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【ドラグラプロダクションズ製作、片岡鯖男】3.8フィートの週末4『ゴミすてばにバラが咲いたころ』_(865文字)

ゴミすてばにバラが咲いたころ

週刊少年サンデーに連載されていた赤塚不二夫さんの『おそ松くん』は、

一九六六年のある日、薄い赤と黄色い紙に印刷されたコマのなかに、

チビ太とイヤミのふたりがいた。

コマのなかにあらわれたチビ太は、

浮浪者で土管の中に住んでいた。

戦争孤児の設定だった。

イヤミも一緒で、

チビ太と同じで、

さまざまな役を演じる彼もまた浮浪者というエピソードだ。

私たちの時代は、

トタンや木材を集めてきて、

それを寄せ合って家としたのも多くあった。

そのほとんどが土間なのだが、

土の上にゴザや米袋などを敷き、

きちんとそこに住んでいるのだった。

チビ太は、

「ゴミすてば」で美しい白いバラを見つける。

そんなストーリーではじまる。

イヤミがその「ゴミすてばのバラ」効果を知り、

黒いバラを手にする。

すごいねえ、

と僕はいまひとりで感心している。

さすがは赤塚さんだ、と僕は降参する。

波に乗ることについて(追記)

僕はリフエのスリフト・ストアで、

70年代のシングル・フィンを手に入れた。

この細いテイルからどんな軌跡が出るのだろうか、

このノーズアウトラインでの、

テイク・オフの視界はどうなるのあろうかと、

パドリング、

という行為を強くして、

いま僕は右手を漕ぐ。

肩の後ろにこう力を入れて。

サーフィンとは、

こんなかけらのことだ。

そこから意味は広がって、

生き方ぜんたいをも意味する。

いま僕が持っているシングルフィンは、

グラス・オン・フィンだ。

その、

グラス・オンのなかでも逸品であると僕にはわかる。

全てのバランスがいいのだ。

テイルからノーズまでの長さは、六フィートから七フィートだろうか。

ほっそりとしたアウト・ラインが、

前後ワン・フィートくらいのところからしぼりこまれ、

先端と船尾を表現している。

ノーズからレイルが微妙な橙色に乾いている。

昔のサーフ・ボードを観察すると、

面白さはひとしおではないか。

サーフィンという行為では、

僕とサーフ・ボードは、

どちらも波に乗る浮力体であることによって、

同類項として並列なのだ。