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Zパッド_ガータンが全日本優勝!_馬里美波横升掘(バリ島の美しい、ヨコマスの掘れた波)_(2269文字)

Mini Noserider 5’11” with Super Flex fin.

5’0” Mini

Canvas

“The Butter Zone”.

Z-pad(s) and Papa Johhny Kawakami.

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先日オライアンがZパッドを購入し、

そしてパパ・ジョニーも欲しくなって購入。

アストロデッキのシングル・グリッドと、

ロイ・ゴンザレスのアートとデザイン。

ハービー・フレッチャーのお墨付き監修となれば、

デッキパッド界のロイヤルウエディングに匹敵することだ。

ジョニーは、

天才バカボンのパパそっくりだ。

ボードはちゃんとハードケースに入れ、

積み重ねる順番まできちんと存在すると聞いて、

「人は見かけによらない」と思い浮かんだ。

Don’t judge a book by its cover.

カイル鞠黒のところで、

SURF SURF SURFプリント制作が進んでいる。

カイルのランチはこのアサイチョコと、

リンゴ一個。

外人ならではの献立です。

でも「軽く食べる」というのは見習っています。

ノアが長年気に入っている寝袋。

(お知らせ)

大型連休中にガータンが全日本優勝を果たしました!

おめでとう〜!

あの重く、

大きなガータンをやっつけられる人は、

大人でもそうはいないと思う。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/21181

昔の超合金”ガイキング”とか、

ウルトラセブンの脚本家の金城哲夫さんを思い出しました。

ガータンおめでとう〜!

次はハッピーサーフだ。

[Dセンパイのバリダイアリー番外編】

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「よいこのバリ島リポート(いまさら編)」

私はグータンたちのバリ旅行に乱入し、

ひさしぶりのングラライ国際空港に降り立った。

湿気と果実味溢れる香りに、気持ちはハードボイルド。

チャンドラーや北方謙三の書く主人公になった気がしてきたのだった。

ビンタンビールを瓶で注文し、

腹に流し込み、

いつものように食卓でそのまま深い眠りについた。

気づいたらベッドだった。

夜明け前からワヤン・ピッチャくんと秘密のブレイクに向かった。

喧噪前の街。

多くの単車が俺たちを追い越していく。

いくつかの角を曲がり、

野良犬に吠えられながら

ピッチャのトヨタヴァンのタイヤが砂地に揺らぐように停まった。

到着だという。

ここは1980年代にはサーフされていなかったブレイクだ。

俺はブレイクをポイントという奴は信用しない。

ださいぜ。

ポイントは岬という意味だし、

俺たちサーファーは、

自分たちだけの言葉で戦場の名称は決めるものだ。

なんでもかんでもポイントじゃ、

ローソンのポイントカードもツタヤも一緒になるだろう。

そんなことを思いながらいつものように最後にヴァンを降り、

海に向かい、

撓む水平線に自分の人生を重ねてみる。

良かったのか、

悪かったのか。

もう半世紀も生きてきたオンボロさ。

視線を南に移していくと、

昇りきって、

直視できない太陽光の中にうねりの筋が見え、

実は少し怯(ひる)んだが、

「ケーネー」といつものように呟(つぶや)いてから、

それをグータン氏に聞かれたかと思って、

横を見たが、

彼は自分のボードのチェックに気を取られていたようだ。

良かった。

「ピストルですか、キャノンボールですか?」

と聞かれたが、

「男はシングルアクションのリボルバーだぜ」

と聞こえないように呟きながらユンケル黄帝液のボトルネックをひねった。

ピキキッといつもの気持ちいい音の向こうには、

俺のボードが朝陽にギラリと輝いていた。

風はまだ、

ない。

暑くなりそうだ。

.

中略。

.

俺は宙を舞っていた。

一本目の波だった。

仰向けになったオレの目には抜けるような青い空が映っていた。

一寸前まで海面を見ていたのに、だ。

「死ぬにはいい日だ」

と覚悟を決めながら落下していった。

衝撃波が背中に拡がった。

そのまま海中墜落し、

仁王に押さえつけられたかのようにしばらく海底シゴキを受けて、

その次はお決まりの強烈なアイランドゴリゴリと、

バリの神にいきなりの洗礼をお見舞いされたのである。

「南無阿弥陀仏」と言おうとしたが、

ここはヒンドゥー教なので、

しおらしくトリムルティ3大神と、

ラカ法王に祈った。

だが、

日頃の信心は一切ないのでむなしく、

いきなり背中はリーフでズタズタにされた。

海底を足で蹴らぬように離脱したので、

全く浮かなくて、

「溺れる」という言葉が迫ってきた。

創造と破壊の神のシヴァの逆鱗に触れたのだろうか?

俺は最終目標の解脱に向かっているのか?

業と輪廻か…。

と後悔していたら急にハードボイルドではいられなくなって、

「あかひえ〜あんぎゃ!」

と素の自分に戻ってバタバタしたらなんとか海面に出られた。

めでたしめでたし?。

へへー。

でもさ、

ダサイのは嫌いなので、

何もなかったような顔をしていたらさ、

グータンはこちらにはおかまいなしで波に乗っていたんだよ。

悔しいといえば悔しいよね。

まあ、

長くなるといけないので、

ここで漢詩マニアの君に本物の漢詩を贈ろうではないか。

馬里美波横升掘  バリ島の美しいヨコマスの掘れた波

波頭煌來黄金光  波頭に煌めく黄金の光

但使主人能醉客  旅先で俺を酔わしてくれれば

不知何處是他鄕  そこは故郷の波そのもの

センパイ、パチパチ〜!

すばらしい虹。

こちらは大雨で各地が浸水しています。

通行止めの道路も多いので、

こちらにいらっしゃる方はラジオなどでご確認ください。

すばらしい日曜日に!