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naki's blog

大事なことは忘れないこと_友人インプレッション、ニコリンオヤジの逆襲技BD5_(2839文字)

おはようございます。

あれから二年が経つのですね。

早いです。

忘れないで、風化させないで進みます。

「核兵器も、原発ゼロの世界をいま主張」

大阪・中之島で1万1千人のデモ、

東京で1万5000人集会、

台湾では10万人という、

全国やアジア各地でデモや集会があったと、

大手ニュースは伝えていた。

こちらもこれだけの人が忘れずに、

大事なこととして捉えている。

「かけがえのない自然」

と言いますが、失ってみると、

そのすばらしさがわかります。

でも失わないでもわかるのならそうしましょう。

これも重要なことです。

さて、友人インプレッション第三弾です。

「ミニボードをショートボード長にする」

というのがベテランサーファーのトレンドになりつつあり、

そのきっかけ、

導火線を作った上野郁夫さんのインプレッションです。

郁夫さんと、KSさんは15歳からの親友です。

40年間の見えない、

私たちにはわからないおふたりのタタカイがあるようで、

そこを汲んで読むと、さらにおもしろいです。

[ニコリンオヤジのBD5]

こんにちは、190こと郁夫と申します。

http://blog.nakisurf.com/naki/archives/41961

先日、KSさんのインプレッションを読んで、

競争心からか思わず筆を取りました。

僕は、同級生である彼(KS)を憎みつつも、

なぜか仲が良いという不思議な縁が40年も続いています。

ここで正式にみなさんに整理しますと、

KSの

「レッキンボールモデルを通常ボードサイズで」

というアイディアは、

僕がおよそ2年前に考案したことです。

去年のNAKIちゃんブログにも証拠が残っています。

http://blog.nakisurf.com/naki/archives/22287

ということで、

ミニボードを普通ボードサイズに引き上げてのBD5は、

歴代ボードを見渡しても、

どのボードよりもめちゃくちゃ調子が良く、

それをKSが横目で見ていて、内緒で僕の案を盗用し、

自分のものとしたのにも関わらず、

さらには、

「小説すばる新人賞並のインプレッション」

を書いていたのが悔しく、

このことが僕の競争心に火が点いて、

これを書いているようです。

まずは、僕の考えたボードについて説明をします。

僕は、54才、身長170cm、体重63kgです。

サーフィン歴は37年という伝説的な長さではありますが、

最近ようやくアップアンドダウンができるようになりました。

間違いなく遅咲きだと思います。

野球の野村監督が言っていましたが、

「不器用は天才に勝る」

「遅咲きのやつほど大成する」

という言葉を信じて、

今週末も湘南に千葉北に南へと波に乗りに向かっています。

ボードの説明をします。

ベースはBDシリーズのボンザーモデル、栄光の5です。

BDが発売され、

あのデザインに惚れつつも意識を改革してみたらヒラメキしました。

それは長さをある程度取って、

世界に1本目のちょい長BD5をオーダーしました。

ちょい悪ではなく、ちょい長というのがポイントです。

世のオヤジはくだらないことにお金を使っていますが、

僕の場合は、車とサーフィンに全て使います。

三つ星レストランよりもumi cafeの野菜カレー、

アルマーニのスーツよりもウエットスーツ、

高級時計よりもサーフボード10本です。

おかげで会社の健康診断はいつもトップレベルでうらやましがられます。

人生円満が1番です。

仕事と波乗りに燃えていたら、

大事な人を探し忘れていました。

ということで現在から婚活中ですので、よろしくお願いします。

話を戻します。

このボンザーコンケイブの美しさはもはや芸術です。

色は、

真木勇人さんのボードと同じアブストラクト・スイールにしました。

渋いが、じわりと目立ちます。絶対的な所有感もあります。

サイズは5’10” x 21-1/4” x 2-5/8”です。

センチや尺貫法ではなく、

舶来のサイズ数値を口にするのは、少し抵抗がありましたが、

サーフィンは舶来のスポーツ。

それに全て従うというのが正しき楽しみ方とわかってきました。

なにしろ遅咲きですから僕。

.

これなら、BDの良さを失わず、

テイクオフもジジィターボ仕様となり、

乗り心地は、

僕の大好きなランボルギーニ・カウンタック25thアニバーサリーや

マセラティ・チュバスコ、ランチア・ストラトスHF、

デトマソ・ヌォーバ・パンテーラと同じように、

シートに体が張り付く加速がありました。

(カーデザイナーのマルチェロ・ガンディーニが好きです。

それとはあまり関係ありませんが、

故松田優作の好きだったベスパに乗っています。GTS250)

不器用で遅咲きの僕には、

ありがたいほどのパンチがあるサーフボードの速度です。

そして、ついに、37年間の満を持して僕の反撃が始まりました。

今まで、僕の顔を見ながら前乗りをしていた人たちは、

最近の僕のライディングを見て、

口を開いて眺めているようになりました。

エヘン!

「評価とは、最終的に他者がするものである」とは、

先の野村監督の言葉ですが、今ではそれがよくわかります。

また彼の言葉に

「欲から入って、欲から離れろ」というのもあって、

今までほとんど欲がなかった僕は、

「欲から離れていたら、欲が沸く」ということになりました。

KSを見返すためにもたくさん波乗りしたいです。

今日も少し波がありました。

あいかわらず気合い&根性一徹で、波乗りに殉ずる派のKSは、

いつものように4時頃家を出て、

暗い海にパドルアウトしていましたが、

やはりぼくはのんびり派のようです。

でもしっかりと自分流でさらりとサーフしてきましたよ。

やはり超早起きをしてガツガツやらないと、

KSとの差はあんまり縮まらないのでしょうが、

サーフィンは競争でないのだから大丈夫だと、

今日もにっこりと自宅で休日午後ビールを飲んでいます。

ビールはダルビッシュの黒ドライが好きで、

ワインはチリのカベルネ派です。

今日は長く書いてしまいましたが、

我がBD5は永遠に不滅です。

今後、微力ではございますが、

サーフィンの新しい歴史の発展のために、

そして、遅咲き人生の明日の勝利のために、

今日まで皆さまがたからいただいた前乗りや、

邪魔にされたことを糧としまして、

さらに前進していく覚悟でございます。

長文ではございますが、

読んでいただいて、本当にありがとうございました。

そんな訳で、

ミニボードに乗りたくても自信のない人は、

通常のショートボード長でオーダーするのがニコリンオヤジの逆襲技です。

そこにもCOLEさんの隠し味があるのでお楽しみに。

ただし、調子に乗って乗りまくると、

友達をなくしてしまうかもしれませんので、

くれぐれも周りとの調和と、自分の順番を考えましょう。

BD5はそこまで乗れてしまいます。

ハッピーサーフィンですよ?!

ではサヨナラサヨナラ。

写真は、リサ内田さん、ジュニアさんです。

撮っていただいてありがとうございました。