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ピア波大西_HBのドッキー@Surf Prescriptions_愉しき空想デザイン_波乗りは競争社会からの逃避であって、野生へ回帰するための方法_(1603文字)

こんにちは、

どんな週末でしたか?

こちらは良く晴れた、

真夏のサンクレメンテとなりました。

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これはピアの上から見たジュニア・ライフガードの鍛錬風景。

プログラムに「ロングボードで沖に出る」

というのがあるようで、沖に向かっていった。

全員がパドリングのレベルが高く、

グラグラしている子は皆無で、

波が来てもふわりと越えて沖に向かっていったのが印象的でした。

これは地域柄というか、

小さい頃から海で遊ばせてきているからでしょうね。

この中にコールの長男オーエンがいるはず。

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雲を見たらまるでドラゴンのようで、

さらにわかりやすくするために目を描いてみたのが下の画像。

dragon cloud

こんなことをしなくてもわかりましたよね。

生まれて初めてのピア波に向かった大西。

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回転性能の高いツインスタビのBD3で、

ピアのウエッジ波をクイックに滑るのはじつに楽しそうでした。

サンクレメンテ・ピアなので、

こちらもあちらもコールボードだらけ。

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これはHPS-V12。

見ているブルーのウエットの人はグラスホッパー。

大西は、ピアの癖波に苦戦するかと思ったら、

的確な位置からのテイクオフを繰り返していた。

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よく考えると、

千葉北の堤防横の波もこのウエッジ波と似ていたのでした。

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マンライ初波にニコリングライドでした。

その足でサーフ・プリスクリプションズに行く。

ドッキー工場はハンティントンビーチにあって、

ここサンクレメンテからは片道50kmのサーフシティ。

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ドッキーによる魚アートの『オールドフィッシュ』。

すばらしアートです。

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「VARIALフォーム3.0がスバラシのです」

というドッキーの話をありがたく聞いた。

新素材はいつも昂奮するけど、

逆に同じだけ慎重になるのもいつものこと。

シェイプを詳細まで反映して、軽く強いという。

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手の込んだエアブラシもドッキーボードならでは。

これはものすごくマニアックです。

簡単そうに見えるが、かなり高度なテクニック。

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ティントカラーのTHANG。

最近の流行にもしっかりとついてきていますね。

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「シェイプをあと1本したら終わります」

と休日出勤ならではのフレーズを口にして工芸をはじめたドッキー師匠。

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大好きなシェイプですからそれはうれしそう。

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シェイプって、

見学したことがある人はご存じですが、

かなりの手間がかかるのです。

この道40年のドッキー師匠でもそれは変わらず。

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手の動きが芸術的でした。

あるボードのアイディアが浮かんだので、

ドッキーにお願いしてきました。

その詳細は後日。

デザインをしていたら大きな鳥が降りてきて、

カタツムリをバリバリ食べていた。

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なんという鳥なのだろう。

カラスよりも大きかったです。

さて、

そのデザイン途中に自分のハードドライブに検索をかけたら

こんなすばらしいロゴが出てきた。

Naki.Logo.P

これはインデックスデザイン主宰の中村さん渾身のポルシェデザイン。

これはまるで引き出しの中に入れて忘れていた宝石が出てきたような気分です。

今しているのは、

キャンバスボードのストック用のカラーデザイン。

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サンオノフリーを暖色で膨張させてみた。

真夏の夜明け、しかも波の良い無風日の色彩が基調なんです。

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インディアンカラーのバターゾーン。

「海路のノスタルジア」

インディアン・デザインを見ると、

懐かしい気持ちとなるのはなぜだろう。

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1970年代カラーのバターゾーン。

このボードを見ていたら沸き立つものがあった。

それは自身の起点を感じたのか、

またはスリルへの情念なのかはわからない。

こんな言葉が浮かんだ。

「波乗りは競争社会からの逃避であって、

野生へ回帰するための方法である」と。

だから海で競ってはいけません。

コンテストに興味がなくなったのはそのせいだろうか。

「波に向かえば、空と海だけの視界になる」

あの拡がりを思い出すと、

いてもたってもいられなくなってきた。

これを終えたら海に行こう。

「莫大な想像力」という名の深き動機を胸に。

 


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