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【テクニック編】テイクオフの際のパドリングと自分とボードの密着度_カレンダー_Don’t Worry Be Happy_(2508文字)

 

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Yoshihito Midori at Amamian Backdoor

奄美王子の緑くんの完璧なテイクオフ。

今回の奄美旅で実感したのは、

正確で最速のテイクオフの重要さだ。

これができないと波乗りは始まらないし、

良い波に乗ることはできなかった。

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Fog coming down here. Rancho San Clemente

【テイクオフ開始の位置と力の度合い】

ちょうど日本を発つ前にウネクネ団長のJetアキラさんに会ったので、

このことを聞いてみた。

テイクオフする際は、

最初の一漕ぎを全開全力にするという。

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で、カリフォルニアに戻ってきて、

早速一度目を深く強く漕ぐということをやってみた。

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一漕ぎ目からフルパワーで、

深く、強く、押し出すように腕を使った。

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もうひとつ大事なのは、

テイクオフを開始する箇所。

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画像一枚目の一漕ぎ目に戻っていただきたいのだが、

波のボトム位置で全速全開を開始している。

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けれどあっという間に波の上部まで押し上げられてもいる。

これは何を意味するかというと、

自分のパドリングスピードが波よりも遅いということ。

もしこの速度が同じならば、乗れない波はこの地球上にはない。

例えば、

「うねりが移動する速度が遅い、

サンオノフレのような遠浅のブレイクで、

クリスチャン・ワックから11フィートのログを借りて、

全力で漕ぐと、ほぼ全ての波に乗れてしまう」

「ほぼ」と書いたのは、

11フィートのボードでも波速度には達しないので、

それでも乗ることができない波があるということ。

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さて、この5’4″のショートボード(ソニックブーム)だと、

やはりパドリングスピードはログの半分程度だろうか。

この時点でもう上部に達し始めている。

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さらに漕いで漕いで、強く深く漕ぐ。

ようやくこの辺りで波からの押し出しが感じられ、

ボードが斜面に向かって滑り始めた。

波の壁を使って、

自分が波の速度と同等になった瞬間であります。

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テイクオフするアドバイスとしては、

波に押されて滑り始め、

パドリングを終えてボードを掴もうとしている位置から

『最低でも一漕ぎは多めに漕ぐこと』

波が掘れ上がってバレルになるときは二回、

オフショアが強いときは、三回多くパドルする。

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最後の一漕ぎを終えたら、

瞬時にボードと自分を密着させる。

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ノーズの先が波面に沿うように、

自分の体も波面に合わせるように。

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そうすると、

ボードは少しずつ滑り始めるので、

後は立ち上がるだけ。

実際には波も加速度的に切り立ってくるし、

さらには同時に高さも増す場合が多いので、

すこし視界はスリルをあなたに伝えるだろう。

けど、ここで慌ててしまったり、

あせったり、あきらめて(最悪)しまったりしないように、

日常生活でも常にこのことをイメージしておこう。

例えば、高いものの上に立った際に、

または想像で大波の底まで見えるようにイメージしておけば、

この視界などはリラックスできるほど緩やかだろう。

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こうすることによって、

より速く、正確で、

完璧なテイクオフに近づきます。
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横にいた人は、

私よりもワンテンポかツーテンポほど遅く、

テイクオフの動作を開始しているのだが、

これだともし彼がテイクオフできたとしても、

斜面は切り立ってしまっているので、

ものすごく難易度が高く、

もし立ち上がれたとしても、

まっすぐ降りるのが精一杯で、

このセクションは使えないだろう。(横に行けないということ)

今日のテイクオフ編は開始位置と、パドリングの強さ、意識、

そしてボードと自分との接着性が大切だという技術論でした。

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Nation Sonic Boom 5’4″

どのくらい密着させているか拡大してみると、

ここまで平らになっているのでありました。

この位置でのノーズが波面に刺さらないように、

また逆にノーズが浮かないように練習してみてください。

これができて、波に押されてから強く複数回漕ぐことができたら、

掘れた波や大波、

むずかしい波にテイクオフできる回数が激増します。

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私はフォードアーズの弱波で、

この夏の全ての波を掘れ上がった波と仮定して、

全力で、しかもピークの芯を目指して、

さらにが漕ぎ切ってテイクオフし続けていた。

それはいつか突然現れる鋭い波にも乗れるための予習でもありました。

やはり、その機会はおとずれたのです。

娘と行った奄美大島への旅でそんな波がやってきました。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/67489

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不思議なもので、

ずっと、毎日のように、

初心者でも笑顔で乗れる波だけに乗っていたのに、

このパワフルで浅く危険なノースショア系の波に一本目から普通に乗れた。

やはりイメージと、普段の意識付けというのは重要だと思ったので、

ここにテイクオフを開始するまでのテクニックをみなさんに共有します。

来年の支度はできましたか?

私の作品のカレンダーが完成しております。

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nakiphoto_calB4_2016

私が選んだ最良と思えるハッピーサーフィンの思想。

それをたっぷりと詰めたカレンダーです。

壁掛け用には言葉も散りばめ、

USAの休日や、さらにはハッピーサーフィンデー(11月4日)

を記載するという細密さを発揮しました。(笑)

ご家庭やオフィに飾ってもらい、

それぞれのハッピーサーフィンとなるように願いをこめました。

CDケースサイズの卓上用

B4という大判サイズの壁掛け用の2種類がございます。

https://www.nakisurfshop.com/SHOP/2016002.html(壁掛け用)

https://www.nakisurfshop.com/SHOP/2016001.html (卓上用)

もちろんお得なセット価格もございます。

https://www.nakisurfshop.com/SHOP/2016003.html(卓上+壁掛けセット)

それでは今年もあと2週間ですね。

師走(クリスマス)はこちらも忙しいです。

しっかりと優しく進んでいきます。

今日もNAKISURFにお越しくださって、

そして最後まで読んでくださってありがとうございました。

明日またここで!

Don’t Worry, Be Happy!!

 

 


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