こんにちは、
お正月の食べものって、
ある意味ファンタジーだなぁ、
と突然感じました。
伊達巻き、カズノコ、栗きんとん。
やはりお正月です。
この冬は当たり年らしく、
毎日、たっぷりと波に巻かれている。
青、蒼を通り越して、
闇のような海の底に漂うことになる。
そこから明るき海面に浮かび上がるために大事なのは、
「冷静になること」
そしてできる限りリラックスすること。
そうすれば簡単に浮かんでくる。
でもそうはいかないときもある。
例えば、
「ワイプアウトの際に息を吐き出してしまった」
「波から外れて気を抜いた瞬間にもう一回引きずり込まれた」
こんなときは精神的に一気に追い込まれて、
苦しくて苦しくて仕方がなくなる。
そうなったら数を数えてみる。
1、2、3…、このときの1秒は長い。
普段の秒間隔の違いを思い知らされる。
このやり方は数字にすがることができるので、
少し落ち着けるというのがポイントです。
そんな波乗り底世界の表側には、
華やかで美しく感動的な波があった。
“極み”みたいな波に乗ったら、
空中を飛行しているような感覚となった。
体が受ける抵抗が楽しい。
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沖で波を待っていると、
ひっきりなしに波がやってくる。
大小強弱遅早速遠近緩鋭陰陽。
波には選びに選び抜いて乗っているのだが、
その選択順位を決定するのに重要なことがある。
それは自分の中にある“ささやき”だとか、
“声”に集中すること。
「これは完璧だ」
「行こう!」
「もっと奧だ」
「あの角に入れ」
または、
「いや、ワイド過ぎる」
「角度が悪い」
「ショルダーが短い」
「いやな予感がする」
サーファーたちはラインナップの先端で、
水平線を見ながらさまざまな判断を連続で、
そして瞬間的にしている。
そして最良の、
最高の波を選び出し、
全身全霊を傾けてテイクオフしていく。
どの波に向かうべきか、
どれにパドルすればいいかを教えてくれる人はいない。
ただ自分の感覚と、
直感、または明滅加減に体と意識を反射させる。
ファーストパドルをスタートさせた瞬間、
何かが始まる。
ハードな波の中にテイクオフして、
ボードが狙い通りに滑り出した瞬間、
「夢にも思わなかったこと」
が存在する世界の扉が開く。
陸で呼吸しているときは、
そう感じることは少ない。
逆に言えば、とても平穏である。
でも波に乗ることで意識を高速回転させ、
数々無限の瞬間を得ながら、
全ての判断を下し、
波壁を滑っていくことが波乗りの極みなのだろうか。
今日はそんなことを感じた。
こちらはいい天気です。
世の中の全てに、
サーフィンにありがとう。
地球に感謝。
もはや生きていることが感動的ですらあります。
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