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naki's blog

ハワイアン航空377便、到着地悪天候_ホノルル最終日_(3103文字)

ノースハワイ。

大雨、いや豪雨。

昨夜にホノルルから戻ったのだが、

そのフライト顛末記をここに。

出発1時間前にゲートに到着し、

でコーヒーを飲みながら待っていると、

「ハワイアン航空377便は、

到着地悪天候のため、早めの出発を予定しております。

ゲート58までお急ぎください」

というアナウンス。

離島便は通常15分前までは搭乗開始(Boarding)しないのだが、

珍しいな、と思いながらコーヒーを一気飲みし、

置き去りにされないように搭乗すると、

やはり出発時刻10分前には離陸した。

音楽を聴きながら読書に集中していたが、

あまりにも到着しないので

「もしかすると、サンフランシスコ便に乗ってしまったか?」

と焦るが、

搭乗時に便名は確認していたのでそんなことはなさそうだ。

普段は20分から遅くても30分で到着する距離だ。

うれしそうに窓の外を見ていたノアに、

「なんでまだ着かないか知っている?」

と聞くと、

「すごい雨で、着陸できないんだって」

という答えが返ってきた。

「見て、ライトニング(稲妻)がすごいよ!」

と窓の外を見ると、

ビカビカ盛大に空は光っていた。

さきほどのコーヒーで、

トイレに行きたくなったが、

着陸態勢に入っているようで、

乗務員(CA)も全て着席して、

さらには風にあおられて機体は揺れまくっていた。

また活字に戻った。

章を読み進み、

機体の何十回目かの揺れが過ぎたところで、

さらにトイレに行きたくなり、

ヘッドフォンを外し、

同じようにノアに「まだかな」と聞くと、

何回か着陸を試みたみたいだけど、

やり直しを続けているということだった。

たまに急降下、

ローリングという回るような横揺れが起きる。

滝のような雨が、翼付近の電灯に光っていた。

周りの乗客を見ると、

みんな観念したかのように目をつぶり、

ある人は両手を握りしめ、

ある人は手すりを握りしめていた。

後方では赤ちゃんがずっと泣いている。

俺はトイレに行きたい。

また着陸を敢行しているらしく、

「よしよし」と思っていると、

降下しながら、さらに落ちるような急降下。

WOW!

という声があちこちで上がる。

気流の変化がすごいのか。

または、

これだけの大雨でエンジンが止まってしまったらどうなるのだろう?

と不安となり、ぞっとしながらノアを見ると、

ニコニコしながらこのジェットコースターのような上下挙動を楽しんでいた。

滑走路の案内灯が滲んで見えたところで、

着陸は断念されたようで機は上昇していく。

機内アナウンスは何もなし。

機長も真剣なのだろう。

膀胱は限界近くまで達していて、

これでオアフに戻るということになったら、

今夜はどこに泊まろうか?

あのボードバッグと、大荷物で移動するのが大変だなあ、

ということなどを考えていた。

トイレのことを忘れるようにして、目をしっかりと閉じていると、

機は左回りで旋回しているらしく、

そのターンの最中に急降下して、また手に汗がにじんだ。

ちょうど、

「インドネシアで民間機が墜落、多数の遺体を収容。悪天候」

という新聞記事を離陸前に読んでいたので、

悪天候かぁ、まずいよな…。

泣き続けていた赤ちゃんの声がさらに高まり、

それはこれからの不幸を純粋に予測しているような気もしてきた。

と変なことを考えてしまった。

エンジン音が大きくなり、それが大きすぎないかを心配していると、

さらに降下が続き、エンジン音が突然小さくなった。

「墜落か?」

と嫌なことが頭をよぎる。

大雨の中、急降下に近い下降が始まり、

窓にくっついていたノアに「下は見える?」と聞くと、

「雨がすごくて何も見えない」

と恐ろしいことを言っている。

不時着してもいいようにと、ノアに足を席の上にのせるように指示し、

シートベルトをさらにきつく締め、トイレのことだけを考えていた。

すごい横揺れ、滑走路の誘導灯が斜め下に見えた。

降下というより、大気圏突入という角度。

その時に右側に大きく傾いた。

羽が当たる!

