こんにちは、
台風による列島縦断、
その被害状況をニュースは伝えていますが、
大丈夫でしたか?
ご無事をお祈りいたします。
昨日のグリーンフラッシュ。
ヤスにとっては、
「生まれて初めて見ました!」
というマイルストーン的なものがこれです。
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そして、
ゴールドフィッシュ・プロジェクトが完成しました。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/47020
受け取ってすぐに、
フォードアーズに持ち込んで試乗してきました。
結果を先に言うと、
驚くほど乗れたのでびっくり。
同じく試乗したヤスは、
「うわっ、まるで生きているみたいですこれ!」
「鮮魚だからね」
「本当です!」
「活ゴールドフィッシュという名前に変更しようか?」
「それもいいですね〜」
という会話をしていました。
ラインナップでは、
偽ブラ師匠と谷田くんに見せびらかすと、
全員がこの笑顔。
この柔らかさと、ゆるさが
「サーフボードの新しいあり方」
となるのかも、と自惚れていました(^-^)
しかも自身の初シェイプですし、
ライアンによると、
業界初のコンセプトだそうです。
(テイルが1番広いということ)
元々のアイディアは、
テイルエンドをワイデストポイント、
つまり”最も幅が広い位置を尾にしよう”
というのがコンセプトでした。
理論も予感もなく、
ただテイルエンドが広かったらどうなるのだろうか?
そんな直感があったのです。
ただ、コールにお願いするのも、
ライアン、タイちゃん、
はたまたドッキーにさえも頼みづらい私デザインだと思ったので、
ライアンのシェイプマシンで原型を起こしてもらい、
後は自分でシェイプするというプロジェクトとなった。
シェイプしているうちにどこかで見た形となって、
それは
『ゴールドフィッシュ・クラッカー』
にそっくりだということに気づいた。
目と口を爪で凹ませ、
グラッシングはデイブ・ネイラー指導の元、
俺が巻いて仕上げるはずだったが、
このシェイプを巻くのはかなり難しいと諭されて、
ネイラーがグラッシングし、
そして結局工場全体を巻き込んでの製作となりました。
週末に間に合って、
すぐに向かったのがサンオノフレはフォードアーズ。
ちょうど満潮いっぱいで、潮がタプンタプン状態。
けれどしっかりと南うねりがあるので、
セット波のみがブレイクするコンディション。
ゴールドフィッシュだから、
注目されることこの上なく、
女の子サーファーからは、
「WOW!何それカワイー♪」
などと喜ばれ、
笑顔の子どもたちに大注目されていたので、
「いい波に乗って、
ニコリングライドを見せてマンライしたい」
それだけを願っていた。
念が通じたのか、祈りか、はたまた偶然か、
運の良いことにこの日1番いい波が、
俺の前にやってきた。
4’6″しかないのにテイクオフは激速。
これはロッカーと、
全体的に分厚いシェイプなので、
こうなることは予想できていた。
ダウンザラインで、
波斜面を全速力で滑降していった。
ツインフィンだし、
自分のつけたレイルなので、
抜けないように丁寧にボトムターンをする。
「ブワッ!」
そんな音を発しながら加速するターン。
もうこれだけで大満足です。
フォードアーズの波質なので、
ラインアウトしないようにトップよりも下からターン。
またレイルが斜面に良い角度で沈んでいく。
やけにうれしいのです。
波のフックに戻って、
またセクションが始まる。
このことをリエントリーというのだけど、
最近ではあまり使われていない単語だと思う。
セカンドセクション。
少し小さくなった斜面、
そしてその分スケールが小さくなったオープンセクション。
同じように、
そして少し強めに反対側のレイルを傾ける。
大きなツインフィンなので、
フィンが水を噴くような音を発して、
活きの良い魚と化したゴールドフィッシュちゃん。
インサイドセクションの、
緩慢な斜面もスケートで滑っていく。
楽しうれし。
ピチピチ〜。(魚の跳ねる音)
ショアブレイク付近もニコリングライド実行中です。
ということで、
お礼と報告も兼ねてライアン・イングル師範のところに行くと、
ちょうどNATIONの新モデルのシェイプが終わったところだった。
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これは、
ウエイクボードからのアイディアらしく、
「短くすれば、
ノーズを波に刺してのローテート(回転)ができるのデス」
という新型デザイン。
さらにはインバースVEEという、
1990年代に一度脚光を浴びたボトムデザインに、
ムーンテイルにシングルタックというアイディア。
レイルラインを短くし、
テイルブロックを小さくしてあるのです。
テイルエンドがカーブしているので、
高速でターンをしたときには、
適正量で波に食い込み続けるようになるという。
平行なアウトライン。
キックノーズは、
最速テイクオフのためにと、
ノーズを波内に突き刺したときにバウンスバックするように。
これなら俺もローテーションができるようになるのだろうか?
もうすぐ48歳だが、
そんな体感重力を味わってみたい。
これは5’7″ x 19-1/2″ x 2-21/64″(2.32″)という数値。
体重75kgのサーファーに向けてのサイジングだと聞きました。
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今回自分で削ったサーフボードを乗りましたが、
こんなにも乗れるのかと驚きました。
それもそのはず、ライアンがデザインを調整し、
1番むずかしいボトム形状がシェイプに反映されていたからだろう。
ライアンも自分サイズのゴールドフィッシュを作りたいそうで、
さらにはサンオノフレでケイレンも作って欲しいと、
オーダーが2本もすでに入っている状態なんです。
だからゴールドフィッシュ・プロジェクトなんですね。
笑顔の輪、
サーフボードで拡げていきたいです。
ひいては子供も乗りたいボードというものを目指します。
ピンク色のフィッシュもいいなあ。
それではまた明日ここで!
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