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naki's blog

波の恐ろしさ_NAKISURF・NASAロゴ_猛雨です_(2622文字、短編です)

こんにちは?、

上の写真は今日のメジャーリーグベイですが、

Buoy-1 is reading 6.9 feet @ 12 seconds from the WNW.

ブイは7フィート(約2m)

という計測値なのに実際には5mの波高があった。

秒数も12秒と、そこまで強烈ではなさそうだけど、

うねりとは、海とは不思議な時があります。

そうだ、

今日はひさしぶりにヒドイ目に遭ったので、

それを少し書いておきます。

俺はニコリンサーフを身上としていますけど、

こんなこともあります。

でも自然相手で、

危険を知ってこその波乗りですからね。

近頃はこのダブルオーバーサイズを多くやっているということもあり、

波を見た瞬間、自分が突っ立ったままでバレルを入るのを夢想し、

イメージトレーニングしていた。

沖にパドルアウトするときもセットを気にせずに、

喰らってしまうなら喰らおうと覚悟ではない気持ちがあった。

つまり波をなめていたようだ。

一本目は普通に乗って、

ショアブレイク手前でキックアウトして、

そのままラインナップに戻っていった。

いつもの、普通の波乗りがそこにあった。

それは次の、今日の2本目の波だった。

大きなセットが目の前にやってきて、

ショルダーが長く伸びたいわゆる

『*マンライ波』だった。

(*満足ライディングの略cオガマさん鴨川少年団)

テイクオフを難なくこなし、

ボトム、トップターン、

カットバックをしてインサイドに進んでいった。

迫るショアブレイク、

普通ならここでキックアウトするのがセオリー。

だけど、

上に書いたようにちょっぴり今日の波をなめていたので、

ショアブレイクでバレルに入るふりをしてから、

つまり余裕を入れ込みながら

“アイランド・キックアウト”

という波の腹(中)から

突き抜けるようにキックアウトする方法で

ボードを波の中に斬れこませた。

蹴り入れた角度が悪かったらしく、

波内でノーズがちょっと空(上)を向き、

壁を突き破れなかったようだ。

俺はその中に留まり、

ーー波の後ろに出られるような気がしてーー

リラックスしていた。

次の瞬間、

俺は波の中で上昇をはじめて、

一度止まり、

そのまま叩きつけられるという爆発内部にいた。

その被爆の際に肺にため込んでいた空気は、

衝撃で吐き出されてしまった。

大げさに言うと、

「地球が爆発したのではないか」

というほどの威力だった。

いつものように意識を切る。

すると、背中から思いきり海底に叩きつけられた。

グワッ…

そしてそのまま引きずられて、

両腕肘で顔面を、

両手で後頭部までカバーしていたのにも関わらず、

頭が海底に”ゴドン”と当たり、

気が遠くなるようにその二次損傷を感じた。

まだ波に引きずられているようで、

そのまま海底をゴトゴトと当たりながら進んでいくが、

なすすべもなく、

俺は波の下で意識を閉じていた。

ようやく波から外れたので、

「1、2、3」

と、約0.5秒で数えてから海面を目指した。

頭を打っているから、

あまり思いきり泳がないようにそっと腕を動かしていたが、

あまりにも上に浮かないので、

途中から思いきって漕ぎ、

ようやく海面に出て、

分厚い泡をかき分けてから目を開き、

視界を確保すると、

目の前に崩れきった波が、

たった3m先に迫っていた。

少しだけ息を吸い、

また暗い海底に戻ると、

同じように重い波に押さえつけられた。

それはまるで相撲取りに押しつけられているかのように重く、

どうにもならず、

ただ恐怖心だけは感じないように心を閉じていた。

重さが外れ、

今度は海底を全力で蹴って海面に上がると、

泡地獄だった。

少しづつ息を吸いながらなんとか泡ラインの上に視界が出たので、

沖を見ると、もう一本こちらに向かってきている。

でもそれは遙か5m先だったので、

呼吸を2度ほどしてから、

今度は斜め前に潜った。

その3本目から外れ、

また泡の海面世界でリーシュをたぐり、

ボードに乗り沖を目指す。

幸運なことにセットが終わったようで水平線が見えてきた。

そのまま真剣に進み、

砂を巻き上げていないエリア、

つまり波がブレイクしづらい深さまで来てから気を戻した。

ここまでは、

夢遊病のように意識をほとんど使わなかったので、

正気に戻ると急に咳き込んでしまった。

どこかで水を吸ってしまったらしく、

咳は止まらずに、

海水と砂が気管支から絶えず吐き出されてくる。

両目が砂で痛い。

今日は寒かったので、

ロングスリーブスプリングのウエットを着ていたが、

全身がたっぷりと砂にまみれていた。

「ひー、ぜーぜー、ゴホゴボっ」

とやっているとまた波が来て、

俺はその息のままダックダイブを開始した。

まあ、時間にするときっと2分程度のことだったのだろうが、

ちょっとした生き地獄、または拷問であった。

「波乗りは、いつでも真剣に向き合わなくていけない」

とまた教訓を得て、

それを今書きながら思い出しているんだけど、

どうやら俺は懲りずにこんなことを毎年やっているらしい。

けれど、これでしっかりとたっぷりと懲りたから、

これからの波乗りが輝くものになるような気がしている。

みなさんもお気を付けて、

波と向き合って、

そして楽しんでくださいね!

世界に誇るデザインチームを擁するIndx Designさんが、

また新NAKISURFデザインを製作してくださった。

これはご存知のNASAがモチーフになっているのだが、

海と宇宙は似ている気がするので、

このロゴをとっても気に入ってしまった。

「NAKISURF少年少女チームのワッペンにしたい」

と思っていたら主宰中村さんも同意見らしく、

それは不思議な感覚となりました。

ありがとうございます!

今日もお越しくださってありがとうございます。

もう週末ですね。

予定は立てられましたか?

波がありそうですね。

ちょうど今、

大雨が降ってきました。

予報によると、

これは年に何回かある床上浸水クラスのようで、

みんなは

“Stay dry”

と声を掛け合っています。

この島の雨は世界でも有名で、

降るときはものすごいのです。

そんなときは車の運転もできなくなるから、

みんな路肩を探して緊急停車するほどです。

恵みの雨と言うが、

猛烈すぎて、なんだか怒りの雨に感じちゃうんです。

誰が怒っているのかはここでは触れませんが、

ここにも神さまがしっかりと存在していそうですよ。

「ズガン!!!」

WOW!

雷もすごい勢いで落ちて来ました。

それでは、

Have a beautiful weekend to you!!

ALOHA!