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熱いロッキーショアのひとつの結末”I Can’t Get No Satisfaction”_「アイランドプルアウト」というテクニック_真夏日夕陽セッション_(1969文字)

おはようございます。

今日も真夏日の南カリフォルニアです。

沿岸は少し冷えるので、

サンクレメンテの最高気温が28度程度だろうか。

水は冷たく14度。

現在の湘南海岸と同じ水温であるという。

新しく届いた西北西うねりに乗ろうと、

いつものロッキーショアに行ってきた。

上の写真はベストライドだが、

いろいろありました。

その色々をこれから書いてみますね。

まずは、

ずっと探していたRATIOのツインスタビライザーが見つかりました。

このお気に入りフィンを、

AVISOプレミアム・ゴールドレーベルBD3に装着したかったので、

これで大満足。

トライセッティングだと、

固い斜面のキックアウト時にレイルが入りきらないのでした。

王子ニックがどこからか見つけてきてくれて、

それに感謝感激した次第であります。

夕方の美しい斜面を滑ろうと、

3時過ぎにソルトクリーク駐車場、

4時前に浜に到着すると、

ロッキーショアは見たこともないほどの大混雑だった。

中央が俺なんだけど、普段から誰もいないところ、

人の少ないところで入っているので、

意気消沈しているところ。

ぐー。

他のブレイクに移動すればいいのだが、

あいにくマイナスタイドの超干潮状態で、

どこもまともに乗れる波が入っていないのと、

新進気鋭の写真家ラリー・ビアードが、

俺たちを撮ってくれるというので気が浮かれていたのかもしれない。

王子ニックとそのラリーのフックアップ。

ゴールドグリーンの波壁が291。

こんなに人がたくさん入っているところをテイクオフするが、

気はそぞろ、頭グラグラというほど気が散っていた。

この混雑の原因として、波情報でこの波を紹介したり、

さらにはサーファー人口の拡大で、

ブレイク範囲も拡大しはじめているのが理由だという。

これは、

「コアサーファーだけだったロッキーショア」

「牧歌的でソウルなグライド」

ブレイクのひとつの時代が終わってしまったことを意味していた。

あれから10年ですものね。

そう思いながら他のブレイクを考えると、

どこもやたらと混雑している。

こちらアメリカでは、

サーフィングは空前絶後の大ブームで、

それによってトッププロ(サーファー)の給料も急上昇している昨今。

そのうちにトップテニスプレーヤーとか、

ゴルフ選手並みに稼ぐサーファーも現れるのでしょうね。

健全で、すばらしいことだけど、

ソウルが薄まっていくのですね。(涙)

【今日のTIP、アイランド・キックアウト】

キックアウトは、滑走距離が短くなるので、

できることならしないほうがいいのだが、

危険回避という観点からすると、とても重要。

波の上から脱出するのを通常のキックアウトとすると、

今日のこれは波の中から脱出できる技です。

チューブの中や、

波が早すぎて波が覆い被さったときに有効ですので、

ここにシークエンス写真を載せて紹介します。

こうして波の裏に安全に出られ、

そのままパドリング姿勢ができるため、

こうして強波の日に使えます。

テクニックのポイントは、

まずは強めのボトムターンをし、

リッピングのように波上でなく、

波の腹めがけてターンを実行し、

5枚目、6枚目でレイル加重を強めに続け、

波から外れ、

海中に入ったらサーフボードを海面と同じ角度で沈めると、

浮かんできたときにノーズが水平線を向き、

そのままパドリングできるので、

時間のロスが少ないのです。

これもむずかしいのですが、

前述したようにとても便利なテクニックなので、

ぜひ練習してください。

バックサイドも同様で、

陸側のレイルをつかむことによって安定します。

混雑のラインナップとはうらはらに、

イルカが跳び、ペリカンが金色の中を舞う。

波に群がるヒトたち。

競争率40倍の狭き門。

誰もに足りなく、満たされない波。

“I Can’t Get No Satisfaction”

というストーンズの歌を思い出した。

正しい英語文法は、

「I can’t get any satisfaction.」ですね。

と弊社英語指導のマーボーさんは言うが、

こっちの間違った文法の方が、

スラングぽく、

かっこよくてケーネー(関係ない)意味が深いように思える。

ずっと波に乗れないまま陽が暮れてきたので、

小さめの波にクヌヤロテイクオフ。

陽が暮れても混んでいた。

というより上がれないのか。

そんな波乗り世界はケーネー(関係ない)犬くん。

この犬くんには、

干潮の平らなで、

硬い砂浜がやたらと楽しいようでありました。

最後のクローズアウト波。

視界まっくらの中に吸い込まれていくスリル。

マンライ王子 X AVISOグラスホッパー。

中央がラリー。

俺の写真はあるのかなあ。

彼もキヤノンEOS7Dとトキナレンズを使っていました。

ニコリンの月ですね。

日本からはどう見えていますか?

すてきな日曜日になりますように。

それではまた明日!