(昨日の続きです)
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/50823
西からの波長間隔が20秒。
ソフトサンドリーフ。
深い海底を進んできたうねりが、
一気に浅瀬に乗り上げるので、
それはものすごいパワーとなる。
セットを潜り抜けると、
そのスケールの違いを思い知らされる。
自分はなんて小さいのだろうか?
水平線に出現した蒼いうねりを見るやいなや、
全力で沖に向かってパドルアウトしていく。
そのうねりは波壁となり、
あっという間にはるか50m先でブレイクしていく。
爆発のような轟音、
そして視界に入りきらないほどの泡波。
ボードの上に一度立ち、
そしてダックダイブと同じ場所に正確に飛び込み、
一気に海底まで潜っていく。
初期衝撃は回避したが、
リーシュがついているので、
ボードが引っ張られそのまま波の中に引き込まれていく。
2回転、横廻り、そして縦回りして、
「解放されるのだろう」という予想はむなしく、
ものすごい衝撃がやってきて、
一瞬で両手からボードを引きはがされてしまった。
浮かんできて、
ボードを掴んで沖に向かっていく。
大事な波に乗っていく。
「もしかしたら最後の1本」
と強いオフショアをかきわけてテイクオフする。
ノースハワイの冬波。
強烈で鮮烈な辛味と猛るパワー。
こうして今年も乗ることができた。
「いつまでも乗ることができるように」
身と心を引き締めたい。
たかが波だけど、
とっても大事なことを教えてくれたセッションだった。
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アニーと一緒にこの写真を撮ってくれたノアと選手交代する。
「インサイドでやるね」
ボディボードを持ち出して、
ひさしぶりにサーフしたというノアは、
フィンレスでそれは楽しそうに滑っていた。
こんなに荒れた海でも遊べるのですね。
しかもノーリーシュにノーワックス。
俺は入念にワックスアップしたというのに、
なんというさりげなさだろうか。
こうしてハワイの子どもは育つから、
ジェイミー・オブライエンや
ジョンジョンみたいになるのだろう。
昨夜の嵐が去り、
島の北側はクローズアウト。
南側のホワイトハウス・ビーチに行くと、
見事なまでのフラット&快晴。
同じ海でここまで違うのも島の魅力ですね。
虹色の背景に浮かび上がるゲッコー(Gecko)を見つけた。
とても意味があって、
深い波乗りセッションの日にありがとう、
そして乾杯。
ALOHA!
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