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新しい日の夜明け。
闇の中を突き進んできて、
いまもなお孤独で孤高なる波が一本、
また一本と崩れていく。
いや、今日は「波が崩れる」というより、
「爆発」というのが的確な表現だろうか。
このクラスの波ともなると、
もはや新星爆発といったエネルギーの放出を感じられる。
爆発まではこうして切り立っていくわけだが、
同じ波を右、正面、左と角度を変えて見てみると、
その波が映し出され、その姿が伝わるように思える。
この波は、
俺に何を伝えようとしているのだろうか?
波は、
俺たちに何を与えてくれるのだろうか?
滑走の爽快さを超えて、
精神に深いインスピレーションを与えてくれるようにも思える。
それは空に浮かんだ雲のように、
さまざまな啓示があり、
いかようにも見え、いかようにも感じられること。
少年たちはそれぞれの波に挑み、
そして「何か」を得て、明日に向かっていく。
少年少女はもちろん、
老若男女が受け取れる波からのメッセージ。
それは波に乗ることができる人の権利であり、
すばらしい夢を見るように獲得するものなのだろうか。
啓示は突然おとずれるもの。
そのときまで、俺は謙虚に、静かに、
大胆に、そして勇気を持って生きていく。
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