↑イルカの群れ@ズマビーチ
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「うー寒い…」
35度の真夏日から突然氷点下近い真冬がやってきた南カリフォルニアです。
その気温差33度!
放射冷却、
そして強い冬型の気圧配置ということもあって、
明け方は気温1.7度(華氏35度)まで下がった朝です。
今日はドラマーであり、
素潜りチャンピオンでもあるサニーと一緒にサーフする日。
興奮する彼は、
「夜明け前の空が白んだときにパドルアウトしましょう!」
などというのだが、
この寒さではさすがに用意ができていなく、
「夜明け一時間後ではどうでしょうか?」
と泣き言を言ったら
「それではソレデモかまわないデス」
と少し緩やかになった。
「北ロスアンジェルスからサンタバーバラまで」
サーフブレイクを熟知している彼は、
「間違いなく明日の朝はズマです。
5番ライフガードタワー前の地形がかなりいいです。
南西からの遠方うねりと夜半まで吹いた北風によって、
スバラシバレルになります。先週はそうでした。
潮も6ft満潮が6時39分です。
これは完璧すぎるくらいカンペキの母なのです。
あの地形は満潮でないとだめなので、
NAKIたちは運がいいですホント」
と記憶と経験を活かした予想をずばりと言うではないか。
これでは予言タコの
「パウル君」ならぬ「サニーくん」なのかもしれない。
ということでズマに行くこととなって、
パウル、
じゃなかったサニーの予想通りにスバラシ波がズマには押し寄せていた。
凍り付きそうなウエットを、
1分間に100回も息を吐きながら着て、
凍り付いた砂浜を走り抜け、
みんなで海にジャンプインすると、
手足が「痛い痛痛痛….」
と疼痛に襲われた。
「これ何度ですか、水温0度?」
とサニーに聞くと、
「これは54度です….。
真冬の冷たい日と同じ。異常気象ですこれ…」
と、なんと摂氏12°まで下がってしまっていた。
この場には全員がノーブーツで、
「失敗したブーツを持ってくれば良かった」
とか弱き声で、句読点もつけずに悔やみながら、
痛い手でパドルしながら2回目のダックダイブで、
『アイスクリームへディック』
つまり、
かき氷を勢いよく食べたような頭痛がやってきた。
そんなセッション。
まずは予言師&素潜り師&ドラマーのサニーがいい波に乗った。
サニーは4V(シブイ)サーフをしますね。
切り返しもスバラシイ。
俺のカーブボールに興味を持ったサニーは、
目に力を入れて細部を確認していた。
グラスホッパーかな?
コールユーザーがズマにもいました。
そう、
COLEさん謹製カーブボール5’3″に乗った俺は、
氷状になったサーフボードに乗って、
やけに痛い足でこの冷たく、
美しい斜面を滑っていった。
予想通りのバレルもありました。
それにしてもズマってきれいな波ですね。
カーブボール、
この波でかなりの滑りを見せてくれた。
COLEはやはりすごい。
寒くて痛くて、
手足と顔がふくらんでしまったようであるが、
1時間もしたらこの寒さに慣れてきたのだから
人間というのはすごい生きものであると感じた。
ただreunionのウエットスーツがやたらと温かく、
道具の進化を身をもって感じた結果となった。
12度という水温は、
南カリフォルニアでは1?2月の極寒時にマークするものだが、
すでにこの温度というのはどういう意味だろうか?
もっと下がるのか?
それともたまたまマークしたのか。
日本の海水温を調べてみると、
12度というのは、今日の釧路沖と同じ水温だった。
そう考えると、
今日のズマの冷たさが納得できるものでありました。
ちなみにNAKISURFがある千葉北は22度で、
カジキ辻くんのいる石垣島は26度もあった。
日本も広いです。
それではすばらしい週となりますように!
こちらは明日も休日の三連休なんです。
暖かくしてお過ごしくださいね。
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