昨日の空港ゲート。
チェックインの際にまたまたユナイテッド航空の不手際で、係員の指示するエレクトリックチケットの列に45分並び、ようやく自分の番が来たら
「このチケットではチェックインできません。横の受話器を使って、弊社係員とお話ください」
となり、話をすると
「ユナイテッド職員のいるカウンターでボーディングパスを受け取ってください」
ということで目の前にいる係員を呼ぶと「自分たちはユナイテッドの人間ではない、向こうの6番カウンターに行け」と地平線の彼方を指さす。
ここはユナイテッド航空専用カウンターが40台あって、係員が20人近くいるのにその誰もがユナイテッド社員ではないという。
うぬぬ、と最初からやり直しとなり、その蜃気楼の向こうに見える6番カウンターまで荷物を持って、えっちらおっちらと行くと、そこは俺と同じ処遇の人たちの集会所で、怒号や叫びが聞こえていた。
『スペシャルサービス』というカウンターに行き、黙ってエレクトリックチケットを見せると、プロセスが始まったようで、そこから全て順調に事は進み、あっという間にボーディングパスが出てきた。
俺は「なぜ1番カウンターで問題があると言われたのですか?」
とその妙齢女性に聞くと、
「あなたのチケットは行きと戻りを逆に読み込まれていたのね、だからコンピューターが処理しなかったのよ」
と荷物分40ドルを徴収された。
最近の米国国内線は荷物一個につき15ドル、2個目から25ドルが科せられることになったのを思い出した。
ふーん、とカードで代金を支払い、セキュリティゲートまで歩く。
ここまで45分が経過していて、本来は45分前にチェックインすればいいのだが、これで行ったら目的の飛行機には乗れないところであった。
セキュリティゲートも長蛇の列でここを抜けるのに30分かかる。
結局1時間15分をチェックインに費やし、三時間前に来て良かった、と溜息をつきながらデパーチャーモニターを見ると、俺の乗るべくUA69便は機材がまだ到着していないようで、「遅延=DELAY」の赤い文字が点滅していた。
そこからさらに遅れていくのだが、それは昨日ライブで書いたので省略するが、結局飛行機に乗ることができ、
ロスアンジェルスを飛び立つことになった。
ロスにも波が少しありますね。
いつものように睡り、目を覚ますとまだ太平洋の上を飛んでいた。
もう一眠りすると、空がオレンジになっていた。
到着です。
さらにホワイトハウスにも着きました。
ほっと一息する瞬間です。
行かなくちゃ
君に逢いに行かなくちゃ
君の街に行かなくちゃ
雨にぬれ
と井上陽水の「傘がない」ばかりを聴き、そして口ずさんでいる。
思想家であり、哲学者である柳瀬とこの曲の意味を論じたが、彼の意見は
「マルクス・レーニン主義時代の体制に対しての非難」
と深く、日本海溝の底まで歌詞をこじらせているのではないか?とする説を主張する。
俺はというと、「嗚呼!とすばらしいメロディができたので、陽水センセがファンを惑わそうと適当に歌詞を付けたのでは?」
(グリーンシットのへんたい村論)
という『自信満々説』で話は平行線どころか、火星方面とアンタレス方面まで離れ、やがて俺たちは無言となった。
で、今思ったんだけど、陽水センセの言うところの雨=人間で、雨に濡れということは人混みにまみれ、という意味ではないか?
という説ではいかがでしょうか?
カリフォルニアはサンクレメンテの風景が流れていく。
俺は3年前までここに住んでいたのだ。
これは懐かしくもあり、または「虹と睡蓮」という埴谷雄高氏の著書のような心象風景となる。(難解ということですね)
ここはただの丘だったのだが、大きなアウトレットショッピングモールができるのだそうで、突然道路が出現していた。
工事はんたい!
