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naki's blog

セイジとノアのノースショア_北東南でトリプルクラウンサーフィング_(1648文字)

美しい三日月がそらに浮かび上がっていた。

そらと同じ色の波。

そらみたいな色のプルメリア。

こちらノースハワイ。

セイジとノアを連れてノースショアに行ってきました。

セイジはノアの親友です。

ここから北海岸までは遙かなる距離、

といっても40マイルちょい。

なので、たかだか70kmか。

島の道なので遠く感じてしまうのだろうか。

未明に出発し、

早すぎたのでスーパーで朝食を買ったりして時間調整し、

予定通りに夜明け時間に到着。

これはドラゴンヘッドという岬。

茶色い、

地滑りしているところが目。

そのドラゴンの鼻先部分でサーフしてきた。

小さなうねりだったが、

美しくブレイクするので、

ノアたちにとっては最高だったはず。

上がってきて、

2人をパシャリ。

このまま元気に大きくなってください。

この島にあるワイアレアレ山(Mt. Waialeale)

の頂上付近に降りそそぐ年間平均降水量が11,500 mm!

なので、

頂上はいつも土砂降り状態だと聞いた。

ハワイ諸島の最も北側にある高い山には、

こうして信じられないほどの水の恵みがある。

こぼれた雨が白糸の滝みたいに山肌を伝う。

北海岸でのんびりしようと思っていたら、

前が見えないほどの大雨が降ってきた。

気象レーダーで雨雲の様子を見てみると東側が良さそうだ。

そちらに移動すると、

本当に雨が降っていなかった。

こんなことが携帯電話でわかるなんてすごい時代だ。

さて、

東側には毎日オンショアのケアリアビーチというのがあって、

ここはまさに新島は羽伏浦そのものの波質。

強く、重く、鋭い波。

かじやベーカリーをどこかに開店させたら、

誰も疑わないほどのハブシウラ風味がたっぷり。

複雑で、

愉快なビーチブレイクを軽快に、

そして軽々と乗っていくふたり。

やはりハワイでサーフしているというのは、

こうしたパワープレイクにも強いということがわかった。

セイジに言わせると、

「びっくりするほど速度が出ましたデス」

というバックサイドエア風のキックアウト。

上がってくると、

大師匠カイポ・ジャキアスがこの浜でライフガードをされていて、

そのパトロールついでにセッションをご観覧くださり、

ノアにいくつかのアドバイスをしてくれた。

さすが大師匠という目の付け所に瞠目瞑目。

この浜には、

島の英雄アンディの追悼板が立っていたので、

彼を偲んで記念撮影し、

3人でしばし彼の話となった。

この後、

こちらにも大雨が降ってきたので、

南側の地元ビーチハウスにやってくると、

まさかの快晴だった。

「すごい!」

とノアは快晴天気に大喜び。

「灯台もと暗しなのデス」

というような意味の言葉を聡明なセイジが英語で発して、

今日三度目のサーフ。

しかも北、東、南の三方向。

こういうのをトリプル・クラウンと言います。

バレル風にクラウチングするセイジ氏。

12歳だが、

先ほども書いたが年齢の倍は聡明で、

ひたすら明るく、

健やかな少年なのであります。

GO SAGE!!

こちらはノア。

ノアは、

クラシカルなターンでの滑走を楽しんでいる風だった。

温故知新。

ノアは、

ちょっぴり体が大きくなったような気がする。

食事の量は俺と同じか、

もしかすると俺よりも食べているから当たり前といえば当たり前か。

親としては、

「彼がずっと元気でいますように」

そうやって祈っているのだ。

そんなこんなで夕刻までサーフを楽しんで、

俺も3ラウンドサーフしながら写真も撮って、

運転し続け、

最後には玉子味噌ラーメンを彼たちに作り、

へとへとになった日でありました。

でも彼たちの笑顔があったからそれがうれしい。

セイジは、

生まれて初めて日本式のラーメンを食べたようで、

「おいしいです。

こんなおいしいのは生涯でも希少なのデス」

と言いながらスープも全部飲んで、

最後には丼までなめていました。(本当。笑)

今日もNAKISURFに来ていただき、ありがとうございます。

すばらしい日曜日にしてくださいね。

雨があるから虹が出るのですね。

恵みに感謝。

全てに感謝。

ALOHA!