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naki's blog

【サーフィン研究所:テクニック編】サーフィンの心得『ワイプアウト編』_(1368文字)

Catch Surf® Skipper Fish 6’0″

Nakisurf Original Twin + Vektor VT

.

最近わかってきたのは、

サーフィン初級者の人たちは、

波から落ちるときに我を忘れたかのように、

あきらめて、

全ては運のなすがままにと倒れていく。

しかもこのとき、

あれほどまでに大切だったサーフボードが邪魔なものになり、

「あっちに行け!」とばかりに蹴り出して果てている。

夏となり、

新しいサーファーもたくさん増えていると思うので、

ここでワイプアウトの基本ということを話してみます。

まずは、

波に乗っていて危険な兆候があれば、

波面、または海面に対して、

なるべく平行になるように身体に角度を付けて落ちる。

自身が石投げの石となる要領だ。

むずかしそうだが、そんなことはない。

すぐにできるようになる。

Maguyan on

Catch Surf ®ODYSEA x Barry McGee x Nakisurf

“2+1” 7’6″

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まれに吹き飛ばされることがあるが、

これは波の勝ちであるし、

またサーファーを病院送りにする波も多いので、

賢者はここには近づかないのが習わしで、

もしこのセクションを使うのであれば、

相当の手練れだとわかる。

けれど、

たいていはそんな場所ではなく、

波が崩れてしまうと、

多くの人が我を忘れ、

人生最後とばかりに飛び込んだり、

自ら弾けたりしている。

波のタイミングによっては、

高飛び込みのように角度を付けて、

深く入るように落ちていく人までいる。

これをビーチブレイクのファースト・セクション(沖ということ)

でやるのなら水深があるので安全だ。

すると、

初級者の人たちは、

そんなことを知りながらあんなことをしているのだろうか。

けれど、

ファースト・セクションからさらに乗り続け、

泡やリフォーム(再生)を使って長く乗り継ぎ、

『上陸』まで乗れば、

倍速でサーフィンが上達する。

なぜならこのことによって、

パドリング距離は倍増し、

さらには波周りのことや、

ゲッティング・アウトという基本動作の実践に直結し、

長き時間をかけて戻ったラインナップ(波を待つエリア)は、

他者はそれぞれの波をすでに得ているので平和である。

これがファーストセクションで自決すると、

すぐにラインナップに戻ることができる反面、

他者に割り込むように波待ちをするので、

その結果、

「あいつは順番をわかっていない」とレッテルを貼られ、

あなたは悪いサーファーとして、

しっかりと永年まで顔や名を知られていくのである。

上陸に当たっては、

たいていはその後半にフィンが付くほどの(実際に付く)浅瀬を通過するのだが、

この際は急停止しても良いように体勢低く、

集中して乗りつつ、

前加重にしておくと、

テイルロッカーによりフィンのクリアランスが上がる。

要は膝サイズの泡波の、

歩くような速度でも乗り継ぐ集中力という修練。

昨日の主役、

啓太郎くんに話したのは、

「あきらめない」

サーフィンというのはそんなことだ。

この投稿を読み、

実践されたサーファーこそが、

真のハピネスを得るのだ。

近道などはない。

波に乗れ。

長く乗るのだ。

これこそがサーフィンの心得だ。

Happy Surfing!!