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naki's blog

うねりの角度_パイプライン検証_グルメと波の比較研究結果_ヘンドリックスの波乗りスタイル

波はずいぶんと下がり、ノースショアでダブルオーバー+。

西北西(290)からはじまったうねりは、

北北西(330)まで向きを変えた。

このまま000(360)を越え、

東に振れる北(010度とか)になれば、

完全にソフトサンドリーフの夢舞台となる。

うねりの向きが5度変わるだけでサーフブレイクが決まる

うねりの向きは大切なのです。

ちなみに270度側の小さいのであればイナリーズが最高で、

200度ならホワイトハウス、

170度は闘牛岬

140度はリリコイ

020度はソフトサンドリーフ

000はソフトサンド

330度は満月湾

310度はプアケニケニ

290度はメジャーリーグベイ

(数字は全て分度器を使用し、真北を000(360)としたオフィシャルな表現です)

と、私的ベストなうねりのブレイクガイドを掲載してみた。

うねりの向きは高さと一緒で、

刻一刻と変化するので、気にしているとすごく便利です。

あえて波が良くないであろう場所に逆に向かうこともあったりして、

それもまた楽しいですよね。(逆真流)

たとえば湘南で言うと、

松風王国(西湘)が頭でも「七里ヶ浜」が膝。

これは南東うねりでしょう。

逆にサーファーズ岬が頭あって、

松風が腰程度というのは南西うねり。

今日は「うねりの向き」、その初等編を少し書いてみた。

昨日に引き続きノースショアに行ってきた。

明日からドノバンたちは離島に行くので、

少しでも一緒の時間を過ごそうよ、ということもあるのです。

向かう途中でリック・リーボウ家に立ち寄ると、

パイプラインの話となり、

去年のリーフ・マッキントッシュがメイクしたディープバレルと、

今年のステフェン・コーエンのバレルがどっちが深いかを映像で確かめていた。

リックは検証が細かく、鋭いです。

このステフェンは、

先週の三日月湾で会っていたのでなかなか興味深いトピックだった。

リックは朝暗い内に『トンネルズ』というブレイクがバレルだったそうで、

「すごかったぁ」とかなり満足していた。

これが三日月湾のリック。

9’6″のガンだという。

「リーシュはしていないの?」

聞いてみると、

このサイズでリーシュをすると、

もしセットが来てボードを捨てて潜った後、

そのままボードが波に引きずられて人間が上がってこられなくなるので、

リーシュは逆に危険なんだそうです。

だからもしセットが来たらボードは捨てて、

波が過ぎた後で200mほど泳ぐのだそうで、

それは壮絶で純粋で無慈悲な大自然世界となるだろうなと想像して、

少し背筋が硬くなった。

三日月湾の橋を渡る時に突然昔の記憶が蘇った。

私がまだ16才の頃にラカ法王が誕生した。

当時のゼネラル・マーチャンダイズ・ストア(当時は総合スーパーと呼ばれていた)でバイトをしていた。

そのヨーカドーのアルバイトでは加工食品担当だったので、

出勤月日を重ねると、

その同じ食品フロアの人たちと仲良くなっていった。

私は自分の拘束時間が終わると、

他部門へ「何かお手伝いありますか」と手伝いに行く

「残業ぜひ派」だったので、

青果、デイリー、精肉、鮮魚部がよく助っ人として受け入れてくれた。

そんなある日、

食品の統括マネジャー矢島さんが公休日で、

しかも鮮魚のチーフと社員が早退してしまい、

バイトもなぜか休みで、

18時にパートさんが退社した後で、

デイリー部門のヤングチーフの佐藤さん(福島出身)が閉店後の片付けを担うことになった。

そしてその助手が私。

バックルーム清掃や冷蔵庫の整理、

最後に賞味期限切れの商品を赤伝票を切ってから廃棄する作業だった。

この佐藤さんは少し不良な人で、

「おいフナキよ、これ食いたいだろ?」と福島弁で持ってきたのは賞味期限切れの刺身パック各種。

本来なら絶対に食べてはいけないのだが、

「好きなの取って食え」と夢のような言葉がやってきた。

で、刺身用にカットされたハマチと、大トロのサクをいただいた。

まずはハマチを開けて食べる。

うまい、おいしい!

