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【サーフィン研究所】情報社会からの脱却_(1495文字)

11月です。

どんな月になるのだろう?

それにしても太平洋側一帯にいい波が来ていますね。

これは少し前の画像だが、

この日の水温は26度で気温が22度だった。

波情報の発表では水温が23度。

水温が3度も違うと、

体感温度はずいぶんと違う。

3度もの差違について推測してみる。

海水温度は大きく分けて表面温度と、

海中温度がある。

波情報は、

気象庁等が発表している海中温度を表示し、

実際の波周りは、

海面温度ということで3度も温かかったのだろうか。

これまでサーフメディアの天下は波情報だった。

けれど、

ナウファスやWindyなどの登場があり、

私たちは独自路線で波高を知ることとなった。

風向きを予測できるようになった。

そんな時代に波情報を見ると、

大切な水温表示すら、

このようにありあまるほど不備があることがわかる。

私は、

10年ほど前に波情報から決別した。

もちろん情報は参考にするが、

「『(彼らが伝える)良い波のスポット』には行かなくなった」

と補足しておく。

少し昔に気づいたことがある。

それは、

「ウエットスーツの目安」が、

フィールド(サーフ・スポット)における全員のスーツタイプになっていたからだ。

気温水温的にだいたいはわかるが、

そこまで合わせなくても良いだろうに。

スプリングでも入れそうだし、

短時間ならばトランクスでも入れる水温だし。

けれど、

波情報がフルスーツを推奨すると、

全員が同じものを着る。

またはよく聞くフレーズの

「早めの1R(ラウンド)を」

そんなことになると、

午後は人がいなくなる。

コロナ禍の前くらいから、

誰かの言いなりになっているというのは感じていた。

最近特に強く感じるのは、

「みんなが使っているから」

という選択基準がある。

それは良い。

ポピュリズム(大衆主義)は大切な思想だ。

けれど、

ポピュリズムに毒が入ると、

正義警察と名前を変えることを知った。

正論であれば、

多数決村社会のDNAが活性化して、

少数派を大勢で攻撃する。

匿名という覆面があれば、

その攻撃は誹謗中傷と変わることを多く見てきた。

なので、

この文章を読んでくれている聡明な読者は、

ここまで書けば、

私が何を言わんとしているかがわかるだろう。

そのポピュリズム派か、

そうでないかの判断材料に

「その人の使っているもの」がある。

たとえば、

「有名だから」といって、

ブランド品を選ぶ消費者がいる。

もはやこれは盲目的ですらある。

よって、

フィールドにはブランド品だらけである。

あのグッド・サーファーまでもブランド品を身につけて、

ステッカーまでも貼って、

ブランド名を宣伝している。

ある時、

なぜ多数派ブランドの宣伝をするのですか?

そう聞いてみると、

「(品質が)良いものだと思っています」

すばらしいサーファーからは、

そんな答えが返ってきた。

あそこまで自身を鍛え、

創造的である人生なのに、

ご自身の構成力はないのだろうか?

ブランド品に身を包んだ人を見ると、

そんなことを感じてしまう。

まあとにかく波情報から抜けたのは、

こうした情報戦というか、

洗脳みたいなことから逃れたかったのかもしれない。

サーファー過密地区の千葉では、

波情報の点数が高ければ、

そこにサーファーが殺到し、

得点が低ければ誰も来ない。

ドラグラ創始の思想は「逆真流」。

人気のあるものや、

トップ10で選ばない私は、

全く混雑のない波に乗ることができるのは、

波情報はおかげだと感得すると、

とてもありがたいものだと思えてきた。

【巻末リンク:ポピュリズム2020年編】

【サーフィン研究所&ドラグラ特大号】狼満月_ポピュリズムをかわしつつ、楽しくサーフする20の方法【前編】_(1963文字)

【巻末リンク*2:ポピュリズム2020年後編】

【サーフィン研究所&ドラグラ特大号】スカイ アンド シー・ムロトもうすぐオープンします_ポピュリズムをかわしつつ、楽しくサーフする20の方法【後編】_(3303文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!