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naki's blog

波に乗ることの感動とは?_(1088文字)

こんにちは、

お正月の食べものって、

ある意味ファンタジーだなぁ、

と突然感じました。

伊達巻き、カズノコ、栗きんとん。

やはりお正月です。

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この冬は当たり年らしく、

毎日、たっぷりと波に巻かれている。

青、蒼を通り越して、

闇のような海の底に漂うことになる。

そこから明るき海面に浮かび上がるために大事なのは、

「冷静になること」

そしてできる限りリラックスすること。

そうすれば簡単に浮かんでくる。

でもそうはいかないときもある。

例えば、

「ワイプアウトの際に息を吐き出してしまった」

「波から外れて気を抜いた瞬間にもう一回引きずり込まれた」

こんなときは精神的に一気に追い込まれて、

苦しくて苦しくて仕方がなくなる。

そうなったら数を数えてみる。

1、2、3…、このときの1秒は長い。

普段の秒間隔の違いを思い知らされる。

このやり方は数字にすがることができるので、

少し落ち着けるというのがポイントです。

そんな波乗り底世界の表側には、

華やかで美しく感動的な波があった。

“極み”みたいな波に乗ったら、

空中を飛行しているような感覚となった。

体が受ける抵抗が楽しい。

沖で波を待っていると、

ひっきりなしに波がやってくる。

大小強弱遅早速遠近緩鋭陰陽。

波には選びに選び抜いて乗っているのだが、

その選択順位を決定するのに重要なことがある。

それは自分の中にある“ささやき”だとか、

“声”に集中すること。

「これは完璧だ」

「行こう!」

「もっと奧だ」

「あの角に入れ」

または、

「いや、ワイド過ぎる」

「角度が悪い」

「ショルダーが短い」

「いやな予感がする」

サーファーたちはラインナップの先端で、

水平線を見ながらさまざまな判断を連続で、

そして瞬間的にしている。

そして最良の、

最高の波を選び出し、

全身全霊を傾けてテイクオフしていく。

どの波に向かうべきか、

どれにパドルすればいいかを教えてくれる人はいない。

ただ自分の感覚と、

直感、または明滅加減に体と意識を反射させる。

ファーストパドルをスタートさせた瞬間、

何かが始まる。

ハードな波の中にテイクオフして、

ボードが狙い通りに滑り出した瞬間、

「夢にも思わなかったこと」

が存在する世界の扉が開く。

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陸で呼吸しているときは、

そう感じることは少ない。

逆に言えば、とても平穏である。

でも波に乗ることで意識を高速回転させ、

数々無限の瞬間を得ながら、

全ての判断を下し、

波壁を滑っていくことが波乗りの極みなのだろうか。

今日はそんなことを感じた。

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こちらはいい天気です。

世の中の全てに、

サーフィンにありがとう。

地球に感謝。

もはや生きていることが感動的ですらあります。