あけましておめでとうございます!
お正月ではないのですが、
毎年7月1日は半年元日として祝っております。
ということは、
2010年もついに折り返してしまったわけでして、
お正月とか、
クリスマスのことを考える時期にもなってきたということです。
そのお正月は、
フルスーツにブーツという季節でもああるので、
この暖かな、
いや暑い日々を多いに楽しんで、
たくさん海で遊んでくださいね。
こちらノースハワイは常夏というイメージがあるが、
実際には赤道近くにある北半球温帯気候なので、
四季がきちんとあるのです。
ノースハワイの夏は、
ホワイトハウスに波があり、
プルメリアも虹色に咲いている。
”夏、大好き”
こんなシンプルなコピーが浮かんできた。
□
さて、先日お伝えした
”女の子専用の完熟果実ボード”だが、
ドッキー(Surf Prescription)版が先に三本完成しました。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/13677
じつは、ブログにこのボード群を掲載した途端にお問い合わせが相次ぎ、
発表前に完売になってしまったすでに大人気なるボードデザインなのです。
今までの女の子用サーフボードは、
「男目線、視点」で製作されていて、
それを女の子目線で、
ドッキーに再デザインしてもらいました。
こちらからのわがままな要望として出したのは、
1)かわいくて
2)簡単に乗れて
3)軽く持ち運べて
4)駐車場やビーチで目立って
5)部屋に飾りたい
というものでした。
そして私が写真作品を提供して、
あでやかな色を表現しました。
これは、それらの要望を全てかなえた夢のボードになりました。
このSurf Prescriptions製はドッキーこと、
ジェフ・ラウシュが担当しました。
https://www.nakisurf.com/brand/doc.html
で、まずはドッキーの持つファンボード
(Lil’sis、MADD PLATTER)
をベースに製作が開始されました。
変更箇所は、
これらボードデザインよりノーズ面積を少なくしました。
ノーズ部にあまり体積がありますと、
テイクオフの際に逆にそれが重みの支点となって、
ノーズが斜面に突き刺さってしまうのを防ぐためなんです。
そして薄いレイルとして非力な脚力でもターンを、
つまりボードを傾けやすいように
デッキからのラインをレイルにつないでもらいました。
女の子の体重というか比重と、
弱い腕力を考えると、
アウトラインは細い方がパドリングもしやすく、
直進性能に優れるのです。
なによりも短い手でも片手で抱えられるので、
持ち運びしやすいですしね。
アート写真がデッキ(ボード上部)側に入れられているのは、
ドッキーのこだわりなんです。
これはパドリングをしているとき、
波待ちのときにいつでも見ていられることと、
ボードを置くときに見えるのはデッキ側が多いということで、
こちらがA(アート)面となっております。
昔の話ですが、大瀧詠一さんの名曲で、
”A面で恋をして”
というのがありましたね。
(iPod等で今聴くと、驚異なる美しい音なのでお試しを)
アウトラインはこんなに美しく、
そして丸みを帯びています。
全体的に余計な浮力を取り去ったので、
波に持っていかれた際に余計な力を入れないでもボードが波から外れますし、
何よりも扱いやすいんです。
こういうのを業界用語では、
「取り回しやすい」
というのですよ。
このアート完熟果実ボードの製作舞台裏には、
シェイプだけでなく、
製作作業工程もかなりの手がかかっていて、
まずはシェイプが施されたボードにそれぞれ、
写真のターゲットサイズをテープでマスキングし、
各色のエアブラシを施します。
そしてテープをはがし、
写真をプリントした和紙を適正サイズに切り出して、
ボードにのせてグラッシングという行程を行います。
この”完熟果実ボード”では、
4ozという軽いグレードのガラスクロスをボトムに一枚、
デッキに2枚拡げて密封シールしました。
それを両面(デッキとボトム)行い、
完全硬化してから、
サンディングという行程で、
このガラスクロスとレジン樹脂を紙やすりをかけて滑らかにします。
それが終了したら写真とエアブラシの境界線にピンラインを引きます。
この境界線ともいえるピンラインは、
通常は黒色なんですけど、
ここにもバッチリとこだわってパステルカラーとしたんですよ。
これは”ヘブンピンク”というカラーを採用して、
天国色に近づけました。
こうしてデザインはもちろん、
見えるところの細部までの全てを考え直しました。
それが乾燥したら、
最後にグロスコートし、
ポリッシュという柔らかい布で磨き、
ピカピカつるつるにしました。
ネイルアートみたいでしょ。
テイルはご覧の通りの”ラウンドスクアッシュ”。
丸い”ラウンドテイル”でも良かったのですが、
こちらの方がさまざまな用途に使える(ドッキー談)
ということで採用されたのです。
ロッカー(ボードの反り)なんですが、
現在BW(ブッシュワッカー)シリーズに使われている最高峰のカーブ を反映させ、
そ してノーズ側はテイクオフしやすいように
少しだけ、ほんの少しだけフラットにし、
テイルロッカーをちょっぴりつけました。
これによって、
