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【お正月号テクニック編】フローター、または波先滑走_(2270文字)

 

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こんにちは、

去りゆくお正月。

2016年の新年気分はいかがですか?

私はうねりが入るというので、

また北に上がってきました。

予報は嵐でしたが、

なんと快晴の本日。

オンショアが吹き荒れるはずがオフショア。

さらにサイズたっぷりで、

3つすばらしいバレルに入って、

今はそれをなぞらえて満喫しております。

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自然というのは、

気まぐれで人の思うようになりませんが、

いつも不思議なことだと感じる。

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こんなオリジナルTシャツをいただいた。

1971年。

ちょうどこの時代ならではの色とデザインだろうか。

この2016年も44年後の2060年には、

今の色とデザインがあるのだろう。

良く考えるとすごいことです。

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工場も始まり、

みんなやってきた。

デイブ・ネイラーは私のカレンダーをずっと見ていて、

正直に書くと、うれしいやら恥ずかしいやら。(笑)

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今年のカレンダーは、

ハッピーサーフィンという主題で編集してみました。

今年も楽しく波に乗りましょうね。

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正月休みにこんなディスク系ボードをシェイプした。

5’5″ x 19-1/2″ x 2-1/2″

Single Concaveを中央に貫いて、

エントリーロッカーから軽くダブルコンケイブを掘り、

最後は弱いVEEで抜けていくというミニボードのスタンダードデザイン。

ツイン+トレーラー(極小)で乗るレイルラインとフォルムです。

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壁掛け用のカレンダーの4月の主役はシェーン・マクファーソン。

彼は、

ボードを上下前後逆に乗っている風変わりなサーファー。

このカレンダーを進呈し、

4月ページを開いたら本当に、

それは大変なヨロコビを落涙するほど表現してくれた。

シェーンは純粋なので、

こういう感情はこちらにとって新鮮で、

とてもうれしいものです。

シェーン、カレンダーに出てくれてありがとう。

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さて、年始気分が終わってしまう前にテクニック編。

今号はフローターに焦点を当ててみました。

波の上を走ることができ、

さらには距離を稼げ、

その独特な浮遊感覚が楽しいターンです。

ちなみにトップアクションでは、

私が1番好きなものでもあります。

裏技としては、

岸側があまりにも浅いときに、

波の上からその様子を見たりするときに使います。

もし岩とかが露出していたら、

そのまま沖側のレイルを踏むだけで、

キックアウト(プルアウト)となる安全系のテクニックでもある。

簡単だけど、

さまざなな色というか、

味付けができるのも特徴で、

1990年代から出現した比較的新しい技。

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まずはボトムターン。

どんな動きでもそうだが、

「(レイルを)どのくらい沈ませて、

そしてどのタイミングでリリースするか」

そこに気をつけて練習してみてください。

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波のヘリ。

カールライン。

つまり波の崩れ際、

髪の毛で言うと

生え際にボードのストリンガー(中心)を合わせます。

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このラインというか、

進行箇所では、

フローターは様々な味付けに変わっていく。

下に図解してみました。

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緑色に合わせると、

ラインが柔らかくなって、

ライディング距離が伸びる。

青い方は距離が出ない分、

高速となり、

ものすごい圧力やGがかかる豪快ターンとなる。

たった10−20cm位の位置なのだが、

これによってライディングが大きく変わるもの。

もちろんこの緑や青の中間点だったり、

波の動きによって調整というか、

直感、感覚を変えていくことも重要ですね。

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今回ここで私は、

距離が出したかったので緑色を選んだ。

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波の上にボードのボトムを載せたら前後の体重を40:60程度の比率としよう。

(40が前足ということですね)

これは操作性を求めているのと、

まだ不安定なので、ここで50%ずつのバランスにしてしまうと、

引っかかったときにワイプアウトしか道がなくなるのを防ぐため。

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ボードが波のロールに乗って、

滑っているのを実感できたら40%60%から、

45%55%程度にしていきます。

前足をジワリと踏んでいくのだが、

これが前に体重が載るほど、

波の上を滑っていく時間と距離が増えるが、

同時に不安定な場所なので、

もし引っかかったときには、

ワイプアウト直行となる、

なので、後足の下にあるフィンの抵抗を使って波の下に降りてきたり、

または操作できる利点があるので、

私は45/55程度のバランスとしています。

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ここでようやく波が最終的に崩れてきた。

波と同調するように自分も減速するのは、

ターン終盤ということ。

着水に備え、後ろ足荷重を始めよう。

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行けるだけ、

滑ることができることまでこんな感じで軽く踏んでいく。

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ここは波先が波腹や波底にヒットする位置。

波が跳ねることに気をつけるために体を低く。

ワイプアウトするときは、

たいていこの「跳ね」に弾かれるか、

転ばされていることでしょう。

しかもその際には、

自分のボードで怪我をする箇所なので、

しっかりと目を開けて完全集中してみよう。

きっとここでは、

0.1秒が10倍程度に長く感じられる奇跡が起きます

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今回はわりと速度があったので、

そのまま「跳ね」を越えて降りてきた。

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トーン。

そんな感じの落下。

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落下したらそのまま進行方向のレイルを入れ、

もう一度泡に向けてアプローチしてみる。

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これでさらに距離が稼げるのだ。

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泡なので、

凹凸があるところを昇っていけるように、

テイルをしっかりと踏んで角度を空に向けて付ける。

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波の上まで来たら、前足を軽く踏むように使う。

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とりあえずボードを泡の上に乗せるだけ乗せる。

ただ、この位置は速度がなくなってしまい、

とっても不安定なので、

体勢を低くなるだけ低くします。

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これで終了です。

明日またここで!

Thank you so much!!


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