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naki's blog

サーフボードの新しいあり方なんです。ということで、(活)ゴールドフィッシュ完成シマシタ_「ノーズを波に刺してのローテート(回転)ができる新モデル_(2379文字)

こんにちは、

台風による列島縦断、

その被害状況をニュースは伝えていますが、

大丈夫でしたか?

ご無事をお祈りいたします。

201309_GreenFlash_9709

昨日のグリーンフラッシュ。

ヤスにとっては、

「生まれて初めて見ました!」

というマイルストーン的なものがこれです。

そして、

ゴールドフィッシュ・プロジェクトが完成しました。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/47020

受け取ってすぐに、

フォードアーズに持ち込んで試乗してきました。

結果を先に言うと、

驚くほど乗れたのでびっくり。

同じく試乗したヤスは、

「うわっ、まるで生きているみたいですこれ!」

「鮮魚だからね」

「本当です!」

「活ゴールドフィッシュという名前に変更しようか?」

「それもいいですね〜」

という会話をしていました。

ラインナップでは、

偽ブラ師匠と谷田くんに見せびらかすと、

全員がこの笑顔。

この柔らかさと、ゆるさが

「サーフボードの新しいあり方」

となるのかも、と自惚れていました(^-^)

しかも自身の初シェイプですし、

ライアンによると、

業界初のコンセプトだそうです。

(テイルが1番広いということ)

201309_GoldFish_naki_9360

元々のアイディアは、

テイルエンドをワイデストポイント、

つまり”最も幅が広い位置を尾にしよう”

というのがコンセプトでした。

理論も予感もなく、

ただテイルエンドが広かったらどうなるのだろうか?

そんな直感があったのです。

ただ、コールにお願いするのも、

ライアン、タイちゃん、

はたまたドッキーにさえも頼みづらい私デザインだと思ったので、

ライアンのシェイプマシンで原型を起こしてもらい、

後は自分でシェイプするというプロジェクトとなった。

シェイプしているうちにどこかで見た形となって、

それは

『ゴールドフィッシュ・クラッカー』

にそっくりだということに気づいた。

Goldfish_crackers

目と口を爪で凹ませ、

グラッシングはデイブ・ネイラー指導の元、

俺が巻いて仕上げるはずだったが、

このシェイプを巻くのはかなり難しいと諭されて、

ネイラーがグラッシングし、

そして結局工場全体を巻き込んでの製作となりました。

週末に間に合って、

すぐに向かったのがサンオノフレはフォードアーズ。

ちょうど満潮いっぱいで、潮がタプンタプン状態。

けれどしっかりと南うねりがあるので、

セット波のみがブレイクするコンディション。

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ゴールドフィッシュだから、

注目されることこの上なく、

女の子サーファーからは、

「WOW!何それカワイー♪」

などと喜ばれ、

笑顔の子どもたちに大注目されていたので、

「いい波に乗って、

ニコリングライドを見せてマンライしたい」

それだけを願っていた。

念が通じたのか、祈りか、はたまた偶然か、

運の良いことにこの日1番いい波が、

俺の前にやってきた。

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4’6″しかないのにテイクオフは激速。

これはロッカーと、

全体的に分厚いシェイプなので、

こうなることは予想できていた。

ダウンザラインで、

波斜面を全速力で滑降していった。

ツインフィンだし、

自分のつけたレイルなので、

抜けないように丁寧にボトムターンをする。

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「ブワッ!」

そんな音を発しながら加速するターン。

もうこれだけで大満足です。

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フォードアーズの波質なので、

ラインアウトしないようにトップよりも下からターン。

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またレイルが斜面に良い角度で沈んでいく。

やけにうれしいのです。

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波のフックに戻って、

またセクションが始まる。

このことをリエントリーというのだけど、

最近ではあまり使われていない単語だと思う。

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セカンドセクション。

少し小さくなった斜面、

そしてその分スケールが小さくなったオープンセクション。

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同じように、

そして少し強めに反対側のレイルを傾ける。

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大きなツインフィンなので、

フィンが水を噴くような音を発して、

活きの良い魚と化したゴールドフィッシュちゃん。

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インサイドセクションの、

緩慢な斜面もスケートで滑っていく。

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楽しうれし。

ピチピチ〜。(魚の跳ねる音)

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ショアブレイク付近もニコリングライド実行中です。

ということで、

お礼と報告も兼ねてライアン・イングル師範のところに行くと、

ちょうどNATIONの新モデルのシェイプが終わったところだった。

これは、

ウエイクボードからのアイディアらしく、

「短くすれば、

ノーズを波に刺してのローテート(回転)ができるのデス」

という新型デザイン。

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さらにはインバースVEEという、

1990年代に一度脚光を浴びたボトムデザインに、

ムーンテイルにシングルタックというアイディア。

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レイルラインを短くし、

テイルブロックを小さくしてあるのです。

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テイルエンドがカーブしているので、

高速でターンをしたときには、

適正量で波に食い込み続けるようになるという。

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平行なアウトライン。

キックノーズは、

最速テイクオフのためにと、

ノーズを波内に突き刺したときにバウンスバックするように。

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これなら俺もローテーションができるようになるのだろうか?

もうすぐ48歳だが、

そんな体感重力を味わってみたい。

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これは5’7″ x 19-1/2″ x 2-21/64″(2.32″)という数値。

体重75kgのサーファーに向けてのサイジングだと聞きました。

今回自分で削ったサーフボードを乗りましたが、

こんなにも乗れるのかと驚きました。

それもそのはず、ライアンがデザインを調整し、

1番むずかしいボトム形状がシェイプに反映されていたからだろう。

ライアンも自分サイズのゴールドフィッシュを作りたいそうで、

さらにはサンオノフレでケイレンも作って欲しいと、

オーダーが2本もすでに入っている状態なんです。

だからゴールドフィッシュ・プロジェクトなんですね。

笑顔の輪、

サーフボードで拡げていきたいです。

ひいては子供も乗りたいボードというものを目指します。

ピンク色のフィッシュもいいなあ。

それではまた明日ここで!

 


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