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naki's blog

【サーフィン研究所特大号】博物館シリーズ_高知yoiyoとハルキニストたち_(2330文字)

この作品はフィクションです。

実在の人物・団体とはまったく関係ありません。

Bonzer 1973 / 6’3″

.

NAKISURFでは今年から、

博物館シリーズ

の取り扱いを開始している。

この元々は、

私がそれぞれの年代のビンテージボードに乗りたかったという動機だ。

当時はカリフォルニアにいたおで、

時折サーフ美術館や博物館に行ってはうっとりとしていた。

いつかは欲しいなと、

これも長い夜などにはため息をついていた。

欲しいけれど、

所有して投資したいわけではなく、

純粋にあの波に、

この波にその年代を象徴するボードで乗ってみたかったのだ。

けれど、

何千ドルとか何万ドル(数十万円から数百万円)という価格では買えない。

そこで、

タイラー・ウォーレンにお願いしてレプリカを作ってもらった。

だが、

彼のサーフボード愛というか、

道具の進化、

乗り物の進歩という原則による多少のタッチが加えられていて、

その年代のサーフボードが持つ欠点が解消されていた感があった。

でもそれは欠点ではなく、

個性や特徴なので、

私はとにかくオリジナルと同じものが欲しかった。

それからは、

3Dプリンターのニュースを見て心を躍らせ、

いつかのる年代ボードに乗る日を夢を見た。

そんなとき、

千葉で前田博士に出会った。

彼はオタク超えの博士で、

すばらしいサーフボードを作る下地はもちろんのこと、

ディテイルにもこだわることができる腕と、

さらには日本人職人の大きな特徴である

「格段に根気よく、細かい」

という造型表現ができるサーフボード・ビルダーだった。

前田博士はサーフボードのことを信じられないほどよく知っているが、

こちらの意図をくんで、

自分のアレンジメントはこらえて、

オリジナルに忠実に造型し、

製作してくれるシェイパーであり、

グラッサー、サンダー、フィニッシャーだ。

こんな経緯を経て博物館シリーズが完成した。

現在7種類あり、

ボンザー1971
ボンザー1973
スティング1973(1970)
ミニ・ノーズライダー 2006
サンディエゴ・フィッシュ1968
クラシック・ログ 1960/2021
ノーズライダー 1960/2021

大きなボードサイズのログ系もある。

これらは博物館シリーズというより、

〈究極のログ・シリーズ〉だ。

前田博士と私たちは、

復刻やマジックボードの複製をコンピュータ上で何度も重ねた結果、

そのマジックなるアウトラインやフォルムにはいわば、

「究極」というものが存在していて、

それをクラシックだったり、

ノーズライダーに再現して〈完全なるログ〉となった。

私は、

サーフボードを流通するプロフェッショナルとして32年となる。

前田博士は何万本のキャリアだろうか。

そのふたりと、

NAKISURFのスタッフたちが自身を持って〈究極です〉とか、

〈完璧です〉と言えるものが完成した。

ただ、

——ご存じの方も多いだろうが、

令和のNAKISURFは「ひっそり」とやっているので、

この博物館シリーズも同様に宣伝広告費がゼロだが、

深読みしてすでにこれらを得たサーファーたちからは、

「全肯定」の感想しかいただいていない。

それほどまで究極なものです。

カスタムオーダーです。

ストックボードのように

「はいどうぞお乗りください」

とはお渡しできないけど、

ぜひこんなストーブ・サーフィンの時期にご検討ください。

マス(多数派)にこのビンテージ熱が広まると、

例によって、

裏シェイパーとか、

シャドウ系の「忍者」たちがたくさん出てきて、

「似ていて異なるもの」が席巻してしまうだろうから。

上にも書いたが、

博士が手作りするサーフボードです。

あまり急げませんが、

逆に言うと、

この閑散期でないともっと完成が遅れるものです。

宣伝は好きではないが、

心の声というか真実を書いてみた。

博物館シリーズのお問い合わせは、

shop@nakisurf.com

までどうぞ。

私への質問でもかまいません。

いつでもどうぞ。

さて本編。

ボンザー1973に話を戻すと、

より深いコンケイブは、

「(物体を)浮かす」という点で、

より波に乗ろうとするエナジーになっているようだ。

1973年は私にとって7〜8歳ごろのことで、

そんなときにサーフィンできなかったのだが、

いま、

あの時代に乗れる愉しさがある。

いまある波は、

50年前も100年も前もきっとかなりの確率で同一なもので、

だからこそ道具が違えば、

その時代の感覚を同様に得られるのだろう。

高知市内に

「海原雄山をもうならせる」

というレストランがある。

yoiyo

高知県高知市北本町1丁目3−23

お祝いごとがあったので、

きちんと予約して来店すると、

ちょうど嵐が去ったので良い魚が手に入ったという。

アジと真鯛だった。

この食感というか、

カツオの新子のようなもちもち感にこころがうばわれた。

煮物や揚げ物に感動は続き、

村上春樹さんの短編「眠り」というあらすじを思いだしていた。

なぜかはわからないがそうなのだ。

同時に鎌倉のシゲルくんが、

村上さんの

「春の熊くらい好きだよ(ノルウェイの森)」

という引用を送ってきた。

私は熊に反応して、

シゲルさんのDMバブルをそのままコピーしてスマグリはんに送ると、

すぐに「小林書店ですね」という返信があった。

ハルキニストだらけで驚かされたが、

そういえばシギーGは、

ハルキニストとは言われたくないほどの

超ハルキニストであり、

彼はなぜかミッフィーが好きなことを思いだしていると、

さきほど寄った店がミッフィーだらけだったことに気づいた。(笑)

これはしんじょう君。

【巻末リンク:ボンザー1973】

【サーフィン研究所】ボンザー1973の父_黒潮町入野松原の名店T完成!_(1539文字)

【巻末リンク*2:ボンザー1973続編】

【サーフィン研究所】風魔式!?ボンザー1973完成!!_(1656文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!