1月はあっという間に終わってしまった。
暦は二月であり、
如月(きさらぎ)となった。
旧正月があり、
天皇誕生日もある。
ちょうど嵯峨天皇のことを読んでいた。
文や書が大好きで、
日本の三筆とされ、
文学を愛された天皇のようだ。
空海を師に、
最澄(さいちょう)という翼も持ち、
死刑を廃止し、
平穏な治世を送ったと書いてあった。
1212年前、
平安時代の2月1日はどんなものだったのだろうか。
私は、
漢詩などが好きなので、
平安時代に生きたとしても好きだったことだろう。
そんなタイムスリップ感をたっぷりと味わった。
週末は、
太平洋側はほぼフラット海面となった。
そこで、
島の裏側、
東シナ海に行くことにした。
オンショアで波があるはずだ。
シゲタマ行きました。
けれど、
コロナ景気なのか、
競争相手(購入希望者が周りにいる)もなく、
カートの上にお弁当が揃っているのをはじめて見た。
そのくらい売れていなかった。
奄美岳と呼ばれる湯湾岳を従える大和村(やまとそん)までやってきた。
琉球系の名だろうか。
ここでは、
サンディエゴのサンセット・クリフスみたいな波を発見した。
だが、
例によって岸からはとっても遠いので、
ログやグライダーなどがあったら楽しいだろう。
12フィートのグライダーがあったら最高だろう。
やったやった。
波はありました。
けれど、
不思議な波で、
前出した嵯峨天皇の書などを思いだしていた。
ここでいただいたシゲタマ・ベントーのおいしいこと。
東シナ海も美しい。
さて、
話は先週に戻る。
奄美大島。
今まで何度も来たが、
ここでもあそこでも、
あっちでもワールドクラス波がブレイクしていることは気づかなかった。
ただ、
激浅でアンキロサウルスとか、
アンギラスが海底に眠っているようだと昨日も書いた。
Catch Surf® Skipper Fish Ⅵ 6’0″
Nakisurf Original Twin + Vektor VT
.
先週の水曜日。
これが、
私にとってこの冬最大の波筒というか、
視界だった。
(巻末リンクを参照ください)
これはまるで日本ではなく、
ノースショアのようだ。
アンディ・アイアンズが大好きだったニコンズがこんな波だったのではないだろうか。
またはライフガード前のショアブレイクとか。
ノースハワイのノースショア(北海岸)の話である。
抜けられなくて、
波内部の壁に叩かれた。
一瞬のことだった。
グラブレイルをしていたので飛ばされる瞬間、
さらに左手を追加すると同時にクルリと、
まるで一流の柔道家に投げられるように体は返された。
でも、
とにかくひたすらボードを離さないでいたら、
ダン
そんな感じで、
ボードボトムがリーフに吸い付いて、
恐竜への激突を防いでくれた。
そのとき
「少しラインを下げ過ぎた」
「あそこでもっと低くしないと」
そんな具体を悔やんでいた。
海面に上がってきたとき、
なんとなく、
幸運だったことを知った。
波というものは、
永遠に焼き付くように記憶するものもあるが、
ときに夢のように稀薄なものもある。
このレフトがまさしくそうだった。
これは、
Blue誌の10月号、
巻頭コラムに「記憶に残らない波」ということを書いた。
ぜひとも読んでいただきたいのですが、
すでにバックナンバーとなるので、
掲載号表紙と、
当該ページの画をポストしておきます。
けれど、
いま思うに、
あれで無傷だったのは、
法王とタキビ神への信心のおかげである。
空海にもだろう。
【おまけ】
これも少し前のWEBマガジンから。
このリードには腰が砕けてしまった。
サーファーが海を愛さないわけがないのに、
他の言い方はなかったのだろうか。
これは担当者が徹夜で作っていたと白状しているかのようで、
ニヤリとしてしまった。
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【巻末リンク:先週の逸波】
Happy Surfing and Happy Lifestyle!!
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