教会岬。
ここはトレッスルズの南端にあって、
フォードアーズから１ｋｍくらい南に位置する美しい波。
ここは海軍基地のリゾートでもあるので、軍人たちが多くサーフし、
私のような一般サーファーも混ざるのでやたらと混む。
ということでほとんど行かないブレイクのひとつになっている。
けれど、不思議なもので寝る前にインスタグラムを見ていると、
BlindBabyことバレットが、
「Hey Naki明日はどこでサーフするの？」
そんなコメントが入ってきた。
間髪を入れずに「ミラーズ」と返信すると、
「ぼくはMaybe教会（岬）に行くよ」
そうあったので、
「Maybe行くね」そう返信して睡りに付いた。
夜が明けてみると、
南うねりなのでニューポート方面が大きく、
ハリケーンマリーで有名になったニューポート岬に向かったミラーから
「オーバーヘッドのバレル。しかしほとんどダンパー」
そうテキスト（SMS）があった。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/57279
これはニューポートにあるウエッジ。
コロナデルマー市とニューポート市とを分ける長い堤防が、
南うねりを寄せ集めるので、ピークサイズはここが一番大きくなる。
キャッチサーフのタイラー・ストランズはこのウエッジに向かい、
このビッグドロップをドーナッツ（グルグルに巻かれること）で決めた。
彼の身長が１９０cm以上あることを考えると、
この波の大きさがわかり、
しかもキャッチサーフのスキッパーでこの波を乗ろうとしたのだから、
業界ではこの話で持ちきりとなっている。
実際にこの高さの波でワイプアウトすると、
鍛えていない人ならば、関節は外れ、
下手をすると骨折をしてしまうほどの衝撃を受けるだろう。
フォードアーズに行くと、
JJウエッセルズ夫妻とブライアン・ミラーがフィッシュ話に花を咲かしていた。
JJによると、昨日の教会岬がサードポイント、
つまりベイ岬、ファーストポイント、
そしてその沖にある岬からブレイクしていたという。
さらに今日は昨日よりもうねりが大きい。
昨夜のバレットとのやりとりが突然思い出された。
彼がコメントしてくるのは珍しいし、これはきっと何かの符号であろうと、
ブライアン・ミラーを誘って教会岬に行ってみることにした。
さらに一緒に三村さんというサンディエゴに越してきたグッドサーファーと、
ジェイミソンの４人の出撃となった。
Nation 6’11” with 7″single fin
到着すると、サーファーは数えられるほど少なかった。
普段は最低でも３０人はベイに、
ファーストポイントには５０人は入っている教会岬だから、
ある意味で目を疑うほどの驚きと至福。
Photo by Brian Miller
うねりがなぜか大きく、
朝サーフしてきたブライアンに言わせると、
これはニューポート岬の倍はあるということで、
ひさしぶりに大量の水塊を乗る感覚を味わった。
手前に三村さんが見えますね。
Photo by Brian Miller
これはテイクオフしているピークで、
一見するとダンパーに見えるが、全て抜けられる。
ただ、0.1秒でも速くテイクオフし、
だだっ広いセクションに高速で突入して、
レイルを深く強く、斜面高くに入れ続け、
どこもミスせずに加速し続けていけたらば、
クレージーな視界のままこの豊満な３００ｍの壁を突っ走れる。
Fast Surfing.
この教会岬は西うねり、または西北西がベスト。
今日は南南西なので、
壁は切り立ちすぎて、一見するとメイクできないようなショルダーなのだが、
実際には高速に次ぐ高速ターンをしていくと、ライフガードタワーの前まで乗っていける長距離波。
そこからまたずっとパドルバックして、
また沖にやってきた特大セットを乗る繰り返し。
ピークには誰もいない。
真夏の空いている教会岬という奇跡もある。
「これこそサーフィングだ」
そんな興奮と感動に満たされて、今も体が震えている。
上がってくると、ブライアンとジェイモーが同じように浜で満たされていた。
シングルフィン同好会。
そして三村さんはNATIONシェビィ。
空いている時間にボードシェイプをしてみた。
今回はショートボード。
シングルコンケイブの中に薄くダブルを入れての揚力マックス。
ユーザーは女の子＆パドリングが弱いので、
幅を広く、全てを丸くしていった。
彼女はボードを激しく切り返さないだろうから、
テイルのエッジも丸めて操作性を第一に。
完成サイズがこれ。
じつはこれは娘カイラへのボードでした。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/58862
友人たちと良い波に乗って、
満たされる幸せ。
波乗りとはどこまでも深淵で、
そして愉快痛快なライフスタイルなのだと再確認した日。
愛のある友人たちにありがとう！
そして、I LOVE MY LIFE STYLE!!
Thank you so much!!
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