新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

【ちょっぴり特大号、前編】逗子サーファーズ岬から知るハッピーサーフィンの未来とカタチ_Surfers at Zushi岬_(3108文字)

昨日はキャッチサーフ・ジャパンのミーティング日でした。

先方の事務所が、

原宿から鵠沼に移転されたので、

「湘南で」ということだけ決まっていて、

「波のある日にやりましょう」

そんなことになっていた。

低気圧通過で波が上がったようなので、

朝早く向かい、先方に

「ミーティングはどうされますか?」

そうご連絡すると、

「なんかバタバタしているので、夕方くらいに会いましょうか?」

そんなことになったので、

RVCAの洋平さんに連絡すると、

「何時でもいいですよ。波乗りしますか?」

そんな日本サーフ業界のエキスパートたちからの返事であった。

なので時間はたっぷりと使えるようになった。

ならば、

私が大好きなブレイク周りでサーフできたらいいな、

そんなことだけを思い、

ウエットスーツとタオル、

携帯とカメラだけを持って逗子のサーファーズに向かった。

201603_Shonan_Taisuke_Sae_0996

Taisuke and Sae Yokoyama San.

”国王とお妃”

IMG_0561

到着すると、

早朝にも関わらず、すでにサーフ後という横山泰介さんがいらして、

「波、最高だよ。たまにちゃんとした波が来るよ」

泰介さんがここで言うちゃんとした波というのは、

チューブになって、コーナーもあって、

長く乗れる波のことなので、

小雨模様が快晴に感じられるほど気持ちが上がった。

IMG_0557

泰介さんの後輩、沼田さんもハイエースでバリバリっと登場。

私にとって沼田さんは15年上の大先輩であり、

完成されたキャラクターを持つ妖怪系の超人であります。

沼田さんは、この界隈ではヌマさんと呼ばれていて、

まるでスローモーションかと思わせるワイプアウトと、

エディ・アイカウを彷彿させるトロフィースタンスは、

ヌマさん風味の老舗味で、それは良く知られています。

IMG_0570

「急がなくちゃ。東京に行かないと。あ、きんちゃんが入っているよ!」

泰介さんはそうおっしゃりながら、

「ボード、俺の使いなよ。フィンもあるし」

千葉公平さんシェイプのクアッドを貸してくださりつつ、

葉山方面に向かわれていった。

泰介さんと言えばこのポイントブレイクで、

50年以上前からハッピーサーフィングを提唱されている人で、

そのおかげでみんながここで楽しくサーフできているという、

すばらしいローカルのお一人であります。

よくある変なローカリズムではない、

リベラルかつ上質で品のある、

世界クラスのマナーのブレイクだと思う。

例えば、ノースハワイと同じ、

「ノーリーシュでなら誰でもサーフしてOK」

そんなルールを以前に施行したことからもおわかりの通り、

要はきちんと波に乗ることができるサーファーなら大歓迎というスタンスを貫いている。

なので、浅く、ウニだらけで、

干潮インサイドはドライリーフに近いような棚は、

実際は初中級者サーファー全員が入れるようなブレイクではないのだが、

「しっかりと波に乗ることができて、長距離泳ぐことができる人を歓迎します」

というレギュレーション(規約)が下地にはある。

でもこの「ノーリーシュ・オンリー」政策は、

先輩たちがボードを流しまくり、大遠泳大会になってしまい、

「なあ、ノーリーシュのルールさ、疲れるからもう終わりにしよう」(笑)

