Catch Surf Skipper Fish 6’6″
Nakisurf Original fin + Vektor VT
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Bonzer 1971
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最近の台風が猛列過ぎて、
砂がごっそりと無くなってしまった。
そして、
海岸に隠されていた人口的ないろいろが露出している。
「あれー、こんなところにテトラが隠されている」
「ここに入れる意味がわからないんだけど」
「これ一個いくらか知っている?」
「わかりません(11歳児)」
「30万円から100万円と言われているんだよ」
「えー、そんなにするのですか?(11歳児)」
「ここに設置するまで、作る費用がかかっていて、
輸送したり、工事したりと、かなりの労力がかかるからね」
「ここに見えるだけで軽く5万個はあるから、
一個30万円として、150億円だね」
一同絶句。
「あのー、地質に詳しい先生がいて、
川から砂が流れてこなくなったから、
海が痩せてきたと言っていました(11歳児)」
「そうなんだよ。ダムとか護岸だね」
「さっき河口で、シャベルカーが砂を取っていました。
あれを海に戻せばいいのですよね(11歳児)」
「あれはコンクリートを作る上質な素材だからそんなことをしないよ」
「オーストラリアとかは、
ダム建立等で流れてこなくなった砂を算出して、
きちんと海に流しているらしいよ」
「すばらしい」
「日本はさ、さらに高度成長したい国だから、
そんなにもったいないことはしないんだ」
「ではどうするのですか?(11歳児)」
「そのコンクリートを海に戻すのさ」
「!」
「護岸業界か!」
「かなりのものでっせ〜。儲かります。大儲けや」
「その費用は税金だしね」
「とどまることがなく、ここまで来たのでしょうね」
「海のガン細胞みたいなものか」
「だから、海がやせてきました(11歳児)」
「護岸をするときは、集まった税金からではなく、
その都度国民から徴収して建立すればいいんだよ」
「そうすれば、建立の合否が毎回問える」
「必要か、必要でないかと」
「いいね〜」
「千葉九十九里浜、66km長、10m高、
25m幅津波抑制護岸壁建立、
国民ひとりあたり五万円を支払う法案」
「あはは、絶対に払えません」
「そうなってくると、東京オリンピック用だとか言って、
ヨットハーバーの建造費用を負担させられるだろうし」
「喜ぶような名目とか、不安を煽るようなことでね」
「そんなことになっていたのか!」
「むう!」
「(サーフィン研究所の)所長がね、
これからは護岸やテトラを除去する工事が始まるといい。
だって護岸業界の人たちは、仕事がなくならなければ、
誰も怨まないし、うまく行くと言っていた」
「(佐久間)洋之介くんの理想でしたね」
「日本もローカルだとか、
そうでないと言っている場合ではなく、
サーファーはもちろん、市民が一致団結して、
こうした護岸や美浜を取り戻すことをしないとなりませんね」
「それにしてもそのことだけど、
ローカルオンリーだと言うことって、恥ずかしいと思わないのかなぁ?」
「それなら駅も食堂もローカル優先にすればいい」
「おー、お前、お前だ!ローカルじゃないのにここに来るな。
靴が大きすぎる、ベルトをしろ、変なカッコウするな」
「言われそう〜。横入りをしてきたり、お前この電車乗るな、これ喰うなとかね(笑)」
「同じことですよね」
「下手をすると、この電車(波)ではなく、
駅(サーフスポット)から出ろ、違う駅(場所)に行けと言われる」
「当たり前のように、真面目な顔をしてそう言う」
「お前は看守かと言いたい。そして俺たちは囚人だ」
「変ですよね(11歳児)」
「日本は変になっちゃったなぁ」
「変わりましょう!(11歳児)」
「お、いいね!」
「子どもに言われると、絶対に変われる気がするよ」
「かんたんです!(11歳児)」
「さすが知っているね〜」
(一同笑)
でもしかし、
その膨大な量の全体主義の圧力を感じたのか、
言いだした人が悲しそうな顔になったのを見逃さなかった。
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#みんなでサーフィンを変えていく
Please Happy Surfing!!
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