第一部
波の上を滑るのではなく、
落下させるときがある。

落下させながらサーフボードはもちろん、
波面にある体を使い、
斜面に自身を食いつかせる。

サーフィンではなく、
これではまるで体術のようだが、
このジワリ風なスリルが楽しくてたまらない。

土佐から千葉に戻ると、
ウェットスーツの季節になっていた。

北風傾向にあり、
浴びるお湯を積んで冬の代表的サーフスポットに向かった。
小ぶりな極上波は、
ダブルアップ・フィナーレとなって、
ロングライド・セッションとなった。
第二部
【土佐回想編】

クマビーチ。
ハッピーサーフ聖地の候補浜のひとつ。

波を越えないで波に乗れないように、
クマに出会わずにクマビーチを旅することはできない。

クマビーチは「神々と信仰の浜」だという。
またある日は、
「困難と岩場」となるサーフスポットだ。

とすると、
そこは天国でもあり地獄なのだろうか。

もし、
そこを地獄と呼ぶならば、
ここが天国なのだろうか?

クマビーチでキミが見るのは、
天国だろうか地獄だろうか?
さあ、
いま旅立ちの時。

クマビーチはキミに呼びかけている。
「私はあなたであり、
あなたは私なのだ」

憧憬。
好きな場所を離れると、
さまざまな感傷があり、
二度と同じものをなぞれないことを、
戻れないことを知っている。
今すぐに戻りたい、
ハッピーサーフの聖地であり、
スマイリー・グリズリーの生息地へ。

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【巻末リンク:第一部後半の舞台はノースジュクオン】
【サーフィン研究所渾身号】ノースジュクオンの30cmパーフェクト_アロハ・ハッピーサーフT、エンスーラボとグルービー・フィンT到着!!_(1891文字)
【巻末リンク*2:第二部のクマビーチについて】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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