そんなこともあったと聞いた。

IMG_0573

その世界クラスのポイントブレイクは、

そんな独自のルールマナーがあったりするので、

ちょっとした小国のようになっている。

とすると、泰介さんのボードは、

国王の赤剣で、刀工は千葉公平さんという由緒正しき、

御用達セッティングとなっていたことがわかった。

で、それを預かる私。

そんなありがたさがユラユラと立ちのぼってくる逗子サーファーズ。

IMG_0580

ウエットに着替えて海に入ろうとすると、突然晴れてきました。

「さすが晴れ男」

どこでも良く聞く言葉を賜った。

5時間を、

そのノーリーシュでサーフし続け、

大マンライで上がってきた私。

3ミリのジャージ、ノーブーツは私だけであったが、

全く寒くなく、初夏気分でした。

201603_Shonan_5005

私はこの近くでサーフィンを真剣に始め、

当時から大先輩であった泰介さんや岡本さん、

三浦さん、下重さん、大友さん、佐藤くん、

なちくん、しょうくん、淳太、岸さん、抱井さん、

ジョージさん、平野さんたち、沼さん、泰介さん、

そしてたまにやってくる大野薫さんから波乗りや人生を学んだ。

春は渚に打ち上がってきたワカメを食べ、初夏は蛸を獲る。

波のない日は岸がかすんで見えるほど遠泳したり、

または小動から稲村までパドリングの練習だといって、

行ったり来たり。

そんな海遊びをしていた。

その中での先輩後輩、そして友人たち。

ここから何年離れていてもその関係は永遠であり、

自分がしっかりと波に乗ることができたら、

ここに住んでいようがいまいが、

グッドサーファーに対しての敬意が払われ、

そしてこちらからの敬意を大先輩たちに感じるサーフセッションだった。

ハッピーサーフィングと掲げているけど、

コミュニティとしてのサーフィンの完成形だと思います。

世界クラスは確実な波の良さなので、

きんちゃんたちのようにここでしかサーフしたくない人たちが集まり、

さらには大先輩たちの次の順番だったりするので、

そんなにたくさんの波には乗れないけど、

「そのうちに来る1本」

そんな気持ちでのんびりとニコニコ波待ちしていました。

IMG_0949

上がってくると、そこはサーファーズ。

ここは金沢八景のロースカから伝説をつなぐ食の名店でもあるので、

注文するだけで食事やお酒が出てくる究極の利便性。

こうして昼プレミアム・モルツの女性がたくさんいます。

IMG_0958

こんな岬の上に建てられたカフェレストランは、

日本ではとても珍しいだろう。

しかもこの世界クラスの波の横ですし。

http://theroadandthesky.com/surfers

IMG_0987

私はSURFERSバーガーという看板メニューをいただいた。

これが900円なのだが、

私が住むサンクレメンテ周辺の、

どのプレミアムバーガーよりもおいしく、

そして安いというものでありました。

IMG_0993

「ものすごい筆力」

という能力を持たれた岸さんも上がってきました。

さらには、

「ナンバーワン」そうやってくださった。

201603_Shonan_Miu_0973

サーファーズの常連で、

私がここに来るといつもいる美祐(みう)ちゃん。

逗子surfersさん_鎌倉umicafeさん_藤沢スタンダードストアさん_Californiaさんの石田さんのお言葉「ロングボードは技術ではなく、心で乗るのです」_千葉北水温17度はトランクスからスプリング_(2165文字)

彼女の今は、世界を旅するヨギーニ。

その特技は『無国籍であること』。

これはアジア圏ならば、

「どの国に行っても現地人と間違えられます」

というカメレオン美人さんです。(笑)

IMG_0586

前出の岸さん、美祐ちゃん、

そしてパトリック大野さんたちとランチ。

私はフィッシュ&チップスも注文してしまい、

超マンプクになってしまう少し前の写真。

大野さん、お顔が真っ赤ですね。(笑)

IMG_0952

前出したショウくんも上がってきた。

私がひそかに「仮面ライダーV500」と呼んでいる人で、

彼もまた海遊びを全うする鎌倉ー逗子のライフスタイルを貫き通して

すでに50数年という先輩であります。

さらに言うと、

ショウくんは元NALU誌の編集長でもあります。

サーフにはやたら詳しい海人。

IMG_4998

キャッチサーフのピンクオディシーを発見し、

さらには潮が入ってきて、

サーファーズ前がとても良くなってきたので、

お借りしてクイックセッション。

浮力あるボードなら全ての波で100mは軽く乗れるのがここの波質です。

長くなってしまったのと、

今日も外出日でたくさんの人とお会いする日なので、

この続きはまた明日ここで!

Have a wonderful day!!