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naki's blog

人の視点、雲の視点_カウアイコーヒー・プレミアムな焙煎所から_みなさんにお世話になった電車サーファーひとり_(4044文字、中編です)

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cJeffrey Courson

おはようございます。

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これらの写真は俺の出発時に機内から撮ったものだが、

一番上の虹の写真も偶然同日同時刻にジェフが撮っていて、

滝のように海に注いでいる大きな虹に感激した。

2010_NH_Air_T8852撮った場所は、

ちょうど上の画像の中央左側なのであります。

人の目と雲の目。

そんなスケールのお話でした。

今日も寒いですね。

もう秋日なのだ、

と夏をあきらめはじめています。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/16149

昨日のE-USO / 2011 NRSS / “Manray”画像に驚かれて、

数多くのメールをいただいた。

その多くが、

「こんなの乗れるのですか?」

という素朴な内容だったが、

ドッキー(Doc)というシェイパーを愛し、

また信用しているサーファーからは、

「間違いなく走るでしょうね」

とか、

「根拠もありつつの自由な発想って素晴らしい」

というお言葉も届き、

時代の慧眼者たちには、

あのフォルムの本質を鋭く見抜いているようだった。

派手ではないが、

公平さんのボードもしかり、

またはコールもそうであるし、

「それぞれの長い道をしっかりと、

踏み固めてきたものだけが得られる輝き」

というものを携えているのでしょうか。

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これは日本の田園風景で、

夏の余韻がこの絵には感じられます。

長い河を渡り、

俺たちはどこに向かうのだろうか?

遙かなる先へなのか。

と、俺はこれから聖地、武道館に向かうための準備をしている。

何を得、それを昇華させられるのか、

そんな日々を過ごしていきたい、

と冷たくなった風に願うように感じている。

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さて、ショールームに持っていくと、

その香りと風味からスタッフ全員が驚いている

「プレミアムコーヒー」のお話です。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/16014

バタバタしていたノースハワイ出発前にこのローステリーに行き、

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そこで、

コーヒーの真髄を味わってきました。

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ここは、

カウアイコーヒー農園をマネジメントしているリチャードの個人焙煎所。

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彼の公休日のみ、

一台の焙煎機で黙々と乾煎りしている。

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じつは、

ドミンゴのお父さんがリチャードでありまして、

すばらしい人格の彼の父もやはりすばらしく、

そんな人の縁も感じております。

仲良しの親子、

他州の大学に行ってしまう息子はこれまではアルバイトとして、

この焙煎所を手伝い、

それらの作品はノースハワイ、

オアフ島やマウイ、

各地のファインレストランに出荷されている。

ただ、生産数が少ないので、

店頭に並んだことはないという。

コーヒーの歴史として、

カルディ伝説を聞かせていただき、

コーヒーというのは魔法のような飲み物だということを再び知った。

この焙煎所の圧巻は、

その実(種)の木の入手方法で、

農園を熟知しているからこそ、

最上級となる位置の木からだけのを摘んできているという。

まるでワイン葡萄のような話ではありますが、

やはり全く同じで、

そんなお話を聞いていると、

「さすが」と感激してくるのです。

そんな選ばれた実にじっくりと火を入れて深煎りすると、

こんな美しい色になりました。

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「大量生産のは、

機械で一気に火入れしちゃうからどうしてもばらつきがあるのデス」

とはリチャード。

そういえば先日ペルー産のプレミアム・ダークローストを飲んだとき、

焦げ臭く、こんなものだと思って飲んでいたが、

彼によるとそれは文字通り

「焦げていた」のだそう。

豆は生きもので、その時の状態によって、

毎回火焼き時間を変えるのが正しいのだそうです。

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さて、

そんな由緒正しきコーヒーの実に火入れするのは、

ロースターたちにとっての名刀ディードリック製のロースター。

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これをリチャードは子どものように大事にして、

ロースト中は20秒おきくらいに、

中の豆の状態をチェックしたり、

機体をさするように拭いたり、

2010_Kauai coffee_T7832火の強弱、

空気吸入口を細かく調節して、

最良の状態にすることに余念がなかった。

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炒り方には色々あって、

粒の中の水蒸気が膨張して最初に弾けるときに引き上げるのを

「浅煎り」というのだそうだ。

これはアメリカンローストといって、

ほのかなコーヒーの風味を楽しむものだという。

俺は今まで薄めたコーヒーをアメリカンというのだと思っていたが、

実際には炒り方だったのですね。

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こんな程度の火入れ。

それからミディアムローストへと移行していくわけだが、

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この時、

ロースターの釜内温度が華氏434°。

摂氏だと223°なので、

かなりの高温がコーヒーにかけられている。

ミディアムを過ぎること30秒後、

第二次発泡という「パチプチ」という小さな破裂音がして、

この後、5秒おきに状態を確認し、

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頃合いになった瞬間に、

釜から「ザーー」っと落として空気冷却する。

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おー!!

