ソフトサンドリーフ。
この波は海からの猛烈なる『押し』である。
正面からのメイン波にぶつかるように南(沖に向かって左)からの風波が十文字に重なる。
重なった瞬間に大きく跳ねるところあり、
または消沈するところもある。
風からの溝のようなコブが次々と登場して、
レイルワークを妨げる。
「むずかしいが、おもしろい」
そう1980年代の糸井重里さんのようなコピーを得たところで、
「サーフィン*シミュレータ型アトラクション」
ということを思いついた。
(*シミュレータ型アトラクション=ディズニーランドのスターツアーズなど)
足首くらいの小波に乗るところからスタートするんだけど、
徐々に波が大きくなっていくストーリー。
「はじまりは牧歌的にどんどんと、スラスラと波に乗っていく。
鳥が飛んでいたり、沖にはクジラやイルカ。
ランダムに現れるホヌ(ウミガメ)をよけたりしていると、
いつのまにか波は、頭半くらいになっている。
その進行方向の斜面の向こうから、
このソフトサンドリーフのように斜面が荒れ始めるのです。
風も強くなって、目も開けていられないほど。
この波をなんとかやり過ごすと、
急激に掘れてくるバックドア、イナリーズ系の波となっていく。
ここからはロングバレル。
バックドアからワイメアベイ程度の距離を高速で奔る滑る。
めくるめくスリル。
一度バックウオッシュが入って、
そこだけはスローモーションで、波がぶれていく。
バレル出口が少ずつ大きくなっていき、
波の中からスピットアウトされて、
勢いよく吐きだされると、
それは巨大ジョーズ波のバレルアウトで、
チャンネルにいるシェーン・ドリアン大師範とハイファイブして、終了」
そんな脚本を書いた。
さて、現実に戻る。
ノースハワイ。
日の出のビーチハウスにハワイ式投網を右肩にかけてやってきたアンクル(先輩)。
各リーフの深みをじっと見て、
そしておよそ3〜5分見ると、次のリーフに移る。
次も同様。
きっとリーフ近くに大物がいるときがあるのだろう。
そんな視界を想像すると、
投網師も悪くない人生だと想像しつつ、
アーネスト・ヘミングウェイの『老人と海(1952)』
の一節を思い出していた。
“彼は全て老いていた。ただ、その両眼を除いては。彼の眼は、海と同じ色に輝き、喜びと不屈の光をたたえていた”
そんな老人になりたい。
ホワイトハウスでノアとフィッシング。
優良小魚を追い回すギャングの若い衆を釣ったノア。
「本当はね、この魚は砂の上に置き去りにしなさい、
というのがアンクルたちの伝えなんだけど、海に戻しちゃう」
そんなことが聞こえてきた。
コロアとポイプへの新道を走っていると、
正面にラッコ(左)、アザラシの前向きの雲を見た。
ラッコはサバ手の反位相であるラカ手をしているのですぐに気づいた。
「大きなアボカドが友人宅に実ったので、いただいてきました」
そんなスパーキーからのおみやげの日。
ワイメア・ピア。
少し前はこの横にシェイブアイス屋があったので、
そこで
『ハウピア(ココナッツクリーム)シェイブアイス+マカダミアナッツ・アイスクリーム』
をよく食べたのだけど、
今回は手ぶらでピアブラとなった。
西側の水色は茶色いのでした。
それではまた明日ここで!
◎