楢山節考などで知られる作家、故深沢七郎さんの玄関にはこういう貼り紙がしてあったという。
突然来た人はここから帰れ
前に訪問を諒解した人だけ入ること
写真は15分以内のこと
カメラマンは、 ポーズを作れというな
原稿は原稿料をはっきりと
出版は印税のパーセントを先にいうこと
用件は紙に書いて出すこと
連れこみ客は迷惑ですから戸の外へ
時間待ちの運転手は部屋に入っても、こちらの用件に口をはさむな
用件を話したら、 すぐ帰ること
用件の返事はすぐ出来ません。
あとで返事をするから、 お帰り下さい
ドライである。
今の日本人にはない鮮烈さを持っているね。
さて、ノースハワイに戻るとコナウインドが吹いている。
情熱的なコナウインドにまつわる話は多くあるのだが、それはまた次回。
朝メイルを返信し終え、
それから無くしたID(身分証明書)を再発行しにスパーキと街まで出る。
それから俺のつるつるになった後タイヤを交換しにタイヤ屋に行くと、
サンプルの1本しかないから来月また来い、と言われた。
離島だから次の荷が来るまではこのままということか…。
今までではありえない素朴さが味であり、欠点でもある。
ホットドッグのランチをスパーキと。
そこでシェーン&ギャビン・ベッシェンの母、スー・ベッシェンとばったり会い、
「感謝祭は招待するから家にターキーを食べに来なさい。シェーンもギャビンも来るから絶対ですよ」
と言われたので、曖昧に返事をしておいた。
スパーキが今の誰?と聞くから「彼等の母だよ」と言ったらビックリしていた。
新しく始まるプリントTのミーティングでカイルの家にスパーキと行く。
カイルは名字をマリグロと言って、一世を風靡したプロボディボーダーだから知っている人も多いと思う。
まじめで聡明なハワイアン。
コールにも電話で長い時間話した。
そんな日の始まりはこんな色だった。
深沢七郎さん、
これだけ書くと横柄な人と思われてしまうので、少し補足しておくと、野菜を愛し友人、仲間をこなよく愛するすばらしい人だったそう。
俺の生まれた年(1965)に埼玉県の農村、川沿いにラブミー農場を開き、亡くなるまではそこで今で言うオーガニックライフを堪能していたのだそうです。
愛情は悪魔の化身だ です!
ラブミー牧場の方針は「こまぎれ栽培」らしいですね。
調べたけど、なかなか見つかりませんねぇ。
フィジーにもいっぱい生えてたので、
俺も気になっちゃいます。
原稿料、明確にして電話しますね。
じーじさん、
こまぎれ栽培!
よくご存じですね。
以前にも雑誌社と金銭面のことで揉めて、その編集長がラブミー牧場に深沢さんを訪ね、持ってきた紙幣全てをこの川に流したそうです。
きりりとしています。
アボガドさんは元気ですか?
得♪さん、
編集者さんたちはその話を一切しませんが、当時からの慣例なんですね。
商品を買う時に値札が付いている、または付いていなくても「これいくらですか?」と聞けるのに、書く側は値がわからない、または聞けないのは不思議な慣習ですね。
これからは得♪さんが新しいドアを創ってください。
ぜひ?!
そーだったんですか、
編集者って…一切しないか…。
おもしろいですね。
うちは決まってますよ。
書く側にも答えてますし。
得♪さん、
そうでしたか?
初めて聞きました。(笑)
話のポイントはお金じゃないということです。
波乗愛なのです。
違うページのような…。