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naki's blog

落雷注意_山立ての方法_ガータンのウエットスーツ_完熟果実ボード_ビームス個展_(2866文字)

こんにちは、

梅雨まっただ中の気候のようですね。

湿度は何%あるのでしょうか?

天気予報を見ると、

『雷雨にご注意を!』とあった。
”昨日以上に雷雨に警戒が必要。
不快な暑さが雨雲を急発達させ、
天気が急変する可能性があります。
本州や四国の内陸の午後は激しい雷雨のおそれがあります。
折り畳み傘を持ってお出かけ下さい。”

という「急急」の概要でした。

みなさん、これから雷雨ですよ?。

そうだ、波乗りの時に、

雷の気配がしたらすぐに上がってくださいね。

コスタリカで波乗りしているとき、

すごく近くに被雷し(50m先)、

視界はただただ真っ白となり、

遙か後方に轟音が突き抜けていきました。

あんなに一瞬だとは思わなかった。

なんといっても光速では避けることができないですよね。

さて、

こちらノースハワイは雷はなく、

晴れと雨が交互にやってくるいつもの天気です。

友人のジェフリーがハイキングに行ってきたようで、

こんなにすがすがしい画像を送ってきてくれた。

見える海はソフトサンドの北側ということで、

あの海はやはりこんなにターコイズ色をしていたんですね。

IMG_5388_2

Jeffrey Courson

波はあいかわらず小さいままで、

朝ホワイトハウスに行くと、

ツヨシさんがサーフしていた。

2010_NH_T6508

彼は俺と同じように日本からカリフォルニア、

そしてノースハワイというルートをたどって、

こちらで生活しているグレイトサーファー。

カーペンター、

つまり大工さんをしています。

彼は高校生の頃からアメリカにいるので、

考え方、

話し方はもう外人ぽくなってしまいましたが、

日本人の美しい部分は全てもっているんですよ。

芸術家でもあるそうなので、

今度、彼のインスタレーションを見てきますね。

2010_NH_T6639

そのホワイトハウスのラインナップはリーフブレイクなので、

ほぼ同じ場所で波が切り立ち、崩れている。

そしてほぼ無人。

これだと、

どこで波を待っていいのかわからない。

そこで海上では、

”山立て”

という漁師がする方法を使って位置取りしている。

2010_NH_T6642

沖から見て、

手前にあるハイウエイの電柱、

そして途中の椰子の木、

そして丘の上の樹木を重ねて

『波を待つ位置』としている。

ホワイトハウス波は、

ざっと8種類のブレイクが存在していて、

それらの波によって、

この位置を前にしたり、

横にしたりしているんです。

日本から書籍が入った包みが届き、

開けると、

P1000055

俺が出演している

『SURFING DVD TECHNIC 百発百中テイク・オフ成功術』

という長いタイトルのDVD入りブックだった。

新しくサーフィンをはじめる人に的をしぼった教育ビデオで、

修自さん、哲くん、

祐史さん、マミさんの息子さんたちと一緒に講師をしています。

まだうまく立てない方は必見です。

P1000056

オフィスに降りてくると、

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/13696

先日ここで書いたガータンのウエットスーツが完成しました!

とメールがありました。

Z1ウエットスーツ工場のこの時期は、

繁忙期ではないらしく、

なんと10日間でできあがりました。

05ZI.JR_01

ガータンの本名はタイガーくんといって、

あのスーパーゴルファーのTIGER WOODSと同じ。

そういうわけで、

トラ色が大好きで、

「黄色のウエットが欲しい!」

ということで黄色。

流されてもすぐに見つけられるように

よく目立つ蛍光イエローをメインカラーに採用しました。

05ZI.JR_02

背中の膨らみがわかりますか。

これが今回のZ1スーツの新しい試みで、

「安全のため、いつまでも浮上しているように」

と浮力体を入れていただきました。

これで、巻かれてもすぐに浮き上がるし、

もし何かあっても、

(例えばリーシュが切れて、泳げなくても)

沈んでしまうことはなくなりました。

大人でももちろん子どもでも海は怖いので、

海難事故を減らすために、

こんなアイディアを実現したのです。

以前、

大波用のウエットとして、

この浮力体のアイディアをI氏に提出したのですが、

そのまま保留になっていたので、

これでようやく実現することができた。

そのIさんに、

「浮きすぎると、余計に巻かれませんか?」

と懸念されたのだが、

トーイン(牽引)サーフィンなどで、

大波に乗っている人たちは、

かなりの浮力体(ベスト)を着用していて、

彼らに聞くと、

「浮力があるからといって、

巻かれすぎるということは一切なく、

逆に浮力体がないと、

浮上までに時間がかかるので危険」

ということでした。

これが頭サイズやダブルサイズなら、

さらに簡単に浮き上がれるので、

このウエットスーツが進化すれば、

年配のフレちゃんが、

イナリーズの大波に乗れるようになるのでしょうね。

05ZI.JR_03

これがアイディアとデザインのレオナルド・ダ・ヴィンチ。

浮力体を格納するポケットが背中内部に装備されていて、

ここに片側に最大2枚づつ浮力体を入れて、

成長というか上達に合わせて抜き去っていきます。

最終的には、

浮力体無しのウエットスーツだけで、

ガータンがサーフィンできるようになりますように、

という意味合いも込めているんです。

より小さなお子さまにはポケットの厚みを増やすことによって、

より多くの浮力体を入れることも可能です。

Tiger_Gartan_T5858

はじめてのサーフィン日は、

砂だらけになって遊んだガータン。

帰り路は、

車内にあったゲームボーイに見向きもせずに寝てしまいました。

「いっぱい遊んで、よく眠る」

自分が子どもの頃を思い出していた。

Z1ウエットスーツのプロデューサーであるサングロウ社のI氏から

「完成。発送しておきます」

というメールを受けて、

ガータンのお父さんに

「明日届きますよ〜」

と知らせると、

「おー、タイガー喜びます。

あれから毎日宅急便のトラックが来ると、

”ウエットまだかな〜”と待ち構えていましたから」

とうれしそうだった。

そして、

明日(今日)到着ということを下校してきたガータンが聞き、

「早く明日にならないかな〜」

と時計をずっと眺めていたそうです。

かわいいなあ。

波乗りが大好きな俺は、

少年が波乗り道具に恋い焦がれてくれることが、

とってもうれしいのです。

「ガータン、いつまでも楽しく波に乗ってね!」

まだ8歳ですから、

フレちゃんのお歳まで58年あるんですね。

法王のお歳までは23年でしょうズバリ。

2010_Plumeria_T6594

昨日のブログで、

”完熟果実ボード”の紹介をしたら、

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/13821

さまざまな方が反応され、

「ロングサイズで作れないかしら」

とか、

「ショートボードにこのアートは入れられるの?」

というお問い合わせをいただきました。

答えは「全て可能です」

なので、どうぞご検討くださいね。

よろしくお願いします。

さてさて、

あっという間に金曜日となりました。

ビームスブックも無事入稿して、

後はゲラPDFを待つばかり。

個展のオープニングパーティの準備もはじめております。

それではすばらしい週末をお迎えください。

今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございます。

チャオ!!