昨日はキャッチサーフ・ジャパンのミーティング日でした。
先方の事務所が、
原宿から鵠沼に移転されたので、
「湘南で」ということだけ決まっていて、
「波のある日にやりましょう」
そんなことになっていた。
低気圧通過で波が上がったようなので、
朝早く向かい、先方に
「ミーティングはどうされますか?」
そうご連絡すると、
「なんかバタバタしているので、夕方くらいに会いましょうか?」
そんなことになったので、
RVCAの洋平さんに連絡すると、
「何時でもいいですよ。波乗りしますか?」
そんな日本サーフ業界のエキスパートたちからの返事であった。
なので時間はたっぷりと使えるようになった。
ならば、
私が大好きなブレイク周りでサーフできたらいいな、
そんなことだけを思い、
ウエットスーツとタオル、
携帯とカメラだけを持って逗子のサーファーズに向かった。
Taisuke and Sae Yokoyama San.
”国王とお妃”
到着すると、
早朝にも関わらず、すでにサーフ後という横山泰介さんがいらして、
「波、最高だよ。たまにちゃんとした波が来るよ」
泰介さんがここで言うちゃんとした波というのは、
チューブになって、コーナーもあって、
長く乗れる波のことなので、
小雨模様が快晴に感じられるほど気持ちが上がった。
泰介さんの後輩、沼田さんもハイエースでバリバリっと登場。
私にとって沼田さんは15年上の大先輩であり、
完成されたキャラクターを持つ妖怪系の超人であります。
沼田さんは、この界隈ではヌマさんと呼ばれていて、
まるでスローモーションかと思わせるワイプアウトと、
エディ・アイカウを彷彿させるトロフィースタンスは、
ヌマさん風味の老舗味で、それは良く知られています。
「急がなくちゃ。東京に行かないと。あ、きんちゃんが入っているよ!」
泰介さんはそうおっしゃりながら、
「ボード、俺の使いなよ。フィンもあるし」
千葉公平さんシェイプのクアッドを貸してくださりつつ、
葉山方面に向かわれていった。
泰介さんと言えばこのポイントブレイクで、
50年以上前からハッピーサーフィングを提唱されている人で、
そのおかげでみんながここで楽しくサーフできているという、
すばらしいローカルのお一人であります。
よくある変なローカリズムではない、
リベラルかつ上質で品のある、
世界クラスのマナーのブレイクだと思う。
例えば、ノースハワイと同じ、
「ノーリーシュでなら誰でもサーフしてOK」
そんなルールを以前に施行したことからもおわかりの通り、
要はきちんと波に乗ることができるサーファーなら大歓迎というスタンスを貫いている。
なので、浅く、ウニだらけで、
干潮インサイドはドライリーフに近いような棚は、
実際は初中級者サーファー全員が入れるようなブレイクではないのだが、
「しっかりと波に乗ることができて、長距離泳ぐことができる人を歓迎します」
というレギュレーション(規約)が下地にはある。
でもこの「ノーリーシュ・オンリー」政策は、
先輩たちがボードを流しまくり、大遠泳大会になってしまい、
「なあ、ノーリーシュのルールさ、疲れるからもう終わりにしよう」(笑)
そんなこともあったと聞いた。
その世界クラスのポイントブレイクは、
そんな独自のルールマナーがあったりするので、
ちょっとした小国のようになっている。
とすると、泰介さんのボードは、
国王の赤剣で、刀工は千葉公平さんという由緒正しき、
御用達セッティングとなっていたことがわかった。
で、それを預かる私。
そんなありがたさがユラユラと立ちのぼってくる逗子サーファーズ。
ウエットに着替えて海に入ろうとすると、突然晴れてきました。
「さすが晴れ男」
どこでも良く聞く言葉を賜った。
□
5時間を、
そのノーリーシュでサーフし続け、
大マンライで上がってきた私。
3ミリのジャージ、ノーブーツは私だけであったが、
全く寒くなく、初夏気分でした。
私はこの近くでサーフィンを真剣に始め、
当時から大先輩であった泰介さんや岡本さん、
三浦さん、下重さん、大友さん、佐藤くん、
なちくん、しょうくん、淳太、岸さん、抱井さん、
ジョージさん、平野さんたち、沼さん、泰介さん、
そしてたまにやってくる大野薫さんから波乗りや人生を学んだ。
春は渚に打ち上がってきたワカメを食べ、初夏は蛸を獲る。
波のない日は岸がかすんで見えるほど遠泳したり、
または小動から稲村までパドリングの練習だといって、
行ったり来たり。
そんな海遊びをしていた。
その中での先輩後輩、そして友人たち。
ここから何年離れていてもその関係は永遠であり、
自分がしっかりと波に乗ることができたら、
ここに住んでいようがいまいが、
グッドサーファーに対しての敬意が払われ、
そしてこちらからの敬意を大先輩たちに感じるサーフセッションだった。
ハッピーサーフィングと掲げているけど、
コミュニティとしてのサーフィンの完成形だと思います。
世界クラスは確実な波の良さなので、
きんちゃんたちのようにここでしかサーフしたくない人たちが集まり、
さらには大先輩たちの次の順番だったりするので、
そんなにたくさんの波には乗れないけど、
「そのうちに来る1本」
そんな気持ちでのんびりとニコニコ波待ちしていました。
上がってくると、そこはサーファーズ。
ここは金沢八景のロースカから伝説をつなぐ食の名店でもあるので、
注文するだけで食事やお酒が出てくる究極の利便性。
こうして昼プレミアム・モルツの女性がたくさんいます。
こんな岬の上に建てられたカフェレストランは、
日本ではとても珍しいだろう。
しかもこの世界クラスの波の横ですし。
http://theroadandthesky.com/surfers
私はSURFERSバーガーという看板メニューをいただいた。
これが900円なのだが、
私が住むサンクレメンテ周辺の、
どのプレミアムバーガーよりもおいしく、
そして安いというものでありました。
「ものすごい筆力」
という能力を持たれた岸さんも上がってきました。
さらには、
「ナンバーワン」そうやってくださった。
サーファーズの常連で、
私がここに来るといつもいる美祐(みう)ちゃん。
彼女の今は、世界を旅するヨギーニ。
その特技は『無国籍であること』。
これはアジア圏ならば、
「どの国に行っても現地人と間違えられます」
というカメレオン美人さんです。(笑)
前出の岸さん、美祐ちゃん、
そしてパトリック大野さんたちとランチ。
私はフィッシュ&チップスも注文してしまい、
超マンプクになってしまう少し前の写真。
大野さん、お顔が真っ赤ですね。(笑)
前出したショウくんも上がってきた。
私がひそかに「仮面ライダーV500」と呼んでいる人で、
彼もまた海遊びを全うする鎌倉ー逗子のライフスタイルを貫き通して
すでに50数年という先輩であります。
さらに言うと、
ショウくんは元NALU誌の編集長でもあります。
サーフにはやたら詳しい海人。
キャッチサーフのピンクオディシーを発見し、
さらには潮が入ってきて、
サーファーズ前がとても良くなってきたので、
お借りしてクイックセッション。
浮力あるボードなら全ての波で100mは軽く乗れるのがここの波質です。
長くなってしまったのと、
今日も外出日でたくさんの人とお会いする日なので、
この続きはまた明日ここで!
Have a wonderful day!!
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