.

いや当たらなかった。

着陸した瞬間に機はバウンドするように滑走路に入りこみ、

それでもまっすぐ正しく減速体勢に入っていた。

なぜか拍手がなかったが、

安堵したため息がキャビンのあちこちで起きた。

いつのまにか赤ちゃんは泣き止んでいた。

助かった。

良かった。

トイレに行こう。いや行ける。

結局1時間20分と、普段よりも3倍近く長いフライトで、

知ったのは、搭乗前にコーヒーを飲むのは止めようということと、

窓側でないとやたら怖いということ。

お疲れさま?、とホノルル旅はピリリと終わり、

ノースハワイ島はものすごい雷雨で、

一瞬だけでも車の外に出ると、

バケツの水をかけられたようにずぶ濡れになった。

「よくこれで着陸できたものだ」

と時速30kmで、

ザバザバと空港から脱出したのでした。

こちらは今日も大雨。

かなりの道路が通行止めとなっていて、それはものすごい豪雨カミナリです。

大雨が降り、写真も撮れない日です。

ホノルルの最終日写真をここに。

アラモアナハーバーの堤防。

ノアはここの港内に泳いでいる魚をずっと眺めていた。

最終日(日曜日、母の日正午頃)のボウルズ。

俺たちが上がって、おそよ3時間後。

たっぷりと風が入って、

さらには人もたっぷりと入っていた。

日本からのサーファーも何人か見られましたが、

沖で待つと、海千山千のローカル、じゃなかった、

百戦錬磨のサーファーに乗っていかれてしまうので、

インサイドのチャンネルで待つと、かなりの波が乗れます。

または奥に入って、

逆方向のレギュラーに行くのもニジュウマルですよ。

雨続きなので、観光バスもガラガラでした。

気を抜くと、あっという間に大雨となります。

ワイキキの一等地、

グリーンルームハワイ・ギャラリーに行き、

マネジャーのヨウヘイさんとお会いしてきました。

冒頭の絵は後ろのキャット・リーダーのチャリティポスターです。

詳細は下のリンクへぜひ!

http://www.greenroomhawaii.com/

モアナサーフライダーに展示されている

1920年代風の重そうなサーフボードを見て、

昔のサーファーの苦労を偲んだ。

Forever21で帽子を購入。

$6(約500円)でした。

ノリさんと、レオくんと小籠包を食べに行く。

レオくんはノアと同じ年だけど、体サイズが倍はあった。

彼はハワイのリトルリーガーには有名な野球選手。

もちろんメジャリーガー志望だそうで、

怪我なく、そして楽しく険しい道を突き進んでくださいね。

噂の小籠包にうっとり。

そのままサークルアイランドと称して、

ハワイカイ、サンディビーチ、

そして写真のマカプー波、

コックローチベイを見学しに行く。

「マカプーは午後4時過ぎたらライフガードがいなくなるから、

サーフィング可能ダヨ」

と純城は言うが、

こんなショアブレイクでサーフしたら首は軽く折れてしまうだろう。

そのままカイルアの純宅まで行き、

勝利の秘策を授けてくれたお礼を。

純がサーフィンをはじめたのが、

「(ノアと同じ13歳なので)

これからたくさんの未来があるんダヨ」

と話していたのが印象的だった。

空港でブログを書こうと接続したら、

コンバースから『新製品のサンダルです!』

とメールがあり、それをクリックしたらなんと、

こんなサンダルでした。。

本気かどうか疑うが、

こうして製品ページにあるので、至極まじめなんだろう。

俺はこれで当分の間、コンバースを履きたくなくなった。

暖かくなってきたようです。

サーファーには5月病がない代わりに、海に行きたい病があるので、

波がある日は気をつけましょうね。

きょうもニコリンでALOHAな日に!

晴れてますか?