こんにちは、
いかがお過ごしですか?
コンバース屋に行くと、
オールスターがメインウインドウを埋めていた。
すごい!
ドッキー家のガレージ風のディスプレイもありました。
Surf Prescriptions
https://www.nakisurf.com/brand/doc.html
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こちらは夏日です。
昨日のOさんの「どうして私は海に向かうのか?」
反響がすごいです。
やはり波に乗るライフスタイルには、
それぞれのドラマがあり、歴史があるのですね。
どうぞすてきな波に乗り続けてください。
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“民間の宇宙船で宇宙旅行ができる”
その初めての飛行実験が成功したようです。
ロケットエンジン搭載の
『スペースシップ2(ヴァージン・ギャラクティック社)』は、
炎を吹きながら高度を上げ、
音速を超えた映像と画像がアップされていた。
いやはやすごいニュースです。
こんな時代に私たちは生きているのですね。
で、俺たちは古代からの波に乗ります。
【Golden Week企画アートシリーズ】
“California Dreaming″です。
これを横長で、1.8mサイズでプリントしています。
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このような忘れられない作品が撮れると、
まずは弊社メディアに送ります。
ブチョーのジュンにちょっぴり誉められて、
というような気持ちとなって思い出したのがD先輩。
ちょうどSkypeONになっていたので、チャットを送りました。
「センパイ、こんばんは、いかがお過ごしですか?」
ややあって
「冷麺食べてた」
「民間の宇宙船のニュース見ましたか?」
「あんなの4分間無重力になって2000万円だぞ、
誰がそんな金額払えるんだろうね、俺ならプールで無重力だな」
「そうですよね。波のいい写真が撮れたので、お見せしたいです」
「そうか、見たいね、送信ください」
ファイル送信してからSkype通話をする。
ジーージー♪
「もしもし」
「これさ、きれいだけど、ただの波じゃねえか」
「そうなんですけど、面がつるつるです。
カリフォルニアの逆光に輝きを放つ波です」
「あ、そう。俺は麺をつるつるしてたよ」
「あはは、さすがですね。でもちょっとご機嫌斜めではありませんか?」
「よくわかったね」
「長年後輩してますからそのくらいわかります。どうされましたか?」
「波がさ」
「波が?」
「いやあ、波がね、人騒がせだなあ、と思ってニクんでいたんだよ」
「え、人騒がせってどんな意味ですか?」
「波が出たとか、西風だ、午後が空いていたとか聞くじゃん」
「はい」
「そうすると、仕事が忙しいけど海に行きたくなるわけだ」
「そうなります」
「ゴールデンウイークだからさ、
どこもどうせ混んでいるだろうから仕事してようと思ってたんだけどさ、
みんないい波に乗っているんだよ。
杉本さんは九州の斜面をかっ飛んでるとか、
ツナくんは新島で胸くらいのチューブに入って、
カジヤベーカリー食べておいしいとか、
NAKISURFの大西さんはさ、
2時くらいからほぼ無人になって貸し切りだとか、
かっちゃんたちが来て、
ニマリンハウスでBBQして、
ハマグリも焼くのでお越しくださいと言うわけよ。
他の友だちも千葉に行っているから、
ひさしぶりに波に張り付いてね、
波がヒラヒラするところを間近で見たくなってきちゃったんだよ」
「いいですね!」
「行くとなると、太陽がギリリと出ていて、
海もキーンと冷たいのを想像しちゃうんだ。
終わらない仕事は徹夜してやりゃいいかなと、
やめときゃいいのに無理やり海に行こうとしちゃう俺が現れたわけ」
「なるほど」
「でね、段取りつけてさあ行くぞ!とボードを積んで、ウエットを入れて、
ブーツはまだいるなとか、今ワックスは何かなと考えて、
風呂場から重たい思いをしてお湯を車まで運んでさ、
さあ海だ!と駐車場から友だちに電話すると、
“もうダメ。風が入っちゃった。来ない方がいい”と言ってくるわけよ」
「よくありますね」
「昨日良かったんでしょ?もしかしたら風が変わるかもしれないし、
大丈夫、どっちにしてもそっちに行くから待っててよ、と無理にでも行くわけ」
「はい」
「渋滞耐えて超えて、
遅くなっちゃったからコンビニのサラダとカニカマを車ん中でこう食べてね、
海に到着すると、風はビューっと吹いているし、みんな朝は良かった、
もう全然ダメだとか言うのを背中で聞きながらウエットに着替えて海に行くと、
サイド(風)がすごくて、ボードあおられちゃうからノーズを左手で押さえて、
砂で目も痛くて、なんとか浜まで行くんだけど、
海はやっぱりぐしゃぐしゃで、
それでも気合いで行く(パドルアウト)けど風が強すぎて進みやしない。
やっと沖に出て、なんとか乗ると3mくらい進んで終わり。
流されてさ、また風に向かってパドルしてヘトヘトになってね、
帰りはまた渋滞でさ、眠くてね、ああ、仕事していればよかった。
と悔やんで帰ってきたところなんだよ」
「タイミングが悪かったですね」
「そうなんだよ。大変な思いをして行っているのに波はわかっちゃくれないね」
「それで人騒がせだと」
「そう、波は人騒がせだよ。そっとしておいてほしいね」
「本当ですね。オンショアが強く吹いて、
雨で波がないとなればあきらめられるのですが、
いい波だと聞くといてもたってもいられなくなります」
「やばいね。波乗り禁止とか政府に言われたら俺たちどうするんだ?」
「風呂場でフタに乗ってその気になりましょう」
「あのね、俺は真面目に話しているの」
「そうでしたか、でも大丈夫です。波はよきときにやってきますよまた」
「まあ、そうだな明日の風はなんちゃらって言うしな」
「その通りです。明日の波は誰もわからないですよ」
「よーし、仕事するぞ、じゃまたな」
ガシャリとSkypeが切れたので、
「春の海 夢は波壁 かけめぐり」
とチャットを送ると、
「パシャバシャと 風に散りさる 春の波」
と哀愁のある句が戻ってきました。
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それでは、すばらしい春波をお楽しみくださいね。
また明日。
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