【サーフィン研究所】小さな北東うねり_ギンサバミチの夜考察その3_(1412文字)

Nacky on Cosmos Glider98(295cm)

昨日からちょっぴり波が出てきた。

上画像は数日前、

ノースジュクオンで最小波に乗っているナッキーだ。

どうやら日本海側にある低気圧からの南風が、

波を上げているのかと思ったが、

うねりの向きは、

東から北東からなのでそうではないだろう。

「高気圧からの吹き出しではないでしょうか?」

これはタキビ神説で、

私たちはそれを瞬時に信じた。

それからタキビ神は、

波という液体が動き続け、

それが浅瀬で消失するという輪廻を説いてくれた。

いわゆるジョウブツ(成仏)である。

タキビ神が吉福さんの口調ぽいのは、

ラム・ダス著のBE HERE NOWを読んでいたからで、

「私が学んだことを、

あなたとわかちあうことなのです」

そんなことを伝えてくれた。

今月のマンダラコーヒーは、

みずみずしく透明な香りがした。

コーヒーという魔法が閉じ込められているようで、

運気が上がった実感があった。

冒頭の写真を拡大しつつお見せするのは、

タキビ神が乗っているからだった。

それとはあまり関係がないのだが、

スカシーとナキサーフのコラボTのサンプルが届いた。

これはクロスステッチ製の、

1960年由来のビンテージ・リンガーが気に入っている。

クロスステッチと呼んでいたが、

正式名称はクロス&スティッチだったと、

このロゴから知った。

【ギンサバ・サンデー】

ギンサバミチの夜考察その3
ラッコ捕りはどこに消えたのか?

(前号からの続き)

――前号で酒井塗装店は境で、

涅槃と現実社会を区別され、

ラッコ捕りが消える理由は、

釈迦涅槃像によるメタファーだとまでお話いただきましたので、

その続きをお願いします

私(以下、NAKI)

それは釈迦涅槃像ではなく、

酒井塗装店を境だとするメタファー(この場合は暗喩)だと思いますが…。

――失礼しました。

ここに訂正します。

続きをお願いします

NAKI

ラッコ捕りは、

今も玉崎神社からその酒井塗装店の間でラッコを捕り続けています。

華厳旭氏(以下、ケゴン)

なぜラッコ捕りが登場したのかを先に言わないと、

読者は迷うからここでいいかな?

――もちろんです。どうぞ

主人公のジロバンニくんは、

“ほんたうの幸”、

つまり「本当の幸せ」を追い求めていた。

それが深層心理として彼のDNAに沈んでいて、

タキビ神海岸あたりで登場した

「檀那の写し」によって表層に出てきたと考えています。

NAKI

すると、

さまざまな伏線の到達が、

ラッコ捕りが具現化したという発想ですか?

ケゴン

ミヤサバ先生が意図的に、

(人生においての)

ほんたうの幸という命題(テーマ)をジロバンニくんに託してあり、

そこから「檀那の写し」とか、

現実にある日産キャラバンに乗っていると夢想して物語は進んでいきます。

後半にようやく登場するラッコ捕りは、

その命題とは違う動きや思想をするので、

彼によって、

さまざまな事象を浮かび上がらせるという構図です。

D.G.P. Times

――さきほど本文から抜き出したプリントをいただきました

ケゴン

これは、

ジロバンニくんが幸福を心の底から求めたとされる描写です。

そしてラッコ捕りは役割を終えて、

このギンサバ舞台から姿を消すのです。
(続く)

【巻末リンク:ギンサバ完結編】

【サーフィン研究所:完結編】銀鯖道の夜 91_ジロバンニの切符38_(608文字)

【巻末リンク*2:その吉福さんが翻訳したラム・ダス思想】

【サーフィン研究所】BE HERE NOW_(1459文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!

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