これと一緒にご飯が欲しいなあ、

ヒンヤリとしたバックルームの片隅で、

私たちは静かに刺身を食べていった。

大トロのサクだが、佐藤さんはいらないという。

ということで、

胸が高鳴らせてつつ、

醤油をたっぷりとつけてかぶりつくと、

「?」

あまりおいしくないのだ。

夢のようなことで、

気が動転しているから味がわからなくなっているのかもしれない。

もう一度食べてもドロドロした感じでおいしくなかった。

「夢に見た大トロとはこんなものだったのか」と落ち込んだ。

その時理解したのは、

刺身は小切りにした方がおいしいということ。

で、

波もその刺身のセオリーと全く同じで、

波が欲しい欲しい乗りたい食べたい!

と思っていて、

いざ波が出て、

それが大トロのサクであるスーパーリーフの15フィートオーバーだったりすると、

いやあ、自分はもっと小さくていいんですけどと、

自身の欲望が過大なものであったことがわかるだろう。

そんなことをティーンの頃にマグロを使って教えられていたのに、

それに気づくまで27年間を要したようだ。

そんなことを思い出しながらドノバン家と合流する。

それにしてもヘンドリックスは乗り方がドノバンそっくりで笑っちゃいます。

グレイトサーファーになるんだろうなあ。

(おまけ)
烏骨鶏の赤ちゃん。

子供向けのTVチャンネル「Nick JR」

のワンダーペッツを思い浮かんだ。


12 thoughts on “うねりの角度_パイプライン検証_グルメと波の比較研究結果_ヘンドリックスの波乗りスタイル

  1. misa

    お刺身をサクごととは…贅沢とおりこして胸焼けしそうですね(((^_^;)。

    でも、そのパイオニア精神が今のNAKIさんを創りあげたのでしょうね~。

    それにしてもヘンドリックスとウコッケイイシハラ…かわい過ぎます(>_<)。

    年明けのドノバン ライヴ、行けますように。。。

  2. リリー

    ひよこちゃん、
    ふわふわで本当にかわい?ですね???♪
    (〃▽〃)

    あっちゃんちに見に行こう!

    「残業ぜひ派」サイコーです!
    船長を雇いたいです(笑)

  3. Todd

    俺もマグロと特にトロは大好物で、
    幸運にもお刺身で似たような経験したのを思い出し、

    >「?」。。。
    >量が多すぎてあまりうまくないのだ。

    というくだりはまさに共感できました(笑)

    これからも無欲に謙虚に波と向き合っていきたいと思います!

  4. ふなき

    年明けのライブ、なんとしてでもぜひ!です。
    会場はどちらですか?
    場所によってはお会いできそうですね!

  5. ふなき

    あっちゃん家にたくさんいるそうです。
    あっちゃんは今、ウコッケイのぬいぐるみの企画を提出中だそうで、そうしたらNAKISURFコムで販売したいなあ。

    残業ぜひ!です。
    いつか雇ってくださいね。(笑)

  6. Todd

    そうなんです。
    UTC近辺に落ちて知人宅からほんの数ブロックの距離でした。
    ミリタリータウンらしい事故ですが、あんなのが家に突っ込んできたらと思うとぞっとします。。

    キッズはみんな楽しそうにサーフしていますね!

  7. ふなき

    いやあ、本当に怖いです。
    ミリタリータウンに住むときは、そんなことも念頭において居住しないといけないのですね。。

    北西うねりがそちらにも届きますね。
    今回のは少し小さいです。

  8. misa

    ドノ様講演日程確認いたしました~。

    もう~いつもいつもありがとうございます(T-T)。。。感謝。

  9. ふなき

    広島、福岡ですね。
    楽しみです。

    こちらこそいつもありがとうございます。