コスモス・サーフボードが始動しました。
こんなお知らせを数日前にした。
すると友人たち、
そしてファミリー・メンバーや、
ユーザーたちから連絡があり、
やはりみんなも「サーフボードが好きなのだ」
と感じつつ、
サーフボードに似ている刀剣のビジュアルを見ていた。
Mei Muramasa
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この刀に目が止まった。
銘 村正だという。
皆焼(ひたつら。刀身すべてに焼きを入れたもの)の刃文がひたすら美しい。
刃文はまるでサンスクリット語(梵字)の連なりのようで、
私はたまらずに紋様を照らし合わせて、
なんと書いてあるかと解析を始めた。
けれど、
この文字のようなものを解析しても意味がない、
そう気づいて止めた。
552年(欽明天皇13年)ごろ、
仏教は日本に伝来した。
経はサンスクリット語で発音しないと、
その真意が釈迦や神へ伝わらないとされていた。
@sky_and_sea_muroto
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ところが、
平安時代に空海が登場する。
「神たちはそこまで無能ではない、
発音を真似るのではなく、
真意を祈るべきだ」
空海はこう公言し、
各経典の教えを日本語に置き換え続けた。
ちなみに空海は、
当時の文王というか、
筆はもちろん、
内容でも誰も寄せつけることなく、
「唐の玄宗皇帝が空海の書を所望し、
夫婦の寝室前の部屋に飾られた」
といまも伝えられるほどの跳躍を見せた。
(画像左上の文字は、
空海の飛白文字だ。「文」と書いてあるという)
7世紀の唐は、
玄宗(げんそう)が第6代目皇帝となり、
前皇帝の下地、
そして玄宗による善政などによって、
絶頂期を迎えていた。
玄宗皇帝は、
ほぼ全ての神教を拒否せず、
人類としてローマ帝国以来、
100万人都市となる「長安」を栄えさせた。
しかも平和にだ。
ただしかし、
それはたったひとりの神話的美人、
楊貴妃(ヤン・グイフェイ)の出現によって、
ベクトルが変わってしまった。
玄宗皇帝は、
楊貴妃やその家系を寵愛するあまり、
政治のバランスを失い、
自身の片腕の安禄山によって、
謀反(クーデター:755年〜)が起きた。
その瞬間から唐という一大王朝は、
その滅亡に向かっていくのである。
サーフボードから刀剣、
刀剣に浮かんだ梵字によって空海へ。
彼が生きた7世紀、
遣唐使として訪れた唐の最盛期。
遣唐使の渡海以前に、
空海が修行した室戸岬周辺の写真で振り返ってみた。
TheOne 2+1/ 6’8″x 19-5/8″ x 2-1/2″
Shape, Design and glass by @hiroyuki_maeda
Nakisurf Original Twin-Fins
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ザ・ワンの前身が2+1だから、
こちらのカテゴリーに招聘してタッグを組んだ。
シングルフィンも楽しいし、
ツインも、
そして、
2+1バランスの完璧さもあるだろうし。
室戸岬。
南国土佐の朝陽が上り、
そして沈む地の記憶は、
やはり暖色世界のそれであるようだ。
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Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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