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naki's blog

夏よ、さようなら_高トルクのBWTは深く、ジェントルで、能力高く、速く、 限界域が高く、ハンドリング、トラクション性能の優位性、それでいて奇妙で、色気のあるボード_さまざまなボードに乗れるノア_テクニックの政権交代!?_オルタナティヴボードの奥深き世界

こんにちは、

去りゆく夏の日をいかがお過ごしですか?

こちらは去りゆく北うねりのようです。

ソフトサンドリーフに行って、ようやく腰。

たまに来るセットで胸くらいの波となってしまいました。

当分うねりのソース(素材)はなさそうということで、

これから先はロングボード日和となりそうです。

「ノースハワイでは夏波は小さい」

というイメージがあったのですが、

それが覆された2009年の夏です。

↑ソフトサンドへは、こんな旧式の道を通って行きます。

さっき帰ってきて、遅いランチを食べました。

今日はトムくんの建福宮担担麺に直感を得て、

「マルタイ味噌ラーメンにお酢とラー油、すりゴマたくさんネギ少々」

という創作ラーメン。

本場のは「つゆなし担担麺」なんですよ、

というトムくんのメールからスープ少なめ(袋スープ半分)にしたら、

これがおいしいのなんのって、

もう中国三千年だか、

四千年(黄河文明を含めると八千年ともいわれている)

の歴史を凝縮し、福岡市西区周船寺のマルタイスープを混ぜたというお味でした。

調理総時間が8分ということで、

八千年を八分と凝縮したのだからそれを割って(÷)みたら、

数が多すぎて暗算できず、計算機を使うも桁数が、

ということでメモに書きながら求めると、

8000年の

0.000000001902の時間でこの麺を作ったこととなった。

(大げさで、しかも意味のない計算でした。謝)

今日もBWTに乗った。

海の上でしっかりと感じたのが

「このボードにはトルクがある」ということ。

トルクというのは、ご存じのように

回転軸のまわりの力のモーメント(力の能率)です。

で、このシングルフィンから発生するトルクを感じながらターンをすると、

おもしろいようにノーズが下がり、曲がっていく。

インサイドレイル側のテイルを踏みつけていくと、

ノーズはグイグイと波の内側に入りこみ、

そのまま不安定で、

力の弱いセクションにボードをバウンスさせてもふらつかない、

その挙動に酔いしれてしまった。

タプンタプンとしたセクションだったが、

BWTならば、こうして大きなカービングターンが入れられることを知った。

最近はBD3のクイックな走りに慣れてしまっていて、

「これぞサーフィン」だと信じ切っていたが、

こんな新味グライドの感触を知ってしまったらもう止められない。

じつに深く、ジェントルで、能力高く、速く、

限界域が高く、ハンドリング、トラクション性能の優位性、

それでいて奇妙で、色気のあるボードということになるだろう。

明日からは波が小さいそうなので、

キャンバスのミニ・ノーズライダーに乗るだろう。

このBWTはしばらくのあいだ休息の時がやってくるが、

この豊かなる感触を忘れないためにここに記しておきます。

BWT弐号機は日本で乗れそうなので、

台風波や小波の両方で楽しめたらと思っている。

昨日何人から「ノアはどんなボードに乗っているのですか?」

とメールが来たので、ここにお答えしておきます。

ノアは、コロヘ(・アンデイーノ)のおさがり(コールシェイプ)をいただいたり、

この写真のボードは、

ハーレー社ライダーのルークの中古を「要修理」ということでやってきた。

4’7″ x 16″ x 1-3/4″ というスペック。

一度俺も貸してもらったが、浮力が足りなくてテイクオフするのがやっとだった。

まだ彼用のボードはオーダーしていないが、

彼はこれからどんなボードに乗るんだろうか?

タチアガリ、ロングボード、ミニノーズライダー、レトロツイン、

INT、BWT、ファイヤーフライのクアッド、フォーカラットのニュータイプ、

BD3、キャッチサーフ、フィンなしスポンジボード、ボディボード、

スキムボード、普通のボード、そして浮きイルカと、

さまざまなボードに乗ってきたノア。

彼はどんなサーファーになるのだろうか?

楽しくサーフィンを続けてくださいね。

ニューヨークに行っていたライアン・カールソンから写真が届きました。

これを見ていると、「オフザリップも政権交代だなあ」

と時事に重ねて見とれてしまった。

この高さでフィンを抜いて、レイルを切り返すというのは超次元的で楽しそう。

「いつかは俺も…」と一瞬思ったが、

彼は彼のサーフィング、俺は俺の波乗りをしようということに落ち着いた。

BD3もそうだが、BWT、キャッチサーフ、そしてミニノーズライダーと、

立て続けにオルタナティヴボードに乗っているが、

その奥深き世界に魅せられている。

ボードを手に持って、その滑走を想像してみる。

空想での乗り味、

そして乗ってみるとその滑走風味には層があることに気づき、

さらなる愉しさに引きづりこまれている。

その夢あふれる滑りは、すでに新しいサーフィン時代に突入したといえそうだ。

少し話が逸れるが、

「コンテストでは、いまだに普通のボードなのはなぜですか?」

という質問が来ましたが、それはジャッジの現在のクライテリア(判断基準)には

波のクリティカルなセクションでスピード、

パワー、

ラディカルで

コントロールされたマニューバー

革新的で、

斬新、

多様性を備えたマニューバー

とあります。

.

