風は落ち、そして波は下がってしまった。
しかし、ビーナスポイントはあいかわらずこんな波です。
イナリーズみたいだけど、さらに速く、そして浅い溶岩があります。
天国と地獄のようなセットアップですね。
隣島からハワイアングロットーのマスター、ガンチャンも遊びに来ているのだが、あいにくの曇雨天です。
牛も寒そう。
海鳥の研究と保護をして30年というものすごい人がこの島にいるという。
その人を土井さんより紹介していただいた。
お名前を河野さんと言い、海鳥研究では世界のパイオニアであり、そしていまだ第一人者であるのです。
東海大学准教授で、海洋生物学、特に海鳥にその情熱を燃やしている。
俺は無類の鳥好きなので、河野さんから数々のすばらしいお話を聞いてきました。
繁殖、そして「渡り」
海鳥の「渡り」は過酷で戻ってくるころはその95%を失うという。
1980年代にこの島で研究を始め、日中はその仕事をし、終業後は外離れ島に船で向かう毎日。
無人島なので港など当然なく、船が着けられないので、沖に停泊し、ロープ伝いに泳いで渡り、深夜からヘッドライトを点けて夜明けまで海鳥にタグの取り付けをし、少しの仮眠後、また朝から研究所に戻る。
そして「主観と客観」のお話。
さらには「孫と子供」のお話。
話を聞くとそれぞれ激烈なのだが、とても深く、やさしく、やわらかく、そしてお若く、エネルギッシュな人で感じ入りました。
俺はずっと鳥にあこがれていたのだが、過酷なその鳥生涯を想像すると、「ああ人間で良かったなあ」と思いましたね。
そんな河野さんのお話をしっかりと噛みしめ、消化してみると、また違った自己が出現し、旅先でのつながりに感謝した日だった。
鳥鳥鳥の感動の本棚。
シーカヤックの達人というか鉄人である河野さんは毎日の鍛錬を欠かさない。
昨日のどん吹きのアップウインド(向かい風)で、ビーナス沖までやってきたと聞き、少し絶句したほどです。
こんな北風(ぱいかじ)日は行きがアップウインド、帰りがダウンウインド(追い風)なので、「上りは修行で、帰りは天国ですねぇ」と河野さんは言うが、口で言うほどたやすくないことを俺は知っている。
しかも毎日なので、ウオーターマンの徳ちゃんが感動する鉄人なのです。
徳ちゃんと星砂レストラン前で。
波乗りもされるので、カメラを持ってこられるほど、BD2にご興味がある様子。
熱いです。
河野さん行きつけのお寿司屋さんに連れていっていただくと、見慣れない魚名が並んでいました。
南島の魚はあまり、という印象でしたが、おいしかったあ。
特においしかったのがミーバイ(ハタ)とオジサン(ヒメジ)でした。
これがメニューで、面白い名前がたっくさん。
普段ノースハワイで釣っているお魚もいっぱいいて、それらが刺身で食べられることを知り、大きな収穫でした。
ありがとう!
の一日です。
(お知らせ)
あの「グリーンルームフェスティバル2008」のメインビジュアルが決定しまして、なんと私の作品を使用してくれることとなりました。
来年5月、
またみんなで揺れましょう!
名作万歳!
海鳥の河野さんのお話、興味深いです。
一つの事に精通している人の話には大変説得力がありますよね!
雑念の多い自分ではありますが、生き方に憧れます。
G.R.FES、ぜひ行かせていただきます!
楽しみ☆
どんより空の写真、羅生門をイメージしてしまいました。ほんと、どんより分厚い雲ですね。
でも、蝶の出迎え、南国のお魚、河野さんとの出会い・・・南国島ならではの収穫多き旅だったのではないでしょうか?
にっこにこでお帰りになられますように!
前日のお話から引き続き凄い人達がいらっしゃる所なんですね~。
一度お邪魔したいです。
とってもリラックスできますし、その一方でアガってきます。すっごく良いビジュアルですね!
毎日、南の島でのいろんな人との出会い、いろんな出来事を楽しく読んでいます。いろんな意味で、にっこにこ、ですね!
みなさん、コメントをありがとうございます。
そうなのです。
河野さんはすばらしく、そして輝いた毎日を送っていて、それに深く感動しました。
「グリーンルームフェスティバル2008」
横浜、大阪、ぜひぜひ?!