「かなり乗れる子」
がテイル側を踏むと、
ボードを垂直に、
波のトップに跳ね上げたりできる
『2面性のデザイン』となっています。
フィンのセッティングは、
「よりターンをしやすいクアッド」
ということも考えましたが、
現在、
「先端が柔らかく安全なトライフィン」
がFCSプラグ用で発売されているので、
安全面を最優先してFCS製のトライフィンを採用しました。
コアとなるフォーム素材は、
現代の発泡の粋を結集したUSブランクス社の7’3″-a。
ボトムコンケイブもターンが引っかからないように可能な限りスムースにしました。
6’4″ x 20″ x 2- 7/16″
(193cm x 50.8cm x 6.2cm)
RSQ FCS Polyester Light Blue Bottom & Rail + Naki Photo + Gloss $1330(送料込み)
【ハワイブルー】
前出しましたようにこれは完売しておりますが、
同サイズはもちろんのこと、
またはサイズを変えてのオーダーも可能ですので、
shop@nakisurf.com までお問い合わせください。
予想納期も今日のオーダーなら8月29日と、
夏の終わりにはじゅうぶん間に合いますよ。
□
次は夕陽プルメリアの6’2″(188cm)バージョン。
シェイプデザインは、
上のブルーピンク・プルメリアボードと全て同様で、
その違いは少し短いサイズと、
夕陽プルメリアの黄昏色をやわらかくまとっているところ。
この夕陽の中に引き込まれそうなボードですね。
赤いピンラインに白いロゴが美しかわいいのです。
プルメリアは冒頭にも登場しましたが、
ノースハワイに多く咲いています。
その花言葉は、
「情熱」「熱心」「気品」とあり、
「最も良質で、高意識エネルギーを受け取れる時間」
という夕陽時間の作品です。
6’2″ x 20″x 2-3/8″
(188cm x 50.8cm x 6.03cm)
RSQ FCS Polyester Yellow Bottom & Rail + Naki Photo + Gloss $1330(送料込み)
【サンセットイエロー】
こちらも奄美大島の
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/13268
スモールビーチに嫁(婿?)入りがすでに決まっておりますが、
ブループルメリアボードと同様に、
またはサイズを変えてのオーダーも可能ですので、
どうぞNAKISURFにお問い合わせくださいね。
□
最後は6’6″(198cm)の蓮(lotus)、
ロータスボード。
「蓮の上に座す最高神、そしてシヴァ神、あらゆる賢者たち、聖なる蛇たちが見えます」
とアルジュナが、
”バガヴァッド・ギータ”11章で語り(ヒンドゥー教の神話)、
仏教でも『仏の智慧や慈悲の象徴』とされ、
芥川龍之介作の『蜘蛛の糸』の作品内で、
お釈迦様が極楽と地獄をつなぐ蜘蛛の糸をこの蓮の花の上から降ろしましたね。
そんな深く、
極楽意味のアートボードは、
来たる24日の私個展で展示されるべく、
ビームス・カルチャートさんに嫁入りが決まっております。
つまり婚約済みなのです。
カルチャートの永井さま、
親には似ずに良くできた娘ですので、
どうぞよろしくお願いします。
6’6″ x 20″ x 2-1/2″
(199cm x 50.8cm x 6.35cm)
RSQ FCS Polyester Light Purple Bottom & Rail + Naki Photo + Gloss $1330(送料込み)
【ムスク・バイオレット】
上記しましたようにここで紹介しておりますボードはすでに売約済みですが、
新規オーダーを受け付け中です。
全ての完熟果実ボードは、
同様に、または別サイズ、別カラーも可能なんですよ。
例えばショートボードはもちろん、
10フィートまでのロングボードもドッキーがきちんと製作します。
ロングだったらCANVASですね。
じつはCANVAS製のも今月末にお目見えするんですよ。
こちらもお楽しみに?!
アートは色々取りそろえておりまして、
こちらからどうぞお選びくださいね。
デザインは随時追加していきますね。
どうぞよろしくお願いします。
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これを一気に書き終えてメーラーを開くと、
ニックから今回のどこかの南うねりが送られてきた。
大きいなあ。
それにしてもどこまでもパーフェクトっぽい。
D先輩ならレイドバックでバレルに入りそうです。
でも波が怪物に見えちゃいますね。
「畏怖」
という単語が瞬時に浮かんできました。
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今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございます。
新しい半年が明けました。
今日からもさらに元気で幸せに過ごしましょうね。
海にはいつ行きますか?
南島では梅雨明けしたようですよ。
もうすぐですね!
アロハ?!!
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