新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

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春の日_イメージ・キュービック・リッターとは?_(1748文字)

おはようございます。

春2日目をいかがお過ごしですか?

こちらも日本と同じように春そのものとなってきました。

ブラ師匠のユナイテッド50。

カスタムというか、

手作りのロングスリーブを冬の間こつこつと作り、

ついにその季節がやってきた。

さらに新しい作品を作っていくのだそうで、

これからの展開が楽しみであります。

自作ホットロッドスクリーン。

年季ものというより、

これ自体がアート作品のように思えます。

ブルタコのスクリーン。

エルカミノがここにありました。

マニア垂涎ものの単車置き場。

CB450を見て、木村さんたちを想う。

ブルーの伝説CL450がありましたね。

弊社はプロショップであるので、

サーフボードの質問は大事なことです。

開業当時から受け付けております。

1日に平均5件としても、

7年=2555日+86日だから、

2641日x5=およそ13205件のご質問を受け付けてきたことになります。

(NAKISURFは、2005年12月25日にオープンしました)

これら質問にはもちろん私もお答えし、

またはコールに、ライアンに聞いたり、

最近ではキャッチサーフのジョニーに聞いたりもしています。

ご質問でいちばん多いのが、

「このボードは私には合いますか?商品番号??」

というものです。

弊社チームでは、

メールを送信受信させながら

ユーザーの体重身長、

そのレベル、ターゲットとする波乗り、

狙う波質等を吟味しながらそれにきちんと答えていきます。

オーバーフロートがいいのか、

適正体重がいいのか。

こういうことは頭の運動みたいなもので、

経験と、毎日実行していることが重要で、

金子亮太(りょうた)を中心としたスタッフたちが、

それぞれディスカッションしながら返信しているのです。

次に多いご質問が、

”このボードの体積はどのくらいでしょうか?”

というものです。

体積は重要なキーワードであるけれども、

その数値で決めていいのかどうかを考えてみました。

そこで、

自分のボードの体積のおよそを調べてみると、

全て違う体積値となって驚いた。

やはりというか、

サーフボードは体積値だけでないことを再確認したところです。

去年、体積についての詳しくを書きました。

http://blog.nakisurf.com/naki/archives/35140

最近はコンピュータシェイプが多くなったので、

これらはCL(cubic liter、立方リットル)で単位が表示されている。

弊社チームもこれに詳しく、

最近ではボードを持ち上げるだけで

「これは30(CL)くらいですね」

などとやっている。

サーフボードは体積が全てではない。

上のリンク内にあるように体積が同じでもボードが短ければ、

体積をより必要とするし、

長ければ、少なくてもいい、というわけではない、

という難しさが潜んでいる。

さらにはロッカーが強かったり、

ニードルノーズのようなノーズ側の体積はどのように加味されるのか?

サーフボードの表記は長さx幅x厚みだが、

これには、ロッカー値や、

レイルの削り、そしてフォルムは表示されていないので、

その数字だけでは正しい体積はわからない。

浮力を増すコンケイブの効力もありますよね。

特に厚みは、ボードの中央で測るので、

フラットデッキやバズーカ(1)のようにコンケイブデッキだと、

レイル側が厚いという逆転現象も起きるので、

体積を求めることがこんがらがってくる。

そこで思いついたのが、

ICL(イメージ・キュービック・リッター)

という概念単位。

これは実際の体積よりも波乗りに必要な体積を表現しようという試みです。

イメージとしては、

食卓テーブルがあって、

実際に使用する箇所の面積でしょうか。

少し違うな。

魚を一尾ぶら下げてみて、

食べられる身の量でしょうか。

もっと違うか。(笑)

話を戻しますと、

「サーフボード全体の体積というより、

有効な体積を表現してみよう」

ということです。

あ、これでいいのですね。

でもどこにもICLの数式はなく、

全ては職人(検査員)の感覚と、

既存の実体積の融合である数値。

しかし、これも新しいサーフボードの伝え方であろうかと、

NAKISURFではこれからこのICLをチームメンバーと模索していきます。

どうぞよろしくお願いします。