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naki's blog

夢にまで見たパーフェクト波!!_カウアイ・プレミアムコーヒー入荷です!_ちょっぴり変なドノヴァンニュースと、Kくんが欲しいヤマト!?_(3326文字、短編です)

こんにちは、

週末をいかがお過ごしですか?

昨夜の雨は各地で被害があったようで、

雷による長い停電もあり、

ここはちょっとした被災地のようだ。

1番ブイ情報を見ると、

“Buoy-1 is reading 6 feet @ 10 seconds from the WNW.”

183cmの高さ、10秒間隔とあって、

さらには西うねりなので、迷わずソフトサンドに向かった。

そこはおよそ4kmに渡る白砂のビーチブレイク。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/17061

最近よくサーフしているのは、

このエリアにあるリーフブレイクで、

ちょっとした岬みたいにリーフが沖に突き出ている。

ソフトサンドリーフと名付けられている。

そこ以外は全てビーチブレイクで、

大波の際には、

海が強い流れを発生させるので、

それが砂地を波乗り向けに三角形に形成することが多い。

これがいわゆる”地形”というもので、

「ソフトサンドがきっといいぞ!」

とフレちゃんとひたすら北西方向に向かい、

到着してそこに見えたのは以下の風景だった。

かなりというか、

シンジラレナイほどのパーフェクト波でして、

昨日、波にやられたことなど、

冥王星の先にまですっとんでしまった。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/17426

頭半からダブル程度のサイズで、

流れもなく、風もなく、無人で、

それはサーファーにとっての楽園状態だった。

あまりにもうれしく、

ボードを抱えて砂浜に走っていくと突然、

下記したような一九六五年文体が俺に降りかかってきた。

それはこうだ、

「私は、最近、

二つの対照的な印象をくらべることによつて、

象徴的な構造をかいまみたごとき感をもつたのだった。

例えば、波とサーファー、朝と夜、強風と無風、

束縛と自由といつた二つの極を同格に提出しながら、

社会的求道性も認識的構造性も、

まつたく同位に置かれていることを知り、

幕内弁当もライスカレーも、

晴れも雨も同しなのかと感じ、

目眩(めまい)に似たものが私の自同律へと疑いかけ、

そして忌まわしくもそれを思惟(しい)するのであつた。

ーーああ、仮面よ。

全か無かを問う、かの宗教的情熱はいずこに」

と故埴谷雄高さんブンタイが降臨してくるほど、

俺は混乱し、そして興奮していた。

1965年に俺は生まれ、

この年のヒット曲は加山雄三さんの

「君といつまでも」だった。

それを聴きながら埴谷さんは原稿を書いたのであろうか?

そんなことまで反射的に考えた。

あれ、話が逸れすぎて、

金星方向に向いているようなので、

時空間ごと戻してくると、

今は2010年11月19日、

ここはノースハワイ島、

朝8時のことであります。

パドルアウトして沖に出ると、

それは岸から見たときよりも数倍、

いや数十倍の質感で俺に迫ってくるのでした。

恋に落ちるように俺は波に乗り、

それは永遠に続くようなセッションで、

きっと俺はこのまま宇宙に連れ去られるのだろうな、

と確信したほどの時間だった。

これまでの全てがつながり、

それは波乗りをはじめた日から、

そして今いる自分、

全ての時間にあった重要な点がつながり、

それは丸くなってこの世界に現れているようでした。

フレちゃんと、

「シンジラレマセン…」

と言い続けながらぶっ通しでサーフしていたが、

お昼ごろになって横から吹いてきた風に気付けされ、

俺はついに現世に戻ってきた。

喉が渇いていた。

腹が空いていた。

一度上がって、

北方水滸(さま)の巻三を読みながら体を休める。

トラックでやってきた二人組のサーファーが、

この波を見て叫声をあげていた。

俺のスティックであるAVISO BD3を持っていたのは偶然か必然か。

真の斜面をグライドし続けた俺は、

この魂を熱くしたディテイルをいつかどこかで伝えるのだろう。

“今まで求めてきた、

心の底から欲してきた夢のような波”

