立春後に強い南系の風が強く吹くと、
『春一番』という。
春はこの風が吹いて暖かくなり、
その後キリリと冷えるということを繰り返しているのは、
低気圧が日本海側に通り始めた結果であり、
春になった証拠でもある。
The Sting 1973 / 6’3″
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昨日もまさにそんな南風だった。
台風ではないが、
春一番のような南風を番号にすればいいのにと法王と話していた。
もしそうなると、
昨日の南風などは『春8番』で、
そろそろ春本番だとわかる。
法王とナッキーとで、
映画『ドライブ・マイ・カー』を観てきた。
もちろん内容は言えないけど、
私的に感動したシーンがいくつかあり、
無音シーンがその一つだ。
雪景色(悲しい過去)のなか、
赤いサーブ900が画面をゆっくりと斬っていく。
白(雪=幸薄い人生)と、
赤(車=運命)という対比のようだった。
「しかたがないの
生きていくほかないの
生きていきましょう
長い長い日々と
長い夜を生き抜きましょう」
このセリフが、
さきほどの無音対比シーンにグレービーソースのようにからまった。
賞には興味がないが、
濱口監督の世界感を感じた春風の日。
原作を読みたくなった。
【追記】
作中の戯曲
『ワーニャ伯父さんー田園生活の情景』に目を落とすと、
「絶望から忍耐、そして希望へ」
というアントン・チェーホフに共通する主題が、
しっかりと表現されていたことにうならされた。
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【巻末リンク:村上春樹さんのファンがたくさんいた】
【巻末リンク*2:こちらにも村上春樹さん】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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