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naki's blog

メキシコの、戦う調理品_(1988文字、短編です)

おはようございます。

今日をいかがお過ごしですか?

気づくと、もう三月で、

すでに一週間が過ぎたのですね。

こちらは晴れと曇りのミックス日が続いています。

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メキシコ・ジョエル、

つまりイスラエルに連れられて、

いつものウニ畑岬に行き、

いくつかのこころに残るグライドを通過してきた。

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かなり歩くウニ畑岬だが、

この大きなクマぬいぐるみを持ってきた子。

この表情に子供の頃のノアを思いだした。

例によってタコス経由の夜。

めずらしくアイスクリームを食べ、

甘い至福の時を過ごした。

このアイスクリーム屋は自家製が売りで、

ちょうどできたてのクッキー&クリームをいただいたが、

ほっぺたが溶けるほどおいしく、

それはカップで2ドル(約166円)だった。

そんな街には、

かなりやかましい音を出すスピーカーを載せた車が街を行き交っているが、

これらが気になり、DE大地に

「あれはなんて言って街宣しているの?」

と聞くと、

「はは、あれはですね。あまり意味のないことばかりですよ」

「ちょうど来たね。これもプロレスの実況みたいだけど、

いったいなんと言っているの?」

「こいつはですね。包丁とか鍋を売っているみたいです」

「えっ、じゃあ日本語にするとこんな感じになるのかな?」

「エスタードス・ウニードス・メヒカーノス!

(メキシコの正式名称)

さあ一億人のメキシコのみなさんこんにちは。

太平洋側の由緒正しき、風光明媚なるミタ岬。

昨年の国内総生産が12兆1,100億ペソを越えた、

めでたきこの年、

このお時間をいかがお過ごしでしょうか?

おっとー、そこを貴公子イスラエルさんと歩く、

ハポネス(日本人)さんたちもお元気ですか?

今日もあの荒波で美しくサーフしたのでしょうか?

ハングテン、エアリアルだぜセニョール!!

さて、海にはさまざまな華麗なドラマがありまして、

その世界で泳いでいた魚たちが水揚げされると、

あなたの家の台所にやってくるのですね。

海の恵みにグラシアス(ありがとう)!

ペスカド(魚)が、

マリスコス(魚屋)の袋から出された?!

それは観念した鯛焼きのようにまな板に横たわっている。

それに相対するのはこのアステカ印、

アステカ製の包丁だ?。

メイドイン中国だぜ、アミーゴ!

そうです、

あなたの家にルチャリブレ(自由なタタカイ)がやってきたのです。

その横たわったペスカドに相対して、

アステカ包丁は、

間髪を入れず、電光石火の早業でウロコを取り去っていく!

さらには、スルドイ切れ味で身を剥ぐ、そして骨を切るぅっ?!

受け継がれてきた完全相伝の、

一子相伝を越えた、

魚サバキのセンチメンタリズムが今ここにやってきたのだ?!

耐えているのか、

言葉もなく、次々と切り身になっていく魚たち。

アステカ印の包丁は、時代を超えて、

時を越えて、メヒコのー、

ミタ岬地区で今、まさに今光り輝いているのだ?!

独裁者だったポルフィリオ・ディアスから

(フェリペ・)カルデロン大統領までが欲しがった、

最高級品の包丁がここに、ついに姿を現したのだ?!

そのペスカドの切り身に荒塩を振り、

さらには黒胡椒をかけ、

庭で採れたハラペーニョも刻み、そこに振りかける?。

ここで、おおっーーと!

アステカ印のフライパンが乱入してきた。

鈍く光るこのスーパークッキングマシーンは、

料理という宇宙を形成していく寡黙なファイターだ?。

そのスーパークッキングマシーンをグリルにのせ、

いにしえからの炎を操ろうではないか!

さらにはコーン油を投入し、アツキ灼熱のマットが?、

聖なるタタカイの、

アンフィテアトルム(円形闘技場)が今ここに用意された?。

さきほどのペスカドが、この聖なる闘技場に現れた。

ドロドロrrr??(ドラムロール)

飛び込むようにフライパンに投げ入れられ、

ついに試合開始であります。

カーン!

メキシコ中部ナヤリト州時間で、

午後3時と私の時計では伝えております。

アステカ印のフライパンが振られると、

ペスカドは、

フラメンコダンサーのように美しく踊っている?。

さっきまで海を泳いでいた記憶は、

すでに昇華し、火星を越えていったのか??

おおっと、

ここでサルサソースが、

東側に位置する冷蔵庫から現れました。

トマテ(トマト)とタマネギは冷たく、

微笑むように熱せられたペスカドを見ているー!

これらが一堂に会するときがやってきた。

そして今まさにここに起きるのは、

高度だったといわれるマヤ文明の再現か?!?

私たちは時空を越えて、

エル=ミラドール(展望台)に登って、

古代人のように太陽や金星を眺めて、

その宗教を信じ、崇めるようになるのか?。

さまざまな想いは紀元前まで遡っていく?!

先古典期中期は、紀元前1300年とされているが、

その時代に栄えたオルメカ文明がいまここに興る?!」

「こんな感じ?」

「はは、それだったら売れまくるでしょうね」(大地)