とバカボンのパパのように胸の中でつぶやくが、それは俺のエゴなのを知っている。
美しいトレファグラー・ストリート。
Tストリートと省略されるここはサンクレメンテサーファーにおける聖堂である。
1980年代のここは、
当時ASPサーファーだったブライアン・マクナリティ、
テレンスとジョーのマクナリティ兄弟、
ハーレイに乗ってパーティに明け暮れていたマット・アーチボルド、
大学レスリングの花形選手がプロサーファーとなったジム・ホーガン、
渋い波乗りだったアンディ・フォーメンコ、
巨漢のカービングマスターのコール・シムラー、
絵の天才でニーボーダーのロイ・ゴンザレス、
まだショートボーダーだったジェフ・クレーマー、
ジャッキー・バクスターの息子ジョシュ・バクスター、
大男で番長はクリス・バーナム、
後の「サンクレメンテ・ローカルズ」という映画の冒頭でTVを壊すケーブマン・ジョー、
目つき鋭く、若頭だったディノ・アンディーノ、
を引き連れていたのは少年野球のエースだった赤髪レッド、
シェーン&ギャビン・ベッシェン、
ハービー・フレッチャーがクリスチャンと小さな子供だったネイザン・フレッチャーを連れてきていて、
たまーにやってくる長身のドノバン・フランケンレイター、
クリス・ビリー、
○○と噂されていたサム・ジョージ、
子供だったヴィンス・デラ・ペニャ、
バリによく行っていたマーティ・ホフマン、
おとなしいマイク・パーソンズ、
サンオノフレのキャンパーの住人パスコウイッツ・ファミリー、
ライフガードのボブ、
とまあ、ざっと思いつくだけでこんなサーファーたちがここに入り乱れていた。
夕方ブラックボールが終わるころ、海に行くといたるところで世界最高峰のサーフィングを見ることができた。
ビーチに設置されたブランコ付近に群がる「サーフグルーピー」という名の女の子たち。
この頃、テレンス・マクナリティの車でピア付近の波を見ているとき、「横断歩道の通過違反」で警察に違反チケットを切られそうになったテレンスが免許証を出すと、その処理に入ろうとしたポリスマンが、
「おーあなたはテレンス・マクナリティですね!先日海でアナタを見ました。すばらしいサーフィングでした」
とか言って、免許証を戻し、見逃してくれた。
まあこんなエピソードからこのビーチタウンにサーフィングが根付いていて、その人間関係が形成されていたことを知ることができるだろう。
と記憶の彼方にあることを掘り返していたら、ものすごい量のエピソードを思い出したが、それはいつかの機会に書きます。
↑オラビスタという海岸線と平行に走る旧道。
サンクレメンテピアの上の道↓
↓ピアに到着。
↑これはサンクレメンテピアで波を撮る柳瀬。
カリフォルニアのことをまだ書きたいのだが、また字数が多くなりすぎて今日はここまで、また明日に続きます。
で、今朝はAVISOのジョンとカビカのあっちゃんで、ホワイトハウス→闘牛岬→ソフトサンド→かき氷というツアーをしてきました。
時差ぼけで深夜2時に起きたから眠いのなんのって、それは拷問並です。
では、良い一日を!
ビーチタオルVo.1凄いですね、こんな生地がしっかりしたビーチタオルは初めてです、使い心地もとてもいいです第二弾も楽しみにしています
おもしろい!
もっと、聞きたい(読みたい)です。
ぜひ?
陽水先生のエピソードも笑いました。
日本に無事、帰国しました☆
サーフィンライフ見ましたよっ!
ドノバン様ページに
センチョ載ってましたネ!
この日記とシンクロしてました。
さすが親友。
コロちゃんも1ページ特集されてました☆
ビーチタオル愛用していますが、日に日に吸水力が増しています。
暖かいし、車中泊にはもってこいです。(笑)
第二弾はもうすぐ、のはずです。
まだかなあ。
エピソードだらけで、しかもマニアックすぎて編集者からボツを喰らいそうで恐いです。
陽水センセはものすごいですね。
お帰りなさい!
フリーマーケットは楽しかったです。
早くあのMA1を着たいです。
サーフィンライフ、早く届かないかなあ。
コロちゃんも!
いやあ、楽しみです。