大好きなカウアイコーヒーの香りが俺たちを包む。

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撹拌され、冷却していくと、

カウアイコーヒー、

そしてダークロースト特有の艶が出てきた。

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それを満足気に確認するリチャードとドミンゴ親子。

“コーヒー博士”

と勝手に昇格させていただいたリチャードによると、

ハワイでは「コナコーヒー」が有名だが、

高度があって、気温も低いところでの栽培となるので、

独特の酸味が出てくるという。

さらには、

「この酸味はマニアにはたまらないものではあるが、

暖かい土壌のコーヒーのほうが甘く、

柔らかな風味になるので、目隠しして飲むと、

多くの人がカウアイコーヒーのほうを好きだと言うだろう」

と教えてくれた。

なるほど、

だから俺もカウアイコーヒーが好きだったのだろう。

なんといってもコーヒーミュージアムで、

かなりの回数の試飲をしていますからね。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/15465

そこで飲む、

高くて手が出ないブルーマウンテンもコナと同じ印象で、

俺にとっては酸味がありすぎるのです。

このカウアイプレミアムは、

パカラビレッジを望む、

エレエレという丘のワイメア渓谷の崖に位置する地形で収穫されているので、

ハワイに降り注ぐ太陽、

そして渓谷からの冷たい風、

アメリカで一番という降雨量がコーヒーの木を育んでいたんですね。

おいしいのは当たり前だという気になってきた。

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さらには世界各国の実を手に入れ、

スペシャルブレンドも創りだしているリチャード。

ハワイはご存知の通り輸入にはかなり厳しいので、

そんな中、生豆を手に入れているのは特筆に値する。

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炒りたてのコーヒーを飲みましょう。

ということになり、

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フレンチプレスが一番おいしい飲み方なんですよ。

お湯にコーヒーが触れるのが大きくなるので、

少量で、余すところなく味わえます。

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と、それはそれはおいしいコーヒーを淹れていただきました。

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さらには大人気のフレーバーコーヒーにもこだわっていて、

「他社は少し落ちるB品の豆をフレーバーコーヒーに使っているのですが、

私はこのプレミアムをそのまま混ぜてフレーバー級としています」

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とスペシャルなフレーバーコーヒーとなっている。

リチャードは現在、

カウアイで生産されるラム酒味と、

バニラマカダミアナッツ

モカ(チョコ)マカダミアナッツ味の

三種を製作していて、

これらも俺の大好物となりました。

「大量生産ではないから…」

ということだったので、

月に限定数だけNAKISURFショールームに分けてもらうこととなり、

手持ちでワンバッグ持ってきたのです。

じつは仙台に行くときに車内にそのコーヒーを入れた袋があったのですが、

コーヒー嫌いのD先輩までもが、

「これさ、すっげえーいいコーヒーだべ、俺欲しい」

「だめですよ。それに先輩はコーヒー嫌いじゃないですか」

「ん、急に好きになった」

「ドリップだから淹れられないですよ」

「そのドリップを買うから頼む」

ということになったほどの香りなんです。

そしてD先輩は朝に夜にコーヒーを淹れることになったほどでして、

昨日もショールームにコーヒーを買いに行かれたのだそうです。

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そうだ、昨日波があるというので電車で茅ヶ崎に行ってきました。

トランクスとタッパだけを手提げ袋に入れて海に行くというのは、

なんだか誇らしく、

D先輩やグータンにも

「電車サーファーだからね」

と電話でジマンし、

さらにはシェーンにも

「電車で波に乗ってきたよん」

とSMSを打ち、すばらしい時間を過ごしました。

シェーンについては以下のリンクをご覧ください。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/16115

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ボードがないので、

The area 51の川高さんのお店でボードをレンタルすると、

「これも乗ってみてください」

とアライヤ風の新井屋を貸していただいた。

BD3はもちろんミニシングルで、

俺のブログを読んでいない川高さんは

「そんなんで乗れるんですか!?」

と驚かれ、

「今、大流行中なんですよ」

とニヤリとお伝えする一幕もあったことを付け加えておく。

新井屋は1本目がマンライ(旧名:満足ライディング)で、

2本目からパーリングしたりして、

なかなか困ってしまった。

あまりショアブレイク系の波には向いていないのかもしれませんね。

海でミノルさんにひさしぶりにお会いすると、

今は、麻布十番でクラブをプロデュースされているのだそうで、

あいかわらずご活躍とのことでした。

ライトのピークでは、

レトロツインに乗ったrlmラバーの村松さんにもよくしていただいた。

緑くんと同じデザインのボードですね。

こうしてみなさんにお世話になっているのだなあ、

と帰りの電車の中で感じ入っていた。

ありがとうございました!

今日もすばらしい日にしよう。

みなさんもすてきな日にしましょうね。

もう木曜日なんですよ。

2010/09/30は忘れられない日になるでしょうね。

そんな日の都内は、小雨で煙っています。

暖かくしてお過ごしください。

今日も来てくださってありがとうございます。

みんなに深謝、

自然にありがとう!