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夏の霧の正体_新世界への誘い、フィンレスボード流行中_(2090文字)

こんにちは、

こちらは昨日あんなにも晴れたのにまた曇っちゃいました。

そういえば南カリフォルニアでは、

この季節のことを「ジューングルーム(June Gloom)」

と呼んでいまして、基本は毎日が霧なのです。

これはカリフォルニアの冷たい海水と、

夏の暖かい空気が合わさって、

霧状のものを海上に発生させます。

これがジューン・グルームの正体です。

この現象には、

マリン・レイヤーという名前が付けられていて、

調べてみると、わかりやすい図を見つけました。

高気圧の際は沿岸のみにあって、

だからカリフォルニア夏は海沿いが霧なのです。

華氏 = 摂氏

60F=約16度

70F=約21度

85F=約30度

100F=約38度

霧は比重が重いので、

温度が低いところに停滞しているようです。

だから海岸が霧だらけでも内陸に車で5分走るだけで、

真夏日快晴となるのはそのせいだったのですね。

日本で言うところの

「梅雨」みたいなものだと思っていましたが、

じつは海の冷水からの霧でした。

それにしてもカリフォルニアの海は冷たいです。

今年の海水温度は例年よりも温かくて、

18度?20度の間を行ったりきたりしていますが、

千葉の今の水温を調べてみると、

20度から22度。

サンクレメンテと同じか、温かいようです。

水温って、1度違うとかなり違うので、

2度違えば季節が違うほどに感じられます。

これによると茨城は18度から19度。

福島17度。

仙台16度。

西日本は23度もあるのですね。

日本海は20度。

海水温情報でしたら、

気象庁のサイトが便利で正確です。

http://www.data.kishou.go.jp/db/TK/daily/sst_TK.html

フィンレスボード再び見参。

ドッキー自ら5月20日に持ってきてくれて、

大喜びで初乗りしてから3週間も乗っていなかった。

http://blog.nakisurf.com/naki/archives/43927

これにはわけがあって、

フィンレス初乗りの翌日、

とてもすごい筋肉痛に襲われまして、

「これは体幹をしっかりと鍛えないと乗れない」

と感じました。

そこからコアトレーニングをして、

満を持して3週間後の再挑戦となったのです。

それにしてもこのフィンレスボード。

究極の体幹トレーニングとなることは知らなかった。

タチアガリ(SUP)がいいとか聞きますが、

本当にあの20倍は効きます。

フィンレス仲間を増やそうと、

キャッチサーフのジョニーをたぶらかして乗ってもらう。

「これに乗れるのですか!

と大喜びのジョニー。

でしたが、

一本目のこの波でワイプアウトしてノックアウト。

ルールはボードを流したら終了。

「次は上手く乗りマス」

の言葉を背中にジョエルが沖に向かう。

http://blog.nakisurf.com/naki/archives/45070

(駐車場で損をしていない)

ジョエルは、

かなりのマンライグライドを見せて、

それは超ご満悦でした。

「そういう時はもう一回言ってくれぃ

(Say it again!)と言うんだよ」

と教えると、理解不能ながら

「その言葉は日本で流行っているのか?」

と聞くので、

「ごく一部のマニアな人には流行っています」

と伝えておきました。

わかるかなぁ?♪

俺だけフィンレスボードに一日の長がある。

だからこそ張って掘れた波を見つけて、

怖いながらもテイクオフしていく。

このフィンレスでの滑走は、

ものすごく速くて感動的なので、

『ネプチューン・グライド(海王星滑走』

と名付けました。

本当に新世界です。

サンオノフレ岬に陽が沈み、

今日のすばらしい日が終わろうとしている。

【おまけ】

俺のベストライディング。

抵抗がないから、異常なほどテイクオフは速い。

目安としては、

横にいるロングボーダーが、

テイクオフする前に滑走してターンが始まっていること。

5’3″の小さなボードなのにびっくりしちゃいました。

(注意)

この連続写真はとても長いので、

フィンレスボードに興味がなければ、

最終段落までとばしてください。

(途中でズームが変わったり、

またはバッファ切れを起こして連続が途切れています)

海老一染之助・染太郎さんではないが、

「おめでとうございまーす!

いつもより多く回しております!!

これでも本人は喜んでやっております?」

前、横、後ろと全方位の滑走に、

今までやってきたサーフィングの定義が覆された気がします。

「新世界への誘い」

というコピーはいくつも見てきたが、

波を氷上に変えるような全方向感覚に目が覚める思いであります。

さらに体幹を鍛えなくては。

フィンレスボード。

サーフィンにしてサーフィンにあらず。

またはこれこそが真のサーフィンなのか。

どちらなのでしょうか。

47歳で新しい扉が大きく開きました。

後ろ向き、横向き、はたまた思いもつかない斜め方向に。

そんな滑りが任意、

または偶然にできるようになってくると、

めくるめく重力感覚がやってきます。

これがかなり楽しいです。

長く、

多すぎる連続写真を見てくださってありがとうございました。

みなさんも佳い日となりますように。


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