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【サーフィン研究所】混雑の一期一会VSこれでいいのだ_祠の岩場_(964文字)

「茶会に臨む際は、

その機会を一生に一度のものと心得て、

主客ともに互いに誠意を尽くせ」

これは宗二という人が書き残したものだ。

宗二は、

千利休の弟子だ。

「波乗りのときは、

その機会を一生に一度のものと心得て、

主客ともに互いに誠意を尽くせ」

“Warm Water Memories” @祠の岩場

The One / 6’4″ x 19-5/8″ x 2-5/8″

Nakisurf Original Twin-Fins

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サーフィンの作法としてはこうなるのだろうか。

昨日は強い北東風だった。

(太郎&二郎くんの)父ちゃんと母ちゃんと待ち合わせて、

ノース・ジュクオンでサーフした。

千葉の強い北東風は、

九十九里の旭あたりからずっと風が合わない。

よって、

風の合うノース・ジュクオンは、

平日なのに休日のように混雑していた。

混んでいるので、

やはりいろいろとある。

パドルアウトして少しすると、

冒頭の言葉のことを考えるようになっていた。

「波乗りのときは、

その機会を一生に一度のものと心得て、

主客ともに互いに誠意を尽くせ」

自分の誠意はわかるのだが、

客の誠意がわからない。

しかも、

コンテスト・ルール主体のサーフブレイクだ。

そんな主客とか誠意という言葉は存在していないようだ。

ある人は、

ライトの波でも無理矢理レフトに振ってきたり、

または、

「とにかく来る波に全部漕ぐ」

という人もいたりして混乱していた。

とにかく、

巷(ちまた)では一番先に立てば、

その人の「勝ち」のようで、

さらには、

ワンマン・ワン・ウェーブが重要なようで、

テイクオフでの勝者が乗っていくものだと、

例の変なルールが蔓延していた。

私は沖のリーフを見ながら千利休のことを考えていると、

「人が言う成功を追いかけたら、

何が成功かがわからなくなります」

と、イチローさんの言葉を思い出した。

で、

「もういいや」

ということになり、

混雑から外れて堤防側でサーフすると、

そこで予測すらしなかった良波を得た。

バカボンのパパではないが、

「これでいいのだ」

という言葉が浮かんできた。

【巻末リンク:7年前の混雑考察】

【テクニック/思想編】良い波(混雑)VSユル波(空波)について考えてみた_(2038文字)

【巻末リンク*2:文中にチラリと出てきた内容】

COLORS MAGAZINEに捧げるウナクネ曼荼羅_(3303文字)

【巻末リンク*3:祠の岩場=室戸奇譚波】

【ドラゴングライドプロダクションズ文芸〈長編〉】蔵ラウンジ物語: 東昇のハイライン_(3799文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!