を余すところなく乗った現実以上の現実、

それが浮かび上がってきて止まない。

“信ずるものは救われる”

“望むものはやってくる”

という、いささか宗教的な訓示が、

波によって確かに送り届けられた黙示的な日でありました。

帰り路には、例によって白い鳥が現れ、

俺たちを先導するように光に向かって飛んでいた。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/17359

何という日なのであろうか…。

この鳥名をフレちゃんに伺うと、

egret(白サギ)であるという。

大雨によって冠水したオフロードをひた走り、

ハイウエイに出て、

ワイメアタウンのイシハラマーケットまで行くと、

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/17359

黄金おばさんコンビがにこやかに

「Two?」

と指二本を立てて聞いてきたので、

俺たちは笑顔で頷いた。

こんな日のフィッシュサンドは、やはり宇宙的だった。

どのマヒマヒよりも柔らかく、

味濃く、倍量は入っていて、

俺たちはただただ溶けるように食べた。

その後、

カウアイ・ローステリーに寄って、

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/16030

ショールーム用のバッグ各種を受け取ってきました。

ここは、カウアイコーヒー農園やモロカイ、

そしてコナコーヒーのアドバイザー、

マネジャーであるリチャードの個人焙煎所でして、

(詳しくはこのリンクをぜひ)

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/16166

彼が集めてきたプレミアムな実を焙煎して、

島のレストランだけに卸しているのです。

「おいしいですよ?」

と二人で目を輝かせながらフレちゃんに味見していただくと、

珈琲好きを自他称するフレちゃんは、

ビックリマークを浮かべたまま、

親指を立ててニコリン!

さらにはリチャードに頼んで、

ミディアムロースト(カウアイ・ハイランド)を分けてもらい、

それは興奮していた。

この珈琲群は原宿に向けて速達(EMS)で送りますので、

少々お待ちください。

初回入荷のときは二日で完売しちゃったのですよ。

ボーダーズという本屋に行くと、

ドノヴァンCDが平置きされていた。

“GLOW”はないんですか?

と営業も兼ねて店員に聞くと、

一度入ってきてすぐに売り切れちゃったのだそう。

がっかりした顔をすると、

「大丈夫、今度入れておくから」

とメモを取っていた。

営業完了だよ、Dダイセンセ!

こんなフルーツ屋が東京にあったら行列だろうな。

ハワイ発の食が席巻してますしね。

オフィスに来ると、

そのDダイセンセこと、ドノヴァンからのメールだった。

不思議だなあ。

このDFN動画があったので、

みなさんと共有したく、ここに投稿しておきます。

http://contour.com/stories/mustache-manifesto-dfn-action-news

それと、

大波師範デレックの長男ビングがボードを探していると聞いたので、

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/2237

ノアのお古であるコールHPS/4’8″を進呈したらこの笑顔。

究極のリサイクルだと思いました。

いつまでも楽しく波に乗ってくださいね?。

南房総のKくんが車を購入するようで、

「天草まで取りに行くのですよ?」

とジマンメールが届いた。

見ると、宇宙軽トラ・ヤマトというらしく、

「まだ購入していないのですけどね?」

と言っていたが、

この車、いや戦艦で海に行く日が楽しみであります。

D先輩にこの是非を聞いたら

「いいか、こういうのを作って売っている輩とは絶対に関わるなよ」

と言われましたよ、Kくん。

今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございます。

弊社各ブログをのぞきに行くと、

https://www.nakisurf.com/blog/showroom/archives/14907

AVISO Grasshopperがレンタル開始されていました。

どうぞどうぞ、ご利用くださいね。

それではまた明日?!

すてきな波がやってきますように。

ALOHA!!