もし、提案するのなら

それに加えて、

1)優雅さ

2)ふくよかさ

3)楽しさ

4)美しさ、優しさ

5)粋

という五項目を追加するだけで、

数多くのオルタナティヴボードがコンテストシーンに登場するのだと思います。

で、ロブ・マチャドやドノヴァンなどのサーファーがコンテスト会場に現れるようになり、

サーフィン世界は加速度的に楽しくなるのでしょうね。

「波に乗る」というためのここまで作り上げられた最新デザインを活かし、

古典や独創を取り入れたニュータイプのボードがこれから主流になるのだと感じています。

現在オルタナティヴボードに乗っている人は、

その優れた操作性を知っているのでしょうが、

その孤高なる乗り味は、もはや新世界であると断言していい日がやってきたと思います。

世界最高峰のシェイパーが、

私たちの声に応え、全身全霊で魂を吹き込んだボードがここにある。

そんなボードを使って海に向かうサーフィンライフというのは誇らしく、

そしてとっても幸せだと思います。

こんなすばらしい日にも来ていただいて、ありがとうございます。

明日はどんな日になるのでしょうね。


10 thoughts on “夏よ、さようなら_高トルクのBWTは深く、ジェントルで、能力高く、速く、 限界域が高く、ハンドリング、トラクション性能の優位性、それでいて奇妙で、色気のあるボード_さまざまなボードに乗れるノア_テクニックの政権交代!?_オルタナティヴボードの奥深き世界

  1. きん

    ん~今日のブログの内容は素晴らしい!!(いつもいいけどね)

    やはり色々なボードに乗って、楽しい波乗りが最高ですね。

    しかーし、BWTは日本に持ってこないの??

    シンジラレナーイ!byひるまん

  2. コジマ

    ナキさん
    おはようございます。

    もうすぐナキさんや皆さんにお会いできるのを楽しみにしてます!

    感謝 コジマ

  3. Fg

    マルタイは味噌味を使うのがポイントなのですね。
    試してみます。
    旧式の道いいですね?
    旧き良きハワイイ、ぜひ?

  4. Hoku

    「奄美大島でも吸った」「勝浦でも吸った」。

    聞く度、見る度に嫌悪感を感じる。
    先人達が「サーファーお断り」時代から2世代35年もかけて「小学校の情操教育」までもっていった歳月と尽力をことごとく崩壊させた。
    憎むべきは「罪」だとするならば、「サーファー」とか「芸能人」は関係の無い事だと思うが。それでも彼等がサーファーだというのであれば、ぶん殴ってでもやめさせる「ブラ」が周りにいなかった事が残念でならない。

    この旧式の道の先には本当のヘヴンがあるのに。

  5. TAKASHI

    キャッチ ザ コールド 昨日あたりから風邪をひいてしまい、先ほど熱を
    測ろうと体温計を探しましたがなかなか見つからず、は~とため息をついていると何かのときに船木さんからいただいた波の写真が出てきて体温計も出てきましたが波の写真にのめりこんでしまいあーこんなに綺麗な波は額にいれてあげなければと癒されました、いいお薬になりました、感謝

  6. naki Post author

    きんさん、
    もうすぐBWTが届きますよ。
    キンチャンズで乗って、グローブのように型をつけておいてくださいね。
    松坂さんの登板はいつになりますか?

  7. naki Post author

    コジマさん、
    いかがお過ごしですか?
    渋谷でお会いできてよかったです。
    しかし一瞬だけでしたね。
    またぜひ?!

  8. naki Post author

    Fgさん、
    旧き良き日本はいかがですか?
    マルタイは味噌味に加えて、
    ノンフライ麺タイプをお使いください。
    日本のハワイイの波は小さめですが、ぜひ?!

  9. naki Post author

    Hokuさん、
    本当のヘヴンはここにもありました。
    美しい珊瑚礁を歩いていたら高いところまでトリップアウトしたようです。
    こちらのサーファーも今回の事件はがっかりしているようでした。
    でも、サーファーというくくりで見られるのか、個人で見られるのかでも違うので、みんなでマナーよくがんばりましょうね!
    強いコメントありがとうございます。

  10. naki Post author

    TAKASHIさん、
    風邪はいかがですか?
    波の作品を見つけてくれてありがとうございます。
    お大事に。