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【テクニック編】ドラグラ始皇帝デューク・カハナモクのお言葉_アンディ・ニエブレスのスーパー奇天烈フィンファースト_(1575文字)

ハッピーサーファーの象徴であり、

近代サーフィングの父であるデューク・カハナモク。

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こんな彼の言葉を見つけた。

私は岸側で待つか、

とっても沖で1本釣りのように波を待っていることが多い。

誰よりも岸側で待てば、

波は乗りたい放題で体を鍛えられる。

沖で待つと精神修行に近くなる。

波乗りは深い。

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夜明け前に起きて原稿書きをしていたので、

夜明け頃には空腹となった。

これはパンケーキ(冷凍食品)にベン&ジェリーの

“チャンキー・モンキー”アイスをのせ、

クルミ、

ピスタチオ、

松の実、

アーモンドスライスを散らしたもので、

やたらとおいしそうなので写真を撮ったら大正解。

簡単でおいしく、

そしてコーヒーに良く合った。

コーヒーにも夢中である。

湯温、

挽きかたはもちろんのこと、

シングルオリジンだけの選択で抽出している。

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CJネルソン・シェイプでライアンはとても忙しい。

けれど、

元々が勤勉だからほぼ1日中シェイプルームに閉じこもって、

確実で精確な製作を続けている。

こういうのも一流シェイパーの条件なんだろう。

【奇天烈テクニック】

アンディ・ニエブレスのことを前々号のNALU誌に詳しく書いた。

彼こそがデビッド・ヌイーヴァの後を継ぐものであり、

そのサーフスタイルは、

ワイプアウトを微塵にも怖れない姿勢にもあると思う。

今回はフィンファーストからソウル・スーパーアーチ・テンというコンビネーションが撮れた。

来年のカレンダー用にスローシャッターのセッティングなので、

ブレているが、

ターンの姿勢や重心、

目線、

体のたたみ方をご理解いただけると思う。

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まずはフィンファーストのままドロップイン。

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レイルを波斜面に沿って合わせていく。

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波斜面と合致し、

ダウンザラインの完璧な角度にボードがセットされた。

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体勢をできる限り低くし、

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レイルが波の進行方向を向くように。

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完全にインサイドレイルが波のフックに合致させ、

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その次の瞬間にノーズ(フィン側)を前足で踏む。

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抵抗を受けたフィンが、

テイル(サーフボードのノーズ)をスライドさせる。

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ノーズ(テイル&フィン)が波の中に沈んでしまうが、

かまわずターン(スライド)を続けていく。

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前足荷重をここまで継続する。

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テイル(ノーズ)が波側を向いたら、

前足が後足になる合図。

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両足加重でバランスを取ろう。

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完全に波のフックに戻り、

しかも通常のノーズが前、

テイル&フィンが後ろという状態に。

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レイルを立てたかったが失速状態だったので、

バランスを崩したが、

あきらめずにそのまま加重を続けよう。

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この状態になっても、

進行方向への目線は継続する。

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ボード角度が戻り、

体勢も直った。

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いわゆる普通のダウンザライン。

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クロスステップでウオーキング。

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細かい歩幅でノーズまで加重していく。

通常はフェイドなどで、

ボードを止め(ロック)てからノーズに向かうのだが、

滑走しながら行くのがアンディの度胸とテクニック。

そしてその自信が彼のすごさと技量になっている。

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ほぼテン。

しかもこの位置と速度。

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そのままお決まりのソウルアーチ。

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つまり後ろ反りのロックンロールムーブにしていく。

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ボード後方が波によってロックされているので、

まだ反っていく。

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さらにさらに。

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泡から滑り降りる瞬間に後ろ足を少し下げ、

そのショックに備える。

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まだこらえる。

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どうやらあきらめたらしい。

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それでもノーズ加重を止めずに、

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最後は足で波の後ろに押しているので、

ボードは流れない。

この状態でこれができるのがアンディの真骨頂だろう。

ということで、

今日のウナクネトレーディングカードは若きして9番を獲得したアンディです。

ウナクネ道は波乗りの歴史や経験、土地関係、

そして思慮の深さなどが考慮されるカードなのに21歳で一桁9番はすごい。

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3のぞろ目です。

それではまた明日ここで!

デューク・カハナモクのご加護を。