青龍寺の裏に、
絢爛なる龍の雲が浮いていた。
まるで顔があるかのように、
目と開いた口が印象的だった。
これは台風9号の波。
ボトムでセッティングするまでの間。
ボトム・ターンというより、
ストール系のターンだ。
The Boss on 5’8″ Shibaren Fish
.
シャッチョが乗るのは、
光る波である。
それはまた円月殺法でありつつ、
魔性剣からの無想正宗だったりもする。
ちなみにシバレンとは、
柴田錬三郎さんのことだが、
なにゆえ昭和30年代の話なので、
読者の何人がわかるかのは不明だ。(笑)
岬町というか、
岬湾でグッドサーファーに出会った。
彼は物怖じせずに、
セット波に絞り込んで、
確かにドロップしていく。
名前を「平政 慶」と聞いたので、
私は、
『花の慶次(©原哲夫さん)』を思いだしつつ、
「ヒラマサのケイ」と記憶した。
とすると、
このボードは「皆朱の槍」ということになる。
いいなぁ。
「ノーズを落として、それから張り付くんだよ」
そんなアドバイスは、全く無効だった。
このテイクオフをミスして、
流血事件を起こしたマグやん。
マグヤンは、
旧名ツナくんと書けば、
昔からの読者はわかるだろうか。
マグヤンの頭部が血だらけだったので、
冷静さを努めて各方面に電話をすると、
事情通のハイカラMが、
「傷の縫合なら市内の病院がいいですよ」
ということになった。
駐車場に戻り傷口を洗うと、
切り傷ではあるのだが、
強い打撃を受けて薄く裂けていた。
縫合するほどでもなさそうだったので、
マグヤンには、
傷パワーパッドを貼って治そうと提案した。
推測するに、
ノーズ付近のレイルが頭にぶち当たったようだ。
クワバラクラバラ。
岬波はここからチェックできる。
朝晩は冷えるので、
ジャケットがあるとうれしい。
無事に戻り、
スカシー由来の
「おいしいもの研究所」で研究したのは、
『オクラの麻婆豆腐』。
塩胡椒と、
生姜とニンニクで炒めた豚挽肉に、
豆板醤とみりんで味付けし、
細かく切った人参とタマネギ、
絹ごし豆腐を加え、
醤油をたらして、
片栗粉を溶いたものをかけて完成させた。
良質なタンパク質を豆腐から取りつつ、
辛味で冷えた体を温めたのでありました。
@sky_and_sea_muroto
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【スキッパーフィッシュ六代目襲名予告】
私の乗っているスキッパーフィッシュは、
ピンク・カラー・デッキの、
タイラー・スタナランド・モデル、
5代目のスキッパーフィッシュだ。
ちなみに4代目はタジ・バロウモデルであり、
現在はしんじょうヤス君が所有している。
キャッチサーフ・マニアとしては、
この6フィートモデルは外せないサイズの一つだ。
これは3代目の青。
カリフォルニアは、
サンクレメンテに置いたままになっている。
スキッパーフィッシュは、
こんな波にも乗れるし、
このフローターにも耐え、
小波にも良く、
そして楽しい。
フォームボードとは、
全く違う動きをするので、
新しいものに挑戦したい人にも勧める。
フィンを変えて遊ぶ。
全く違うことの発見を喜ぶ。
その繰り返しの中、
毎回違う波がやってきて、
それを乗っていく。
で、
ご縁があって、
スキッパーフィッシュは6代目となることになりました。
ピンクのタイラー・スタナランド・モデル。
逆位相色のスカイブルー・モデル。
届く日が楽しみでならない。
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【巻末リンク:シャッチョさんについて】
Happy Surfing and Happy Summer!!
◎