Nation Sonic Boom 5’4″
北への旅から戻っているフリーウエイ画像。
これが何号線かわかる人は果たして何人いるのだろうか。
途中ロスアンジェルスを経由するので、
『日本橋・金子半之助の天丼』をいただいた。
これがハンパではないほどおいしいのです。
日系書店に行き、
NALUの最新号を求める。
今回も原稿を掲載していただいた。
T編集長、ありがとうございました。
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ひさしぶりにキッチンがある旅だったので、
自称シェフの私が腕をふるいました。
最初の夜はグリルドベジタブル。
トマトやタマネギ、人参、ビーツ、さつまいも、
マッシュルーム、ブロッコリー、アスパラガス、
パプリカ、根菜、ジャガイモなどを一口大に切り、
オリーブオイルをかけて、
塩(シーソルトか岩塩がよろし)胡椒をして、
250°のオーブンに入れ、
表面に焦げ目が付くまで焼くだけ。
簡単でかなり深い味となり、野菜好きでなくても
「こんなにもおいしい」というほどの味になります。
お試しを。
これは朝食。
日本好きのシェーンに作っただし巻き卵焼き。
タマゴを割って、そばつゆを少々入れ、
蜂蜜も少し入れて、
熱くした鍋の中に溶き入れて、
ジャンと焦げた音がしたら弱火にして、
フタをして蒸し焼きとします。
上部が固まってきたら、
箸で丸めてお皿にとっておくだけで、
余熱でふんわり卵焼きの完成です。
「コレ、ニホンニ、行ったとき、なんとイエバ、食べられますか?」
「オスシヤサンノ、ダシマキダマゴ」
「オスシヤサン?寿司でなく?」
「同じですオナジ」
そんな会話を思い出すに至った。
さらにはハンティントンビーチのドッキーこと、
サーフ・プリスクリプションズにも顔を出し、
NAKISURFのオーダーボードをピックアップしてきました。
ドッキー夫妻は、
すばらしく良い人たちで、
もっと彼のボードを乗りたい、
そう思ってしまうほど人となりがすばらしい。
もちろんシェイプ歴30数年という確たる技術を持って、
元祖オルタナティブボードシェイパーなのだけど、
そんなことを超えたすばらしき何かを内包したシェイパーであります。
これは南アメリカのトップ大波乗りの、
ラフェル・タピアがオーダーしてきたボードで、
そのサイズは10’8″ x 22″ x 4-3/8″。
ログボード以上の体積を持つガン。
こんなボードであんな大波を乗っているのですね。
かなり痺れる世界であります。
ひさしぶりにみんなで記念撮影。
ドッキーが私の帽子をかぶっているのであります。
NATION工場に戻ってきたライアンのドリームクラッシャー。
最近のマイブームはライトローストの酸っぱいコーヒー。
それを飲みながら、
マジックボードのシェイパーに旅の報告をするのは格別な気分で、
またどこかに行きたくなってきた。
JOBこと、
ジェイミー・オブライエンがスキッパーの6フィートモデルでサーフしていた。
しかもノーズライド。
バックドアをこれだから、間違いなく新次元でありましょう。
photo by Kai Kosaka
これが今回の旅の収穫。
もしかしたら1番気に入っている作品かもしれません。
波乗りをすることで自分の魂を喜ばし、
そして次の波に乗るためにパドルアウトする幸福。
波乗りって、波に乗るだけではなく、
さまざまな教えを与えてくれるものでもある。
明日の波を夢見る夜。
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