この作品はフィクションです。
実在の人物・団体とはまったく関係ありません。
嵐が去って、
美しい夜明けがやってきた。
土佐の誰も知らない、
誰もやってこないブレイクがきれいにブレイクしていた。
タヌ・ビーチのスマグリはんこと、
スマイリー・グリズリーの趣味は読書。
何を読んでいるのかと車内を見ると、
村上春樹さんを読んでいて、
さすがインテリなクマさんだと感じいった。
The Mid-length ２＋１
6’8″ x 19-5/8″ x 2-1/2″
Shape Design and Glassed by @hiroyuki_maeda
Nakisurf Original Twin Fin
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サーフィンの魅力とは、
単体の喜びやスリルではないはずだ。
さまざまな感動や畏怖がからまりあって魅力を創り上げている。
速度、
重力、
G、
液体を滑る不思議さ。
@mandalacoffee_japan
@sky_and_sea_muroto
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スカイアンドシー・ムロトのパウンドケーキ。
この動画が完成したので巻末においておきますね。
マンダラ・コーヒーもそうだけど、
手作りの美しさと楽しさ、
おいしさと舞台装置。
先週のことだが、
土佐西南は黒潮町の名店「まるや」に行き、
「テキーラ」の試飲をした。
「伝統的な大阪お好み焼きを後代まで守る」
SDGsではないが、
持続可能な開発目標を持つターボーくんが、
「蒸留酒がいちばん体にダメージが少ないで」
そんなことを聞き、
ならばとワイン嗜好を横に置くべく、
ウイスキーを好きになろうとした。
だが、なかなかそうはなれず、
その変化球のテキーラを知り、
味や感覚に感じいっていまにいたる。
私たちはそれぞれ、
以下のようなスクリプトを話していた。
ちなみにターボーくんはまるやのシェフド・キュイジーヌである。
最初にここに断っておくが、
酒の席での記憶なので、
もしかしたら私がいい加減なことを適当に書いているかもしれないので、
関係者の人はフィクションとして読んでいただき、
もし間違っていたとしても
メールやメッセージなどしてこないようにお願いします。（笑）
「テキーラってなんやろね？」
「メスカルという酒の特定部門をテキーラと呼ぶのだと図書館の本にはあったよ」
「メスカルはユト・アステカ族まで遡る酒なんやで」
「アステカ！へー」
「まあユト・アステカ語がメスカルの語源らしいけどね」
「どんな語源なの？」
「アステカ族のナワトル語で、
原材料のリュウゼツランがメトルという意味で、
それを調理したものをメスカルと言うんやって。
歴史は古く、１６世紀までさかのぼれるとあったな」
「で、テキーラは？」
「メキシコのハリスコ州周辺で、
アガベ（竜舌蘭、Agave）から造られる蒸留酒のことやね」
「へー。シャンパンと同じ産地の固有名だったんだね」
「テキーラと呼ばれ出したのは最近なんや」
「それも本で読んだな。１９９４年だとあったよ」
「おっ詳しいな。ナキさんさすがやね。記憶力ばっちりやん」
「ちょうどアメリカに移住した年だから覚えただけだよ」
「やるね〜」
「でね、そのメスカルはどうやって作っているんだろう？」
「リュウゼツランを穴の中で焼いてな、
数日後に掘り出してからな、
石臼でつぶしてから発酵させるんやて。
それから蒸留させたら完成らしいで」
「そんなしっかりとした酒なんだね」
「そや。４年以上寝かせると最上級らしいけど、
基本的には暑い地域の酒やからかなりの量が蒸発してしまうんや」
「なるほど、だから最近はプレミアム・メスカルとかテキーラがあるんだね」
「そやね。けんどアガベ１００％のものが上等やね」
「変なのは怖いよね」
「あと飲み方やね。ショットで一気飲みはあんまりや。
メスカルやテキーラはんに失礼やと思うで」
「わかる。テキーラはいままでそんな罰ゲームとか、
一気飲みの結束力みたいなイメージしかなかったよ」
「ええ酒なんやからじっくり味わうのが本道やと思うで」
「本当だね。そうだと今はわかるけど、前は誤解していたよ」
「そやね。いままで誤解してすいませんと、
テキーラはんとメスカルには場を儲けて謝罪したいんや（笑）」
「そのときはまたここ（マルヤ）でやろう！」
「（笑）けんど、どちらもコロナでメキシコからここまで来れんのちゃう？」
「そのうちだからアフターコロナということで」
（一同笑）
クロシオ・ヒルズから東上して室戸岬に向かっている。
足摺岬から室戸岬までは道路距離で２３０ｋｍ、
およそ５時間半のロードトリップとなる。
とすると、
千葉一宮から南伊豆までも同じ時間と距離だとわかった。
土佐高知は広い。
この道中で、
青空にひとつだけ雲が浮いていた。
まるで梵字だ。
しかも青龍寺奥の院の上空であったので、
意味があると直感して写真を撮って確かめてみると、
「う」という字という意味と、
伎芸天ということだとあった。
この天界に住む天女は技芸の修達、
さらに福徳円満の護法善神とされるとあったので、
空海からのメッセージだと感じてうれしくなった。
□
【巻末リンク：空海】
【巻末リンク：マンダラ・コーヒーとテキーラ】
【サーフィン研究所渾身号】氷雨の悲哀＿マンダラ・コーヒーの渾身新作『レッド・カトゥアイ』『レッド・カトゥアイ＆テキーラ』＿（２１７８文字）
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