
ずいぶんと波が小さくなった。
けれどこの曇天のおかげで混雑とは無縁だ。
特筆すべきなのは、
海水温が27度もあり、
海遊びには快適かつ愉快な日が続いている。

昨日は片桐さんとパートナーが、
キャッチサーフを手に入れて、
すかさずタキビ・パレス・ステッカーを貼ってくれたのが印象的だった。

午後からサーフしようと、
ずっとNAKISURFに展示してあったマハール・サーフボードにワックスを塗った。

サーフボードの目利きのおひとり、
花井大将やフィッシュゴッドも興味津々で、
どこまですばらしい動きをするのだろうか?
そんなお気持ちで何度も眺めてくれていた。

もちろん私も早く乗りたかったのが、
「気が熟すのを待っていた」
そんな心平くんのような気持ちだとここでは書きつつ、

真相は、
マハールさんのオーダーを考えている人がいて、
その彼女にこの美しいパネルカラーをお見せしたかったので、
ワックスを塗らないでいたのだ。

ワックスアップ後、
海に持ち出すと、
タツジンとコンちゃんがいて、
みんなでサーフしましょうということになった。

不思議なのが、
このボードを持ってショアブレイク付近に立つと、
たちまち波が美しくフォームし始めた。

ウソのようだが本当で、
カワウソのような法王はラッコなのだと、
今朝の夢のことを思いだした。

歴史を託したプロジェクト
「どこまでもオーソドックスなロングボードを」
半年かけて94のモデルTのクローンに乗りこんだので、
それと同じ長さでお願いします、
とだけマハールさんにお伝えした。

完成すると、
業界でも珍しいパネル・カラーが、
美しいアウトラインのシルエットを崩さないよう塗られていた。

レイルが薄く削がれ、
ボトム面はおろかデッキのロールもやたらと工夫されていた。
これがマハールさんの真骨頂である“細部へのこだわり”の一例である。
ちなみにファースト・セッションはAKフィンで速度超過し、
上画像にあるカーブフィンに付け替えて、
完璧なるバランスのネオピグというサーフボードに感じ入った。

「これからのサーフボードは、
よりシンプルなデザインになります」
マハール・サーフボードのオンリーCEOであり、
メイン&オンリー・シェイパーのマハール氏が断言する。

マハール氏は、
ミレニアム・エラでの、
ドナルド・タカヤマの総販売店だったMITジャパンの、
サーフボード製作にあたっての重要人物である。

MITジャパンの主宰石田道郎氏が、
ボードデザインに関して心底信頼していたのだ。

また、
当時ドナルド・タカヤマのチームライダーだった
ジョエル・チューダーに大きな影響を与えたシェイパーであり、
氏は内外に、
いやジョエル関係者によく知られている存在だ。

マハールさんは、
ロングボード領域に精通し、
ビンテージ・デザインをモチーフに、
ハンドシェイプ・オンリーで、
独特の、
そして卓越したサーフボード工学に基づいて数々の名作を誕生させてきた。

身近な例で言うと、
ヘア・カリフォルニアのカルちゃんが、
「(マハールさんに夢中で)
もう他のサーフボードには乗りたくありません」
そう断言していた。

カルちゃんと言えば、
ロングボード界の大尉とされ、
ドラグラ界の聖式であり、
スタイリッシュに波に乗る穏やかなサーファーとして、
日本全国とワイキキ等で知られている。

それほどまで、
カルちゃんをのめり込ませるマハールさんのサーフボードに乗ってみたく、
前述のようにオーダーしたのだ。

聖地でその力を解き放つ
タマサキのジェフリーズ波に乗ってわかったのは、
期待以上のフィーリングにまとまっていたサーフボードの動きと、
そしてそれに伴う姿勢変化の絶妙さだ。

テイクオフ時にはフラットな姿勢を保ちつつ、
いわゆる最速で波の中に降りていく。
トリムでは、
少ないロールながらでノーズを振っていく。

ストールの際の剛性感がとても高い。
94の強力な推力エネルギーを受け止めてガッチリと波の上に制御する。
ターン時のコントロール性にも優れており、
強大なトルクで小波でもかんたんにトップターンやカットバックへと持ち込める。

そこからのコントロール性は94ネオピグとは思えぬほどで、
常に波の中に留まろうとするので、
思いどおりのラインをトレースするのはとてもたやすい。

頼りになるレイルタッチと強大なトルク、
そして優れたボトム・コントゥアーのおかげで、
どんなセクションもクリアし、
とても愉快になった。

まるでミッドレングスの傑作で、
ピグボードということを忘れさせる。
今回の試乗でモデルTとの乗り心地の違いに気づいた。

セカンド・セッションはオンショアとなったが、
絶妙なロッカーによってなのか、
波面にできた凸凹ショックがほぼ感じられないことに驚かされた。
これは氏が、
湘南をベースとする卓越としたサーファーであることに由来しているのだろう。

おそらくはボトム・コントゥアーとロッカー、
そしてレイル・チューニングとフォルムが、
うまくかみ合っての印象なのだろう。

さらに波がサイズアップ、
または威力がパワーアップという環境になれば、
ボードを積極的に傾けて、
レイルが自発的に波面に圧着していくのだろうと、
そんな印象を抱いた。

ひとつの到達点
「何かサプライズがあるかもしれません。
歴史にはたくさんの名作が控えています」
マハール氏は歴史上すべてのサーフボード・デザインを解体し、
新しいデザイン哲学に基づいて、
究極のサーフボードを今日も創っているのだ。

感服しきりである。
日本のスキップ・フライとされる
マハール・サーフボードのすばらしさを紹介してくれたカルちゃんありがとう!

NAKISURFとマハールさんのコラボとなる
DREAMBOATのイーグルロゴ。
9’4” x 22-3/4′ x -3-1/16″
ミッド・ピンチ・レイル
1/2インチ・レッドウッド・ストリンガー、
ボラン6+4Exボラン6、
9cmリア・ロングボックス仕様。
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【巻末リンク:歴史には世界的に詳しい氏】
【巻末リンク*2:カルちゃんがマハール・サーフボードを聖地に持ってきた日】
【サーフィン研究所】awakened oneによるハッピーサーフの教え_マハールさんのフィル・エドワーズ_キャッチサーフのGと東京観光_東京前編_(1377文字)
Happy Surfing and Happy Lifestyles!
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