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naki's blog

【クリスマスイブの特大号】スター・ウォーズ:フォースの覚醒:ムービーレビュー『道心と童心』_サンクレメンテの昨日今日_(3645文字)

こんにちは、

ついにクリスマスイブですね!

私はまた北まで上がってきました。

サンタ波は来るのだろうか。

NAKISURF_merry2

アメリカのクリスマス日は、

海がとっても空いているので、

どこか普段入れない場所に行って、

波に乗って過ごそうと思っています。

さて、突然ですが、

『スター・ウォーズ フォースの覚醒』

STAR WARS: THE FORCE AWAKENS

NAKIレビューの全文掲載です。

よろしければぜひ読んでみてください。

2015年12月吉日。

スター・ウォーズ最新作をライアン・イングルとアーバインまで行き、

巨大スクリーンのアイマックスで観た。

私にとってこの映画は、

上映されるまで「なんとしても生きのびよう」と、

ものものしい気持ちになるほど、

とても待ち遠しいものだった。

私と、スター・ウォーズとの出会いは、

小学6年生(1978年)にさかのぼる。

多分、日本全国そうだったのだろうが、

まだ上映もされていないスター・ウォーズブームだった。

収集癖のあるボクが集めたのは、

コカコーラの王冠。

この裏には、

ルーク・スカイウォーカーはもちろん、

レイア姫、

R2-D2やC3PO、

オビワンケノビや、

ハン・ソロとチューバッカ、

タイ・ファイターのパイロット、

ミレニアムファルコン号やエイリアンなどが印刷されていた。

(全50種だった記憶が)

この小さいスペースからシーンを妄想し、

少年マガジンの巻頭グラビアでの総特集を読み、

メインの登場人物はもちろん、

グランド・モフ・(ウィルハフ・)ターキン総督という名前まで暗記しながら、

まだ観ぬSF映画のシーンに想いを馳せていた。

観劇当日は、

始発の電車に乗り、

当時銀座にあった「テアトル東京」まで行った。

なぜならここは、ドルビー5.1chサウンドで、

音が日本で1番良いという記事を毎日新聞で読み、

その異常なまでの長い行列に並び、

午後になってようやく入場できて、

ボクはついにスターウォーズを観たのだ。

タトゥイーン(Tatooine)から見える連星太陽に超リアリズムを感じ、

モス・アイズリーの酒場におののき震え、

デススターを攻撃するXウイングのパイロットの気持ち、

フォースを使うルーク・スカイウォーカー気分になって映画館を後にした。

それから帝国の逆襲という第二弾、

ジェダイの帰還という三部作をセリフまで言えるほどのめりこみ、

ついにはモデルグラフィックスというオタク雑誌に

アマナマンというペンネームでスター・ウォーズについての連載を持った。

さらにはエピソード1、2、3が通過し、

ジョージ・ルーカスが、

「もう7は作らない」

そう聞いたときに失望し、

ボクから俺になった私は何日か荒れてしまったほどだ。

3年前にディズニーが(スターウオーズの)権利を買い、

エピソード7、8、9を制作するというニュースを聞いたときは、

「生きていられさえすればスターウオーズの新作が観られる」

そんな新たなる希望が芽生えたのだ。

という38年間の大ファンであります。

[ライアンと一緒に見に行った予告編風動画を作ってみた]

上の動画で見ていただきたいのは、

ダークサイドがガソリン=オイルだったり、

キャラクター玩具だったりすることを風刺したシーン。

(どうでも良いか)

話が逸れた。

今回の『フォースの覚醒』の私的レビューは、

私のようなクラシカルなスターウォーズ・ファンと、

新しいファンの心を両掴みする脚本になっていた。

もしかすると、

ディズニーになっての新章突入なので、

まったく新しい内容のものになるのかと、

逆上し、

興奮しすぎていた。

冷静に考えると、

エピソード6から30年も経っているわけで、

7だからと突然舞台が変わってもいけないだろう。

旧作キャラクターたちへの配慮が山とあり、

それらは全て胸が熱くなるほどで、

これは監督&脚本のJ・J・エイブラムスの大きなリスペクトと愛だとわかる。

特別な力”フォース”を持つものたち、

そして父や母たちと同様に

光と闇(正義orダークサイド)の狭間に揺れるヤングジェダイたち、

老人が重要な役割として登場し、

(小学生だった私もそちらに向かっている身である)

