Tyler Warren’s Shaping Bay
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タイラーはグレイトサーファーで、
知的で、
シェイプの評判もすこぶる良い。
天賦の才がある、
つまり天才だとされているけど、
実際には秀才で努力家だと思う。
逆に天才といえるのは、
クリスチャン・ワックだろうか。
その理由としてはいくつかある。
タイラーは休日だろうが、
夜だろうが、
サーフボードをシェイプし、
絵を描いて、
友だちと話したり。
そんなアウトプット(出力)を常に実行している。
この日はサーフ・ムービーを見ていて、
ショートボードに対してのアイディアが思いついたようで、
すぐにそれを具現化していた。
仲間たちのサーフボードがタイラー謹製となった。
「何があったの?」そう聞いてみると、
「別に、夏の終わりにはいつもそうだよ」
そういうことらしい。
ローファー(ブライアン・アンダーソン)、
ダニエル・ジョンソン(サンオノフレ・サーフカンパニー)、
バレット・ミラー、
リバー・コービィ、
コーリー・コーラピント、
シェーン・マクファーソン。
ざっと思いつくだけでもこんな名前が出てくる。
ちょうどNALU誌が本日発売となった。
その記事内にあるのが、タイラーとJAという合作フィッシュ。
そのJAとは、
タイラーの幼なじみのジャスティン・アダムスのことである。
ちょうどNALU前号で『フィッシュゴッド』として、
インタビュー掲載していただいた長身の不思議なお人であります。
彼といると、
まるでどこかの教祖と話しているかのように深遠話となる。
そのジャスティンことフィッシュゴッドが、
「自分にしては珍しいのだが、ずっと(40日間)夢中になっているものがある」
そんな世俗的なことを言う。
これは珍しいことだと、
主語を訊ねてみると、
それは1970年代のサーフボード、
『パンクガール』のことだった。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/65451
このボードのことはここに少し書いたが、
これはアレックス・ノスト総帥とフィッシュゴッドにより、
マジックボード越えの魔妖気(Magic energy)ボードと格付けされている。
ただシェイパー不明、
全て不明、
フィンの材質とストリンガーの時代により、
1970年後半頃という鑑定がされているシングルフィン。
さらには、このボードを愛した総帥が、
『パンクガール(不良娘)』とペイントし、このボードの名が付けられた。
私も誘われるままに2回ほど乗ったが、
もうすっかりこのパンクガールの虜になっている。
ただ、この妖しき夢魔妖板は決して不良娘ではないと思える。
よく考えると、
このネーミングも総帥のアイロニー(irony =皮肉/反語/逆説)なのだと納得した。
そうやっていつもこのパンクガールのことを想い、
先日サーファーマガジン誌からお借りした1975シングルフィンも、
このパンクガールと容姿が似ているからと、
少しでもあのロマンを味わいたく、乗りたくなったということでもある。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/65623
つまりここからもう逃れられない囚われ、つまり呪(しゅ)に結ばれ、
インスタグラムのハッシュタグにて#PunkGirlFanClubを作って、
そのあふれんばかりの恋心を散らしていたのだが、
それだけでは足りずに
レッツパーティ社のアパレルプリンターを使ってTシャツを作ってしまった。
しかも5枚だけを製作した。
これを
アレックス・ノスト総帥、
ジャスティン・アダムス、
アンディ・ニエブレス、
ブライアン・ミラーと私で分けた。
このTシャツは、
現在フォードアーズの連中に熱望されているので、
再制作しようかと思案中であります。
波は少し下がり、
また新しいうねりが重なるように入ってきた。
「この夏はーーほぼ全員が口を揃えてーー史上最高のすばらしさだ」
そんな波と天候が続いている。
Seeaのアマンダとブライアン夫妻の長女アナベル。
天使みたいでかわいい。
そういえば、
弘法大師2世となるジローくんの赤ちゃん画像を手に入れた。
ジローくんの実兄であるタローくんは、
あと14年でラカ法王39世となる。
わかりずらいが、
歴史とはそういうものである。
それでは、
どうぞみなさんもすばらしい木曜日となりますように。
また明日ここで。
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【おまけ】
フォトショップと、
イラストレーターのショートカット・コマンドの一覧図を入手しました。
デザインされる方、
よろしければお使いください。
フォトショップは、
前出のラカ法王が喜ばれるだろうか。
瀧朗が大好きなイラストレーター。
◎