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【サーフィン研究所】寒気団のマボロシ探偵団たち_フィン数を抑えたアレンジ_歌詞から読み解くハッピーサーフ_(1151文字)

『浜辺の濡れた砂の上で抱き合うまぼろしを笑え』

誰の文章かというと、

松本隆さんのものだ。

これまで寒かったので、

濡れた砂の上で抱き合いたくはなかったが、

いよいよこの「夏へのあこがれ」という季節に近づいた。

ちなみにこの歌詞は、

大瀧詠一さんの

『恋するカレン』というゴージャスなメロディにのっていく。

(巻末リンク*2を参照ください)

あれだけ居座っていた寒気団は去り、

各地は波の予感に満ちあふれている。

上の作品は、

日本にやってくる外国人向けのパンフレット用に撮ってみたが、

昭和好きの私にとっては、

そんなフィルターを通したノスタルジーとなった。

「音数を抑えたアレンジ」

これは音楽雑誌の表現だが、

サーフィンにも

「フィン数を抑えたアレンジ」

というものがある。

それを表現すべきだと感じ、

ハイラインの肴にその論を打ち立てると、

「専門誌はこういうことを特集すれば、

コアなファン層を獲得できますけど、

ニッチのニッチになるから、

これはピナクルどころではないので、

ハイエンドにもなりえませんね」

そんなようなことを摂政瀧朗が返してきた夢を見た。

The Mid-length 2+1/68

6’8″ x 19-5/8″ x 2-1/2″

at the White Rocks, Izu

.

その松本隆さんの歌詞を読み進んでいくと、

すばらしいフレーズが出てきた。

「薄く切ったオレンジをアイスティーに浮かべて」

それを受けて、

「軽く乗ったオレンジをホワイトロックスに浮かべて」

そう発句してみた。

松本さんの波乗りソングがあればこうなるのだろうか。

波が良かった日は、

雲も龍だらけだった。

私たちの所属しているのは、

ドラゴン・グライド・プロダクションズ。

なので、

竜好きは身に染みついている。

余談だが、

サーフィン研究所の所長は中村竜さんである。

渚を滑るディンギーで

手を振る君の小指から

流れ出す虹の幻で

空を染めてくれ

松本さんの歌詞が続くが、

これも大瀧さんへのもので、

私世代を超えて広く愛されるものとなったという。

『君は天然色』

そこで、

ドラグラの作詞家にメロディだけ拝借して作詞をお願いすると、

渚を滑るバリマギで

タキビポーズの指先から

流れ出す炎の幻で空を染めてくれ〜

思い出はジェフリーズ

道を開けてくれ〜

そんなことになり、

まだジェフリーズが滅岸工事中だと彼の地から知った。

思い出はモノクローム

色をつけてくれ

この視界もそんな記憶になるのだろうかと感じると、

椰子の葉と青い海がフワリとにじみ、

それは暖かな南風が揺らした湯気だったのかもしれなかった。

【巻末リンク:上の楽曲】

【巻末リンク*2:本日の内容のひとつになった楽曲】

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!