ちょうど先ほどまで、
友人たちと一緒に夕食を食べていた。
そして50歳を過ぎてからの一年はとても貴重だということを話していた。
先ほどちょうど52歳となり、
バースデーウエーブを仲間たちと乗ってきた。
Tyler Warren’s Bonzer 6’11”
Photo by Brian Miller
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レイルセットすると、
ミラーがカメラを構えていて、
ノアがパドルバックしているところが見えた。
あえてラインを変えずに、
そのまま波の内側に入り込んでいく。
波の内側は、
ちょうど陽が後ろに入るので、
こうしてグリーンゴールドに輝いていた。
この世界が現実的なものなのかがわからなくなった。
そのことをもっと簡単に言うと、
「あれ、これは夢だったかな」
そんなふわふわでやわらかい既視感に満たされていた。
これは私が撮ったミラー。
私のサーフィンを水中から撮ってくれる大巨匠である。
ごらんのように波乗りも超一流。
すばらしい相棒であります。
もうひとり現れたのが、コーリー・コーラピント。
彼はまだ若いのにオールサイズのサーフボードに乗ることができる。
でも、最近のカリフォルニアの子どもたちは、
フィッシュだろうが、ログ、ボンザー、シングルフィン、
フィンレス、ミニマル、シモンズ等々なんでも乗っていく。
乗る、止める、レイルを入れる、外す、滑らせる、失速させる、
そんな全てのことを若くして体現することができるのは、
まさしく新時代なのだろう。
(私の時代は、修練あるのみだった)
冒頭に出てきたノア・カドーザも良い波を得ていた。
普段はここで誰もサーフしないが、
200度角の南うねりがヒットすると、
ここは世界クラスの波になることを知っている数少ない一人である。
TW’s Bonzer 6’11”
Photo by Brian Miller
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マンガではないが、
私は信じられないほどの波を得た。
大げさではなく、
永遠に滑り抜けていけるような波の壁だった。
ただ一度でも波壁から降りてしまう、
または離れてしまうと、
速度が足りなくなって抜けられなくなる。
ハイラインだけが条件で、
高速で壁を伝い滑りし続けていった。
夢波また来たり。
セッションは夕陽まで続き、
波に乗ることは、
まるで羽根で空を羽ばたくようなことだと気づいたら、
私の真横を羽音だけフワッとさせてカモメが過ぎていった。
そのカモメはそのまま波に乗って、
ミドルセクションで私たちを待つミラーの上を飛んで行ったので、
「もしや?」
そう思って後で聞いてみると、
「真横を過ぎていった」
Photo by Brian Miller
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波乗りがくれた、
かけがえのない時間と全てに、
そしてこうして波乗りができる健康と、
執念(笑)と、環境に感謝した本日であります。
これからは「何歳?」
そう聞かれてもサバ読まないようにしなくては。
アメリカには、
Forever 21(永遠の21歳)なるものがあるが、
サバ好きの私としては、
Forever 38 というのはどうだろうか?
そんなことをこれを書いていて気づいた。
今日確かにわかったのは、
20歳のときの自分よりも今の方が長く、
強く、そして楽しくサーフできること。
まさかですが、本当です。
のんびり行きましょう。
Take it easy!!
佳い週末を迎えてくださいね。
Happy Surfing!!
◎