そう、このエピソード7では、

旧6作から新しいスターウオーズへの世代交代を実現し、

その橋渡し的な役目をしているので、

シェイクスピアの歴史劇のように層を重ねるようになっているのだ。

そんな宇宙新史劇は、

ナツカシの宇宙船や兵器が登場する。

オモチャや、

アクションフィギュアによって、

少年期に時間に過ごしたドロイドたちが登場し、

今の彼らと銀幕で再会し、私の心は小学生のように躍った。

フォースとは超現象だが、

あえて私は「道心」と読み解いた。

この道心とは、

「信ずることに生きる道」としてみた。

波に乗ることは、

ご存じのようにとてもむずかしいことなので、

この「道心」がないと、

私たちは波乗道を進んでいけないのであります。

またその道に沿っているとき、

例えば、自分の調子がものすごく良いと、

フォースを操っていると自惚れてしまうほどだ。

だが、それが闇(ダークサイド)となり、

悪いローカリズムに手を染めるもの、

または慢心し、

カイロ・レンのように仮面をかぶってしまうものと、

サーファー世界でも光と闇があるのだが、

ここでも作品内容と、

現実社会の親和性をありありと感じてしまうのだった。

フォースを操るものが手にする武器がライトセーバーという剣で、

それはまたマジックボードにも似た光を発していることに気付いたところで映画は終わった。

ライトセーバーとタキビ師ヤスの使うロントン同一説もあるが、

それはまたいつか、

「ゴシンコー・デ・マヨ」という主題で書いてみたい。

とにかくこの『フォースの覚醒』が、

スター・ウォーズの始点となった人(子ども)たちはなんと幸せなのだろうか。

そして旧作を知っていて、

この7を見た人は、

童心に戻り、

それぞれのフォースを覚醒させたことだろう。

私はこの作品によって力が溢れた。

そして今、

ボクが全てを可能性を信じて、

明るい未来だけの毎日に突然戻ることができた。

奇跡か、

必然か。

ありがとうスター・ウォーズ。

ありがとうハン・ソロ。

ありがとうジョージ・ルーカス。

昔の仲間やヒーローたちと宇宙旅行に連れていってくれる映画、

それがスター・ウォーズなのだろう。

今から『8』(2年後の公開と予定されている)を見る日が待ち遠しい。

9までと言わずに100まで、

いや永遠に続いてほしいスペースオペラであります、

です、ませ、ぜひ。

(NAKI)

さて、こちらサンクレメンテ。

クリスマス前の友人たちの表情は、晴れ渡った天気のように明るい。

(実は昨日大雨だった)

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サンクレメンテのライフガード長であるフランキー・ハーウッド。

彼はアッパートレッスルズのウォーブバックの息子。

なので、

彼が6歳のときから知っていたが、

まさかこんなヒゲ面になるとは思いもしなかった。(笑)

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サーフムービーの巨匠、

スティーブ・クリーブランドと一緒にサーフすると、

自作DVDを「Hey、NAKI、メリークリスマス」

とプレゼントしてくれた。

早速観よう。

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フランスはパリから毎年サンオノフレに2回、

または3回やってくるウナクネ大好きなサーフオタクのフランク。

この休暇の波はどうなるのでしょうか。

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ジェイミソン・オコーネルと、チェルシー夫妻。

私からのクリスマスプレゼントは、

ワンハートの限定Tシャツと、

Made in Tokyoで、

アメリカ人にも大人気のデニス・ポマードセット。

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ミリタリールックのジェイミソンは、

早速ヒゲにつけてその効果のすばらしさを披露してくれた。

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「タイラー・ログが俺にとってのマジックボードだな、ハハ」

いつものように豪快なブレーク・マイケルズは、

このボロなログが、

ありとあらゆる箇所が壊れて水を吸い、

フィンが2回折れて、

ボックスを設置したりしている内に、

どんどん調子が良くなってきていると豪語していた。

でもそういうボードってたくさんある。

ボード自身に意思があり、

自ら壊してそこを吸水させて進化を遂げるというもの。

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キャッチサーフの新人スティーブ(左)と、

親友ブレークがNationログでフォードアーズにやってきた。

ふたりともかなり渋いログなので、

興味を持って「どれどれ」と波乗りを拝見すると、

予想の10倍も上手だったので驚いた。

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そんな驚きがあったので一緒にランチに行き、

「いつからサーフしているの?」

スティーブに聞いてみると、

「真剣に始めたのは5歳だよ」

まるでプロサーファーのような発言をした。

なるほど上手なわけであります。

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ちなみに私がここで食べたのが、

「スロークックしたポークに野菜たっぷりのもの」

そんなメニュー外の注文にブリトーで応えてくれた。

自家製サルサソースのおいしいこともハナマルです。

クリスマスはメキシカン・フードに感激した。

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C-street Dream Crusher and Sonic Boom day.

それではそれでは、

Merry Christmas!!

明日の波を想って休みます。

Have a great night!!